亭主ドライバ

投稿日:

 去年のいつぞやの夕刻のこと。

 ウィスキー呷ってダラダラしてたら、「ちょっとお父さん、台所手伝ってよう~」と妻の悲鳴である。どうも洗い物など、台所がたまってしまったようだ。

 もとより、家庭において妻の命令は絶対厳守である。妻は家庭の首相であってみれば、その命令はたとえ家長の私であろうと、墨守死守でなければ近代立憲制度の実をないがしろにすることに繋がっていってしまう。

 それはさておき、妻は台所に私を呼びつけるや、じつにテキパキと私をドライブしはじめるのである。

「抽斗からラップ出して。……違う、右の抽斗ッ。もう~」

「冷蔵庫あけて水に漬けた生姜の鉢をだして!」

「それにラップかけて、野菜室にしまうのよ。」

「それから、フライパンの生姜焼きの残り、アルミカップに小分けにして。」

「それをラップに包んで。休み明けにお父さんのお弁当に入れるんだから。……あーっ、だめよ、ピチピチに包んだら。ふんわり包むのよ。……あーっもう、それは、こう!こういうふうに!!」

「終わったらアッチの椅子に座ってて!」

 これらのことを、自分は洗剤を計ったり皿を洗ったり製氷皿に水を足したり布巾を漂白したりしながら、ピシピシと責め立てるように命ずるのである。

 随所にパイプライン処理や、時として分岐予測なども入ってその最適化っぷりは有無を言わせぬ。

 多分、妻は私よりCPUコアや同時処理可能なスレッドが多い。

 ……ああ、妻はウチの総理大臣なんかするより、4ビットCPUのプログラマになったほうがよっぽど向いていたのではないかと、腹の底から思うわ。

その他時事

投稿日:
違う千日回峰

 どうも、この千日回峰は違う気がする。仏への帰依のかぐわしさや、敬虔な感じがしない。仏教って、そんな、経営がどうとか社長がどうとかいうような、そんな生臭いもの、ビジネスビジネスしたものだっただろうか。だいたい、会社勤めしたことのない僧侶に、経営云々なんてことをコメントする資格あんのかね。

華原朋美

 チャラチャラしているだけの芸能人と思っていたら、なかなかどうして、大した人だったんだなあ。

一部の外国人

 「一部の外国人」ってなんだよ。モザイク隠しみたいでイヤラシイんだよ。ハッキリ書けよ、朝鮮人とか中国人とか。

ケッ、「ユニフォーム着てる奴はバカ」だとさ!

 腹立つなあ、コイツ。こんなこと言うなら、ネクタイに背広だなんていう、どいつもこいつも同じ勤労者の服装なんて、3割どころか4割知能が減退していることになっちまうぜ。自分が適当に生きてるからってたくさんの人を敵に回すようなこと言うんじゃないよ。

「ホモチョコ」ワロタ

 ほ、ホモチョコ、て、……(笑)。

雑感少々

投稿日:
プロ

 「佐藤プロ~、ちょっと」と呼びかけられたので、「いや、プロだなんてそんな、よしてくださいよ」と謙遜したら、「何勘違いしてるの、プロレタリアートでしょ」と真顔で言われ、腹が立つという想像をした。

 ……想像かい。

空目

 「サイバー攻撃露が関与」という新聞の見出しを遠くから瞥見(べっけん)して、「サイバー攻撃霞が関?」と見間違え、また何かあったんかい……!と身構えたが、老眼と思い込みによる空目(ソラメ)だった。

言い換えの猥褻(わいせつ)

 昔から言われていることで、言い古されてもはや口にもしたくなく、文章に綴りたくもない飽き飽きした言い分だが。

 戦争への忌避感による軍事用語の言い換え、つまり、「軍事」を「安全保障」、「戦争研究」を「平和研究」、「戦闘」を「防衛」、「歩兵」を「普通科」……挙げていけばもうエンエンとキリがないが、これは猥褻である。

 猥褻。読んで字のごとく、ワイセツだ。

 つまり、「モザイクのかかったエロビデオ」を見ている感じがするのである。クッキリと写り込んだ違法ノーカットエロビデオよりも、余計にいろいろと妄想していやらしい。実際のところ、あんまりにもアケスケにクッキリ写ったのは、ちょっとした不潔感もあって多少こっちも辟易(へきえき)するが、モザイクのかかったソレはこちらの(あきた)りなさもあって脳内で勝手に清潔化され、かえって助平(スケベ)であり、いやらしいのである。

 軍事用語の言い換えも同じことだ。

 「戦争」を「平和」と言い換えてモザイク隠しにするものだから、もう、よけいにあんな戦争やこんな軍事……、とあれこれ考えが巡ってしまい、平和だの安全だの言えば言う程かえって危険で、漂うバイオレンスの香りがオトコノコを()き付け、暴走させてしまうのだ、だから猥褻だと言うんだ。

潘基文(ばんきぶん)

 ほんと、韓国人ってのも、トホホだよなあ。取り巻き連中が有力者の足を引っ張るわけだ。

 朴槿恵(ぼくきんけい)にしたって結局はそうだったわけだし、歴代韓国大統領ほとんど全部、取り巻きが私腹を肥やしたりしてダメになってンだもんな。

 まったく、チャンとしろよ、と。早く秩序を取り戻してくれないと、北朝鮮に向き合う国がなくなっちまうんだよ。韓国70万の陸上兵力は、朝鮮半島の鎮め石として、今後永久に持続してくれないと困る。しかも韓国は、本気を出せば動員令一下150万もの大兵力に膨れ上がる強烈な軍事国家なのだ。あの狭小な国土にそんな高密度の兵力を持て余す韓国軍部が国内情勢を(はかな)んでクーデターなんか起こしてみろ、目も当てられやしない。

 そういう点で、日本の右翼も、単に日韓合意不履行だけを癇癪(かんしゃく)まかせに言い募ってちゃアだめなのさ。連中の軍事力を当て込んで、コッチが楽をする道を考えるンだよ。アイツらをおちょくり誤魔化し操って、日本のために死んでもらうにはどうしたら一番いいのか、方策を必死で考えろ。昔のイギリスみたいに、卑怯に生き延びなくっちゃ、なあ。

三島由紀夫肉声テープ

 亡くなってこんなに経つのに、まだまだ話題性があるんだな、とむしろ不思議に思う。

 丁度世間で憲法問題も色々と取沙汰されている折柄だ。そのことを含みつつこのテープの一部を聴くと、三島が憲法について言っていることはストレートで、純というか、生真面目(きまじめ)というか、戦後70年を経て来た私達には(むし)初心(うぶ)にすら感じられる。

 三島由紀夫の忌日「憂国忌」は11月25日である。彼が市ヶ谷の陸上自衛隊東部方面総監部に乱入し、割腹自殺を遂げたのは昭和45年(1970)だ。今は防衛省の本庁舎となった市ヶ谷に、旧東部方面総監部庁舎の一部――それは実は旧大本営であり、極東軍事裁判所法廷でもある――が保存されており、そこには三島が斬り付けた刀傷が今も残る。

 三島由紀夫の膨大な作品群は、あと3年ほどで著作権が切れ、ネットなどで読めるようになるだろう。

任天堂

 ……う~ん……。

 まあ、通勤電車で年甲斐もなくゲームに熱中している中年のおっさん・おばはんが持ってるのって、10年ほど前は間違いなく「NINTENDO DS」だったんだが、今は爺・婆がスマホで無料(タダ)の「なんちゃらツムツム」だの「ポケンモンうんたら」だのに熱中しているのがもはや背後風景というか、そういうものになってるもんな。そりゃあ、わざわざカネ払ってゲーム機なんか買わんだろ。ゲーム機の主市場は、実感として、子供じゃなくって爺ィと婆ァなんだもの。

 通勤電車の乗車行列の前の方にゲームに熱中している爺婆がいると、熱中のあまり動き出しが遅く、混雑しているときなど本当に迷惑だったり、ポケモンなんちゃらなんて自動車運転中の使用で死人まで続出しており、その点大人や爺婆のゲームにはいろいろと難癖の付け所が多いが、まあ、それはスマホだろうが任天堂だろうが同じではある。

軍楽隊を育てる

投稿日:

 パプアニューギニア陸軍の軍楽隊の育成のため、自衛隊から教官を派遣するという。

 能力構築支援にも、まことにいろいろな分野があるものだ、と思う。

 連想するのは、日本が明治時代に招聘(しょうへい)した軍楽教官、フランス陸軍大尉シャルル・ルルーのことである。

 日本も明治維新間もない近代化の過程で大いにヨーロッパ列強の教えを乞い、あらゆる分野で伸長を図った。

 単に「勝つ軍隊」を育成するだけなら、戦術や戦技だけを学び、兵器を輸入し、あるいはその製造法を学べばよいようなものだが、「あらゆる次元で丸ごと取り入れなければ列強に負ける」ということであったのだろうか、海軍などは食事まで洋食に切り替え、帝国陸軍もそれまで畳の上に敷いた布団でしか寝たことのない兵を「ベッド」に寝かせることまで真似た。ついには「軍楽」までもその咀嚼嚥下(そしゃくえんげ)の対象としたのである。

 そのような背景にあって、ルルー大尉はいわゆる「お雇い外国人」として来日し、数年にわたり帝国陸軍軍楽隊を指導した。

 ルルーが作曲した「陸軍分列行進曲」は、今でも陸上自衛隊で儀式などの折に使用されており、他に警察などでも使われている。

 日本への西洋音楽輸入はこのシャルル・ルルーによる陸軍への教育が最初であり、帝国陸軍軍楽隊から波及していく形で日本の西洋音楽が育っていった。

 ともあれ、友邦パプアニューギニアの軍楽隊も、日本から学んで大いに国を発展させてほしいものだ。

回教の新年やクリスマスは

投稿日:

 去年の今頃から去年の夏ごろまでにかけて、回教に親しもうと、タダで手に入った岩波の「千一夜物語」を読んだものだったが、そういえば、回教では新年はどうなっているんだろう、とふと思い当たった。

 回教圏諸国でも、トルコのように政教分離・世俗主義をとる国もあれば、イランやサウジアラビアのような厳格な国もあって、それぞれでまちまちであるようだ。

 彼らは基本的にイスラム暦を使う。イスラム暦は太陰暦、すなわち月の満ち欠けを基にする暦で、日本の他、アジア各国で使われている「陰暦(旧暦)」と同じである。アジアの陰暦と違う点は、「閏月」を置かないことだ。この結果、イスラム暦では各月が年毎にずれていき、年によって同じ月が同じ季節ではなくなる、というところである。つまり、厳格にイスラム暦を使っている国では、同じ新年・1月と言っても冬の場合もあれば夏の場合もある、という具合である。

 そのこともあってか、ヨーロッパやアメリカのようには新年やクリスマスは祝わないものらしい。「クリスマスはキリストの誕生日だから当然だろ?」という向きもあるかもしれないが、一応回教でもイエス・キリストは「預言者イーサー」という聖人として位置づけられており、回教の教義の中でも大切にされている。ただ、神の子とまでの位置づけではないので、イエス・キリストの誕生日を盛大に祝うというようなことはない。

 また、戒律が厳格な国々では、閏月を置かないせいで新年が移ろうためでもあるのだろうか、新年もそれほど盛大に祝わないという。

 その代わり、回教圏では、年によって季節の変わる「断食月(ラマダン)」明けなどが大きな祝祭なのだという。断食が終わると盛大に御馳走を食べ、それこそ正月のように祝い、子供には日本の「お年玉」のようなものも振る舞われるのだそうな。

 世俗主義のトルコでは、一応クリスマスも知られてはいるが、それほど盛大には祝わないらしい。その代わりに、太陽暦の大晦日に、家族一同クリスマスのような御馳走やお菓子を食べ、夜明かしをして新年を祝う。この時にヨーロッパやアメリカのクリスマスのように、七面鳥を食べるそうである。

 詳しいサイトによると、七面鳥は英語圏の国々では「ターキー Turkey」つまり「トルコ」と呼ばれているのだが、当のトルコでは七面鳥の事を「ヒンディ」、つまりインドと呼ぶのだという。なんだか面白いが、要するに「ちょっとエキゾチックな御馳走」みたいなことなのであろうか。

皇太弟(こうたいてい)

投稿日:

 官邸は承知していないとコメントしているが、テレビや新聞では「譲位後の天皇陛下の尊称は『上皇』となりそう」というようなことが早々とニュースになっている。

 その報道の中に、「秋篠宮文仁親王殿下を皇太子待遇に」などとある。どうも、この「皇太子『待遇』」という言い方が気に入らない。「待遇」じゃねえだろ、れっきとした皇位継承順位第1位におなりあそばすんだから。「待遇」なんて言葉には、いかにも「仮に一応、皇太子みたいなモン、ってことにしといてやるぜ」みたいな、不敬・不遜の内心が漂い出るようではないか。こんなのは不可だ。

 で、皇太子は「子」で、秋篠宮殿下は「弟」なんだから、皇太「子」ではない。そこで「子」でないならなんなんだ、と言う話になるが、そりゃ「皇太弟(こうたいてい)」に決まっとるじゃないか。

 いや、確かに、皇室典範等が公式に定める皇族は「皇后,太皇太后,皇太后,親王,親王妃,内親王,王,王妃,女王」となっており、他の条に「皇孫」「皇太孫」と付け加えられているだけで、公式用語としては「皇太弟」という語はない。

  •  皇族(宮内庁ホームページ)

 だが、「日本語の一般的語彙」としては、全然不自然ではない形で「皇太弟」という言葉は、ある。

 今上(きんじょう)陛下が譲位されたあとの尊称が「上皇」に決まりつつあるということであれば、ぜひとも、秋篠宮殿下の尊称も「皇嗣たる皇弟を皇太弟という」等と決めておけば如何か。

 また、女系も検討され得るということであるなら、「内親王配」「女王配」といったことも検討されなければならず、それは即ち、女性皇族が結婚した場合その身位は如何にあるべきかということも真剣に議論されなければならないと言う事である。これはまあ、小泉内閣当時、しおしお~……と立ち消えたことでもあったが……。

傘と甘味品

投稿日:

 珍しい時間に電話がかかってきたから出てみたら次女である。塾に行っていたのだ。

「お父さん傘持ってこなかったから迎えに来てー、お財布も持ってこなかったもんだからー」

 はて、いつの間に雨なんか降ったかな、と、外を確かめるとそぼ降っている。

 松の内はもう過ぎたが、既に一杯やっていたものだから、車を出すわけにもいかぬ。駅まで15分ほど、小走りに傘を持って行ってやる。

 なにやら走り甲斐もあった。

 最近次女と並んで歩くことも少ない。「オイ、何かおみやげ買ってやろう」と言うと、嬉しそうに「うんうん」言う。新越谷VARIE内の「ガトー・ド・ヴォワイヤージュ」で甘いものを沢山買ってやる。

キリ番キャプチャ逃した

投稿日:

 Twitterの投稿が「45678ツイート」になりそうで、面白そうだからその日が来たら「魚拓」でもとっておこうと思っていた。

 ところが、うっかり二つ三つポストしてしまい、気が付いたら一つ通り過ぎて、45679ツイートになってしまった。

 うーん、うーん、惜しい。

カノン漫才

投稿日:

 この「クラシックの玉川カルテット」、なんとかしろ~(笑)

 チナミに本家玉川カルテットはコレ。