切立(きったて)

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 以前から、円筒状の、真っ直ぐなマグカップで、大きさは ⌀7cm×T8cmくらいで、容量は200~250ccくらいの小さめのもの、そして何より、「無地の白」のものが欲しいと思っているのだが、これが店頭にはなかなかない。

 趣味の合わない絵柄が入ったものは結構あるのだが、「無地の白」がないのだ。

 こういう時は迷わず「Amazon」だろう、と思い、探してみると左のリンクのようにあることはある。

 ただ、Amazon Prime ではなく、マーケット・プレイスのほうの出品なので、値段は納得感はあるが、送料の\695は如何(いか)にも高く、パッと買おうという気にはならない。

 これが、350ccくらいの、少し大きいものならば Prime にあるのだ。右のリンクがそれだ。

 だが、350ccもの大きさは、ちょっと私には大き過ぎるのである。

 実は、コーヒーは、私は一度に500ccほどは飲んでしまう。カフェイン中毒だからである。だが、この量を大きいマグでまかなうと、飲んでいるうちに最後のほうがぬるくなり、コーヒーが不味(まず)くなってしまうのだ。それで、200ccくらいのマグで2杯飲むと、2杯目に再び熱いのが飲めるので、美味しいのである。

 「無印良品」あたりにないかな、と足を運んでみたが、ない。

 そんなことをしているうちに知ったのだが、この「真っ直ぐな円筒状」の陶磁器のデザインのことを、標記「切立(きったて)」と言うそうな。陶磁器業界の用語であるように思われる。

 どこかに安く置いてないものかしらん、「白・切立・200ccくらいのコーヒーマグ」。

(みぞれ)()(さめ)

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 どうも今日は冷えるな、などと思っていたら、私の住む埼玉県越谷市の天気予報は「(くもり)(のち)雨、夜に至って雪、(みぞれ)とある。

 「寒いはずだ、今日は()(さめ)だという」……などと Twitter に書こうとして、ふと何か引っ掛かるものを感じ、思いとどまった。

 愛用の「角川・合本俳句歳時記第4版」で「氷雨」を引いてみて、感じた引っ掛かりに納得した。「氷雨」は「(ひょう)」の傍題で、()(づら)に似合わず、夏の季語なのだ。それを改めて知り、無知を恥じ入る次第である。

氷雨ふる道を跣足の力士かな  鈴木貞雄

 上の句など、着流しの取的(とってき)の心情まで伝わってきそうな夏らしい情景と言える。

 一方、「霙」は、これが正真正銘、冬の季語である。

 それで思い出すのが、私などが子供の頃ヒットしていた演歌「氷雨」(唄・日野美歌、作詞作曲・とまりれん、カバー元は佳山明生)である。

「氷雨」より引用

〽 外は冬の雨まだやまぬ

この胸を濡らすように

 「氷雨」という言葉の語感は、「ひ」というところに本当に無情な冷えた感じがするし、上掲の歌「氷雨」は明確に冬の歌だ。だが一方で、「(こおり)」には「氷菓」や「氷水」、「花氷」などの季語にもあるような夏の感じもやっぱり否めない。そうするとどうも、「氷雨」が冬の歌では、多少具合が悪いような気もする。

今週のさえずり季題

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