帰ってきたヒトラー

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 このところ話題になっている映画、「帰ってきたヒトラー」を見に行った。

 どこの映画館でもかかっている、というわけではないようだが、「TOHOシネマズ」の系列ではかかっているようだ。私が行きやすいのは定期券の関係で歌舞伎町の「TOHOシネマズ新宿」である。昨日予約しておいて昼の上映を見に行ったのだが、昼以降の上映はもうほとんど満席だった。なかなかの人気だ。

 面白かった。

 この映画を楽しむのには少し予習がいる。移民やテロをめぐる現在の欧州のリアルな政治思潮の状況、ドイツの政党、それから映画「ヒトラー最後の12日間」は絶対に見ておかないといけない。あと、ナチス政権奪取当時の有名な施政方針演説のフルサイズ 、あれも見ておくといいと思う。それからチャプリンの独裁者なんかも。そうすると楽しみが増す。

 とても面白い映画なのだが、抱腹絶倒ギャグで大笑い、というのとはちょっと違う。ヒトラーの人間的魅力を描き出すことにすら成功している映画なので、注意深く鑑賞すべきところがある。

 欧州の政治状況は私には他人事なので、それについて詳しい人に比べると、私の楽しみは多少減っているかも知れないが、その点を割り引いても面白いと思う。

 パンフレット買って、帰りに秋葉原の有隣堂で原作上下2巻買った。

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 原題は「ER IST WIEDER DA」となっていて、辞書を引くと英語では「He is back there」、「彼、(ここ)に帰す」というほどの題であるようだ。

BDもう一作

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 先週買っておいた映画もう一つ。

アメリカン・スナイパー


 新作、アカデミー受賞なのに、なぜかもう1980円である。

 俳優も本物のクリス・カイルそっくりに演じきっていて、よい作品だった。

 クリント・イーストウッド監督作品ということも知らなかった。

 メイキング映像、特集映像が合わせて1時間ばかりついており、実物クリス・カイルの出演こそないものの、彼の妻タヤ・カイルの語る映像もかなりあり、見ておいて損はない。

 ……というか、こういったいろいろなケースでありがち、タヤ・カイルが叩かれなければよいのだが。昔の日本でも「杉野兵曹長の妻」とか、けっこう色々と難しい話があったんだよね、軍人と家族ってネタでは。

 それと、評判過ぎて誰も言ってないが、イスラムの人たちに対する愛がまったくゼロだね、この映画は。まるで人非人(にんぴにん)のように敵を描くこのやりかたは、どうも賛同いたしかねる。アメリカ人はもう少し反省した方がよい。その部分を割り引くと、良い映画ということで100点つけて、イスラムへの愛が足りない分マイナス60点で、結局40点だな。

Since reputation is too good, everyone in this movie there is a place where not criticize.

It’s that there is no love for the Muslims in this movie.

I can not agree with in this way to draw the enemy like a livestock and animal.

I am not blaming the hero who died. I think it’s admirable the hero. Love and courage is a hero, there is a masculinity.

But, I think it is separate from, Americans and it is better to reflect on the war.

When discounting its part, scoring of this movie is, first, 100 points at the fact that a good movie. Then, 30 points minus because love is not enough to the Muslims. In addition minus 30 points because the reflection is not enough to the war. In total, it is 40 points.

たまたま機内で見て

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 先日、たまたま飛行機内で見た映画がこれで、腹がよじれるほど面白かったのだが、こんなドメインまであるとはねえ(笑)

 今年の春頃封切だったようだが、春には「エイプリル・フールズ」のほうを見たので、この映画は知らなかった。

政府も

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 いつぞや、「ゴールデンウィーク」という言葉の起こりを聞いて、ゴールデンウィークをゴールデンウィークと呼ぶことに抵抗を覚えるようになった。

 ゴールデンウィークというのを休日が続いて黄金のように楽しいと言うような意味にとらえてしまう人が多いようだが、実はそうではない。テレビが各家庭に普及していなかった昭和30~40年代、庶民の娯楽は夕時の寄席や休日の映画であった。「ゴールデンウィーク」なる言葉は、その映画業界から出てきたものだそうだ。つまり、映画業界が連休の家族連れでザクザクと書き入れどきになるという意味の「ゴールデンウィーク」である。

 これは、映画業界、すなわち「あっち」にとってのゴールデンであって、「こっち」にとってのゴールデンではない。

 そこからすると、「ゴールデンタイム」というのはテレビ業界にとってのものであって、こちらにとってのものではない。楽しい番組が目白押しの家庭団欒の輝ける中心時間、ということではないのである。テレビ会社のヨダレ塗りたくり系視聴率猟場といったほうがよかろう。「あっち」にとってのゴールデンだ。

 子供を育てていると、夜の19時ごろから21時ごろと言うのは、正しく食事をしたり、勉強をしたり、後片付けをして風呂に入ったりするという極めて重要な時間であるということを日々認識させられる。この時間帯をどのように過ごすかが育児の鍵であると言い切っても差し支えあるまい。

 この時間帯、私自身はできる限りテレビを見ないようにし、勉強したりピアノの稽古に励んだり、活模範を展示しようと努めてはいるのだが、子供たちにとってはそんなことはまったく関係がない。この大切な時間にポカンと口を開いてだらだらテレビを見て過ごし、寝るのが23時にもなってしまっている。それを徹底矯正できない自分の指導力のなさもよく考えると父として恥ずかしい限りだ。だがしかし、テレビにはそれくらい人を毒する魔力があるのだ。

 テレビ屋は、自分たちがどれくらい毒のある手段を持ち、その毒がどれほどの影響力を揮っているかをわきまえるべきだ。もっと慎重自虐に仕事を運ぶべきなのだ。テレビ屋は自分たちでは「『ゆとり教育』はけしからん、バカな文部官僚のくだらん思い付きによって日本はバカになっている」などと好き勝手な言説を垂れ流し、すべてを行政と政府と官僚のせいにしているが、そのくせ自分たちのやっていることは全部デタラメだ。もっと反省するべきだ。

 政府も、「サマータイム」などという毛唐流のおかしな習慣の導入などにムダな時間を使っていないで、この「ゴールデンタイム」と称する腐ったテレビ屋の習俗を法律で禁止してはどうか。そのほうがよっぽど日本の国力は増進するだろう。

 低俗でつい見てしまいたくなるような番組は、すべて朝の4時30分から6時ごろに集中させればよい。国民はみな早寝早起きとなり、ラッシュアワーの緩和などにつながって住宅の問題が軽減されるし、適正な睡眠によってデブが減り、生活習慣病が減少して医療費などの問題解決に幾分か寄与するだろう。

 かわりに、夜の19~21時ごろには、「皇室アルバム」とか「浪曲アワー」、「100歳万歳」「日めくり万葉集」などの、その内容に比して不当な評価をあてられている番組を一斉集中させるのがよろしい。

 仕事が終わった夜のひととき、静謐誠実なおん人柄の天皇陛下のお姿をテレビにて拝し奉れば心気鎮まって自ずと至心起こり、また浪花節の渋声に心を浸せば、人情と武士道が綯い交ぜになって胸に迫り、あるいは100歳の寿を誇る老人の魂をその姿から感じ取れば、高齢化問題に性急な断を求めようとする不孝の罪心を恥じる気持ちが湧くであろうし、他方、夕のひとときを万葉の精神に触れて過ごせば、古の直なる言の葉は都会に荒びきった愚かな迷いの心を開放するに違いない。

 ここに一億の魂が洗われて、沈滞する日本の命運は一挙に挽回されるのであるッ。

カンフー・パンダ

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 子供たちと映画を見に行った。何を見るとも決めずに出かけ、当節流行、「カンフー・パンダ」というのを選んだ。

 大して期待せずに見たのだが、その面白かったこと!!映画って、期待していないほうが楽しい。

 なにより、由緒正しいイニシエのカンフー映画へのリスペクト&オマージュ演出満載なのが楽しい。

スパイダーウィックの謎

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 今日は潮干狩りをしようと思い、朝は5時起きで出発したのだが、目標の船橋三番瀬海浜公園周辺の道路は、6時台からすでに車で満杯になっており、近づくことすらできなかった。

 どうせ天気も悪かったので、いいや、買い物でもしようと家族で一決、近くの「ららぽーと」へ行った。「シネコン」のところへ行くと、けっこう早くから人がいて、上映を待っている。時間がかなり早かったので、行列になってはいない。では、昨日観たばかりだが、映画でも、と上映リストを観ると、「スパイダーウィックの謎」というのが掛かっている。

 ヒマつぶしに、家族みんなで、となんとなく入ったのだが、その面白かったこと!!期待していなかったこともあるが、昨日観た「ライラの冒険」より、こっちの方が勝る感じだ。

 「ナルニア国物語」からこっち、最近はどうも、こういうファンタジーものがブームのようで、さながら雨後の筍の感も否めない。「大きな動物の背中に乗るシーン」もほぼお約束だし。

ライラの冒険

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 遅まきながら、娘たちへのサービスで、「ライラの冒険」を見に行った。

 面白いことは面白かったのだが、どうも、去年見た「ナルニア国物語第1章:ライオンと魔女」の面白さが印象に残っており、それがジャマして、もう一つ消化不良のような具合である。

 主演の少女がかわいかった。出演者が誰も彼も、すご~く変な顔揃いで、思わず見入った。