十八夜の
今年は月が良い。
オッサンは生きている。
子供や若者にデジタル機器を与えることに極端な拒絶を示す人も多い。自分が子供の頃になかったものへの恐れは、明治ひと桁生まれの人が蒸気機関車の轟音を耳にしてこれにひれ伏すようなものだと思う。
私は自分の子供たちには躊躇なくデジタルを与え、これに触れさせてきた。ガラケーもスマートフォンも、折々に与えて習熟させてきている。それが現代というものだと思うからだ。
だが、さすがにカネはかかる。
次女には中学校の入学祝にスマートフォンを与えた。初代の「Nexus 5」だ。だが、
「お父さん修理に出して~」と訴える。しかし、操作してみると問題なく使える。与えたものを粗末にして壊しては修理などということを無制限に許していてはためにならぬと思い、
「馬鹿者、親の与えたものを粗末にしおって。なんでもかんでもタダでもらえると思うな、我慢せい」
と申し渡した。同時に、「高校にキッチリ入ったら新しいのにしてやる」とも。
それで、この春、高校に入学したときに「好きな銘柄を選べ、買ってやるから」と言ったら大喜びしていたのだが、どうも、その権利を保留しておくのが楽しくて仕方ないらしく、いつまで経っても選ばない。
今日まで延び延びになっていた。
先日書道で表彰され、加えてもうすぐ誕生日でもある。「いろいろ込みで褒美を買ってやる」と言うと、やっとこさ選んだのが「iPhone 8」である。
買ってやった。
それにしても、た、高い。10万円を超える。コッチは真っ青だ。
たまっていた来簡類を全部ScanSnapに叩き込み、スッキリする。
ハテ、これをそんなに悪いこととも思わん私が、ここにいる。
いう人に言わせれば、異常だ、もっと外に出ろ、ということになるのかもしれないが、かつてはなかった別の体験と入れ替わっているだけのこと。もっとググれ、もっとネットに入り浸れ、近所とつながるかわりに世界とつながれ、とも思うのだ。
私自身があんまり外出もしない性質だしな。
#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha
さえずり季題【357】「秋思」を詠んでみましょう。ひと雨ごとに気温も下がる今日この頃、しんとしてものを思ってみたくもなるではありませんか。
この秋思断つべく海に足濡らす 北澤瑞史#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha #saezuriha_odai
— 佐藤俊夫 (@SatoToshio) October 6, 2017
さえずり季題の当番が回ってきた。以前2回続けて出したこともあったが、二人置いてすぐ、というのもめったにない。
去年の今頃も「月」にかかわるもの(真夜中の月)を出したことがあったが、今回は