おかか胡瓜の作り方

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 おかか胡瓜は、要するに胡瓜と削り節と醤油を適当に味わえばいいのであるが、かくも単純きわまる下司味にも、旨い作り方と言うのは、やはり、ある。

 最も簡略なものは胡瓜を筒切りにし、これに鰹節を乗せ、醤油をかけ回すものだ。

 だがしかし、まったく同じ材料を使って、同じ切り方をしても次のようにすると美味である。

  •  胡瓜の皮はごく薄く剥く。
  •  食べやすい長さに筒切りにする。
  •  切った胡瓜の全部の面を醤油で濡らす。
  •  袋を開封せぬ削り節をよくもみほぐし、鰹節粉に近いものにしてこれを小皿にとる。
  •  醤油で濡れた胡瓜をもみほぐした削り節の上に転がし、全面にまぶす。
  •  気に入った皿に趣味良く盛り付け、酒と一緒に喰う。
  • ……というのが、おかか胡瓜を旨く喰うやりかただ。間違ってもこれを飯と一緒に喰ってはならぬ。濡れすぎているからだ。飯はこのあと、生姜などと一緒にドライにかきこむのがよい。

    古川緑波昭和日記 昭和13年

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    以下引用

    (昭和13年)十月十六日(日曜)

     晴れなら近郊ロケの筈だが、雨、で今日は撮影はお流れ。ひどく寒くなった。三時近く家を出る、歌舞伎座へ。三円以上の芝居は一軒もないのに此処は六円半で、満員補助出切りだから面白い。道子僕他堀井夫妻と柳。羽左と菊五郎でいゝ役は一手になっちまふので他の役者はほんの一寸宛。幕間に支那定食を食ひ、放送局へ。七時半から二十五分、物語「大番頭小番頭」、たゞ読むのだから、楽だが、面白くもなからう(60)。又歌舞伎へ引返す。菊五郎の女形は何か大きな間違ひをしてゐるやうな気がする。すべて六代目はジミすぎたので羽左の印象が強い。帰りに千成へ寄りすしをつまみ、屋台のホットドッグを食って帰る。

     三時から十時まで、七時間といふもの、兎に角見てゐられるといふ「忠臣蔵」ってものゝ偉大さ、こればかりは洋楽のない物足りなさも忘れて、面白く見終った。結局「忠臣蔵」の作者と、そしてショウマンシップの勝利である。判官と勘平の切腹に泣いてゐる女客が大分あった。それはお婆さんか、若くても花柳界の女らしかった。モダン娘は、ちっとも悲しがってゐないのだ。こゝんとこが面白い。



    NESMAと野村総研技法

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     ソフトウェアの外注で値段の尺度を出すのに、どうも「ダロカン」みたいなのに頼る向きが周囲に多く、定量的な尺度を持ってもらいたいものと常々思っている。

     FPでは規模は出るが、工数、ましてや金額など出ない。それで、SLOC/FPの統計を適切なところから引っ張ってきて、SLOCから人月を出し、人月単価をまた適切なところから引っ張ってきて、それで金額にする、ということをよくやる。これはCOCOMOの技法に似ている。

     ただ、ユーザがIFPUG法でFPを出すなんてことは、きちんとしたIT部署を持っていないと難しいと言わざるを得ない。

     そこで私はよく、「データモデルを迅速に作る」→「NESMA技法と野村総研技法を応用してアレンジした方式でFPを出す」ということをやる。不正確で誤差も大きいが、ダロカンで見積もって根拠がないために紛糾するよりはマシだと思っている。

     野村総研はNESMAに近い迅速方式を公表しており、ドキュメントもこのようにある。

  •  注目される新しいビジネスモデルのプロジェクト見積り手法(野村総研サイト資料)
  •  以前はオランダ・NESMAのサイトには日本語のPDFドキュメントもあったが、今は見当たらないようだ。しかし、NESMAは存外に雑な方法と言うわけではなく、今やISOにも入り、「ISO/IEC 24570:2005」として確固たる権威を持っている。

     ただ、これらの方法を用いるには、誤差が大きいということをよくわきまえ、それを関係者全員に周知徹底する必要がある。そうしないと、後になってまたぞろ紛糾することになる。

     そのことを説明するために、IPAの出している資料類を用いることもする。

  •  ソフトウェア開発データ白書(IPAの資料)
  •  この129ページ辺りの資料を示して説明すると、だいたい多くの人は納得する。

    ピアノの稽古

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     朝のうち、ごく普通にピアノの稽古。最近進歩ってものがないなあ。パッヘルベルのカノンは休んだまんま。