読書

投稿日:

 流感(インフルエンザ)で仰臥のまま、先週の月曜日に図書館から借りた本を読み終わる。吉村昭の「ニコライ遭難」。

 明治時代の大事件、「大津事件」を、吉村昭独特の淡々とした、かつ臨場感あふれる筆致で描いた佳作である。

 本当は、先日、司馬遼太郎が高田屋嘉兵衛の生涯を描いた「菜の花の沖」を読んだので、その連想から吉村昭の「大黒屋光太夫」を読もうと図書館に行ったのだが、上下2巻のうちの上巻が貸し出し中で書架になく、がっかりして、ふと目を移すとこの「ニコライ遭難」があったので、あまり深く考えずに借りて帰ったのである。

 しかし、高田屋嘉兵衛も、大黒屋光太夫も、大津事件も、一続きの歴史の事象であるように思えてならない。

 思うに、

「大黒屋光太夫」→「高田屋嘉兵衛」(菜の花の沖)→「大津事件」(ニコライ遭難)→「日露戦争」(坂の上の雲)……

……と読み進むことは、日露関係、ひいては周辺国共産主義陣営との関係を考える上で、なにやら意義ありげな気もする。

 私の読書順は上のように整然としてはおらず、坂の上の雲が最初ではあるが……。

関係資料

モバイルPCを壊してしまう

投稿日:

 インフルエンザ3日目。朝38度あった体温が午前中下がり、37.7度ほどになったかな、と見る間、午後にまた38.3度ほどになってしまう。

 ひたすら安静にしているより他にない。

 安静にしているといっても、はたまた、インフルエンザのために頭脳が若干痴呆化しているとは言っても、全く何もせず、考えることもなにもしない、というのは、僧侶でもない私には難しい。寝付くのを見越して、金曜の仕事帰りに図書館へでも寄って帰ればよかったが、当時発熱のために苦しく、そんな心の余裕がなかった。

 そういう無聊(ぶりょう)の間の寝床の友はモバイルPCである。

 この愛用のモバイル、ASUSのTransBook T100Chi Z3795だが、一昨年の夏買ったばかりだというのに、もう充電用のUSBポートがイカれはじめ、充電が難しくなってきた。

 そもそも、MicroUSBなんてものは、日用品と化したスマホやモバイルに、頻繁に抜き差ししたり、いわんや挿入したまま鞄やポケットに突っ込んで持ち運んでも大丈夫というような強度や形を持っていない。誰だこんな規格を考えやがった奴ァ(笑)。Nintendo DSのコネクタにもっと学べ!!

 怒りはさておき。

 所有のT100Chi Z3795は、まずはじめにキーボードの充電ポート(これは充電のみのポートなのに、規格をそろえるためであろう、MicroUSBになっていた)がイカれ、修理の見積をとってみると2万9千円などと言う。あきらめて別のBluetoothキーボードで使用していたが、もともと怪しかった本体側の充電ポートがおかしくなった。

 これまでにも充電できたりできなかったりということを繰り返してきていたのだが、昨日、遂に充電できなくなった。わずかな接触不良らしく、コネクタに触れたり、前後上下左右いずれかに押したりすると、どこかしらの接点の塩梅でふっと充電ランプが点灯したりする。しかし繰り返すうち、次第にそれもダメになった。

 それで、寝床でああでもない、こうでもない、押したり引いたり、内部の端子を磨いてみたり、「謎・コンタクトR」なぞという技を試してみたり、色々やった挙句、ふとコネクタを引き抜いたら、本体側メスコネクタの中央の、樹脂製の「舌」が、ブチッと千切れて、オスコネクタと一緒に出てきてしまった。

 こうなったらもう、ダメである。もしこの本体を修理に出したら、これがまた3万円近くの修理代となるだろう。3万いくらで買ったパソコンに、キーボードと本体と合わせて5万円以上の修理代をかけていては、バカと言われてしまう。

 廃棄して買い替えるにしかず、どうせそうなら、ちょっと正面パネルを取り外してみようか、もし外れて、MicroUSBコネクタの取り付け箇所にアクセスできたなら、ひょっとして自力修理の手もあるかもしれん、なぞとパネル周囲をいじくりまわしていたら、「ぺきっ」と、案外軽やかな音を立てて、正面ガラスが割れてしまった。

 買い替えるに決する。ASUSは気に入っているので、同じASUSの「TransBook T101HA-G128」をネットでポチ。

 今度充電コネクタで悩むのはもう真っ平なので、最近よく使われている「マグネット式」のアダプタを一緒に購入することにした。

 それから、レザーケースも。

 今回壊してしまった「TransBook T100Chi Z3795」は、文字通りCPUにIntelの「Atom Z3795」という非常に高性能なものが使われていて、作動も速く、画面も高解像度で申し分なかったのだが、電源コネクタなどと言う下らんところが弱く、実に惜しいことをした。