新品の給湯器で

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 風呂釜を更新しようがどうしようが、風呂に入る湯の品質に違いが出るわけではないのだが、しかし、新しい給湯器の湯で入れた風呂は、なんだか新品感が漂っていて、気分がわずかに違う。

 のんびりと風呂に入りながら、今読んでいる「千一夜物語」を反芻する。

 物語には「浴場(ハンマーム)に行ってさっぱりする」という場面が、ほとんど一話ごとに出てくる。苦労した人がまず行くのは風呂、美しい姫がまず行くのも風呂、である。

 トルコの浴場の話は、例の「トルコ風呂」の話とともに聞いたことがあるが、バグダッドやダマスカス、バスラでもこんなに風呂が盛んだとは知らなかった。

ローマの休日

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 先週家族と買い物に行ったとき、最近よくある著作権切れ映画の激安DVDが本屋のワゴンに並べられており、見るともなしに見ていたら定番「ローマの休日」もそこにあった。

 いつもならスルーなのだが、290円と言う値段もあり、なんとなくヒョイと買った。

 パッケージをぼんやりと眺めていたら、「脚本:イアン・マクラレン・ハンター、ジョン・ダイトン、ドルトン・トランボ」とある。

 えっ、なんだって?トランボ!?

 トランボというと、反骨の脚本家で有名だ。共産主義者だから私とは相いれないが、だが、その廉直と苦労の人生にはとても魅力がある。もうだいぶ前だが、週刊「ヤング・ジャンプ」連載の漫画、「栄光なき天才たち」に載っていたから知ったのだったか。だがたしか、その頃、名作「ローマの休日」の脚本家がトランボだとは、聞いたことがない。

 ググッてみると、なんと、トランボ死後およそ20年も経ってから、実はローマの休日の脚本はトランボが書いたものだと判明し、名誉を回復されるとともにアカデミー賞が贈り直されたのだと言う。平成5年に判明したというから、私が知らないのも無理もない理屈だ。

 のんびりと見始める。オードリー・ヘップバーンの美しさ。

 15分、窮屈な儀礼に泣き出してしまい、御用医師から鎮静剤を打たれたものの、一世一代大冒険、トラックの荷台に跳び乗って逃げ出す王女。

 18分、睡眠薬でグダグダの王女と新聞記者の出会い。

 24分、困惑するタクシーの運転手と新聞記者。

 27分、だいぶきわどい新聞記者と王女。

 30分、あくまで紳士の新聞記者(笑)。そして皇室は騒動。

 32分、ウソがマズいことになる新聞記者。

 37分、編集長に難詰されるうち、真相に気付いて大慌てする新聞記者。

 57分、けっこう楽し気に下町をうろつく王女。あとをつけつつ、逆にオロオロしはじめる新聞記者。スイカ持て余してるのが変。美容院。

 70分、ライター仕込みのカメラ。コロシアム。

 75分、王女様バイクで暴走。警察騒ぎ。

 78分、真実の口。

 83分、船上パーティ。

 88分、黒づくめ殺到、乱闘騒ぎ。

 91分、ビショ濡れ、チュー。

 94分、カワイイなあ、ヘップバーン。

 98分、お別れ。

 106分、傑作写真の数々。

 116分、立ち尽くす新聞記者。

しょんがえ節

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しょんがえ節

〽梅は咲いたか 桜はまだかいな
柳ャなよなよ風次第
山吹ャ浮気で色ばっかり
しょんがいな

〽浅蜊とれたか 蛤ャまだかいな
鮑 くよくよ片想い
さざえは悋気で角ばっかり
しょんがいな

〽柳橋から小舟で急がせ
舟はゆらゆら棹次第
舟から上って土堤八丁
吉原へ御案内

〽梅は咲いたか 桜はまだかいな
柳ゃなよなよ風次第
山吹ゃ浮気で 色ばっかり 
しょんがいな

〽梅にしようか桜にしよかいな
色も緑の松ヶ枝に 梅と桜を咲かせたい
しょんがいな

〽銀座八丁 行こうじゃないか
山の狐が七化けて黒い眉引く袖を引く
しょんがいな

〽恋の浅草 二人で行こかいな
何をこととい(言問) 都鳥 末は千鳥で泪橋 
しょんがいな

今週のRSSフィード

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 面白かった。

 あと、2.29(月)のデイリーポータルZが「イカ特集」で、面白かった。

千一夜物語(5)

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 ゆっくりと読書中の「千一夜物語」は5巻を読み終わり、6巻に入った。

 5巻の大半はアラビアン・ナイトの中でも最も有名な話の一つに数えられる「船乗りシンドバードの物語」である。

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