軍楽隊を育てる

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 パプアニューギニア陸軍の軍楽隊の育成のため、自衛隊から教官を派遣するという。

 能力構築支援にも、まことにいろいろな分野があるものだ、と思う。

 連想するのは、日本が明治時代に招聘(しょうへい)した軍楽教官、フランス陸軍大尉シャルル・ルルーのことである。

 日本も明治維新間もない近代化の過程で大いにヨーロッパ列強の教えを乞い、あらゆる分野で伸長を図った。

 単に「勝つ軍隊」を育成するだけなら、戦術や戦技だけを学び、兵器を輸入し、あるいはその製造法を学べばよいようなものだが、「あらゆる次元で丸ごと取り入れなければ列強に負ける」ということであったのだろうか、海軍などは食事まで洋食に切り替え、帝国陸軍もそれまで畳の上に敷いた布団でしか寝たことのない兵を「ベッド」に寝かせることまで真似た。ついには「軍楽」までもその咀嚼嚥下(そしゃくえんげ)の対象としたのである。

 そのような背景にあって、ルルー大尉はいわゆる「お雇い外国人」として来日し、数年にわたり帝国陸軍軍楽隊を指導した。

 ルルーが作曲した「陸軍分列行進曲」は、今でも陸上自衛隊で儀式などの折に使用されており、他に警察などでも使われている。

 日本への西洋音楽輸入はこのシャルル・ルルーによる陸軍への教育が最初であり、帝国陸軍軍楽隊から波及していく形で日本の西洋音楽が育っていった。

 ともあれ、友邦パプアニューギニアの軍楽隊も、日本から学んで大いに国を発展させてほしいものだ。

痩身(そうしん)パーシバル

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 大英帝国陸軍中将アーサー・パーシバル Arthur Ernest Percival と言うと、大東亜戦争(太平洋戦争)の緒戦、「マレー半島攻略作戦」で名将・山下奉文(ともゆき)と戦い、一敗(いっぱい)()(まみ)れた敗将として知る人ぞ知る。古い向きにはなおのことだと思う。右の動画は有名だから見たことのある人も多いはずだ。

 ただ、山下大将が「イエスか、ノーか!」と語気強く詰め寄り、パーシバルを屈服させたなどというのは相当な脚色で、本当のところは、通訳がうまく伝わらないことに加え、パーシバルも躊躇と逡巡から言を左右にして駆け引きをしようとする兆候があり、戦場だったこともあって、二人いた通訳に、「もう少ししっかりイエスかノーかを聞いてみてくれ」とつい声を大きくして指示したところを、「全軍総攻撃をチラつかせて語気鋭く机を叩いて恫喝した」というふうに報道されてしまった、というのが史実であるそうな。

 山岡荘八の「小説太平洋戦争」のマレー半島攻略戦のシーンなどでは、この貧相なパーシバルの、痩せた男性によくある頬骨の辺りのこけた影が黒ずんで見えるのを、「明らかに青痣だ」などと暴力をほのめかすような脚色が施してあり、おいおい、誤解されるだろ、……などと心配になってしまう。

 それはさておき。

 先日、同期生たちと「駒形どぜう」へ鍋をつつきに行った。全員同じ歳の同期生(50歳)だから、話題はいきおい、健康診断の数字がどうこうという話にも傾く。多少中性脂肪その他肥満方向の指標に難を自覚するO君と話すうち、

「しかし、パーシバルはなんであんなに痩せてたんかねえ」

……と、なぜか話題がそこへ向く。

「さあ、なんでだろ?なんで痩せてたかはよく知らんが、しかし、普通に痩せてる感じだろ」

「それにしても貧相だ。なんでかな」

「さあ~……?しかし、聞いた話だが、そもそもアジアの僻地の守備司令官で、イギリスも他の正面に比べるとそれほど重視してたわけでもないから、老齢で二流の人を配置したんじゃないか?だから、貧相で痩せた将軍ということになったんじゃないのかな」

「うーん、そうかなあ。……佐藤今度ちょっと調べてみてくれよ」

……とまあ、その話はそこで済んだ。

 ふとそのことを思い出し、パーシバルのことを少し渉猟(しょうりょう)してみた。

%e3%82%b7%e3%83%b3%e3%82%ac%e3%83%9d%e3%83%bc%e3%83%ab%e6%95%97%e8%bb%8d%e4%bd%bf 映像で見る通り、確かに痩せてはいるが、当時普通にいたタイプの痩せ方で、特別に病的な痩せ方ではないから、まあ、これはあんなものなのだろう。パーシバルは1887年生まれとあるから、1941年当時は54歳で、当時としては初老過ぎと言えるから、まあ、あれくらいは(やつ)れるのではないか。

 また、左の写真でいうと、英国側軍使たちは半ズボンを穿いているため、ただでさえスマートなジョンブルが、余計に脚がヒョロヒョロして見える。それで、餓えてでもいるかのような感じがするのだろう。実際、日本陸軍はシンガポール要塞攻略にあたり、重要な水源地を押さえることで勝利に結びつけたのが史実だが、そうは言うものの、英軍は物資や弾薬の備蓄も十分にあり、食料に不自由する状況ではなかったから——その有利な状況で降伏したことが後になって余計に悔しかったものとみえる——、飢餓や病気で痩せていたわけでもあるまい。

 ところで、そのことよりも驚いたのは、Wikipediaなどのパーシバルに関する記述に、

「士官学校を出ていない、2等兵から叩き上げで中将にまでなった人物である」

……とあることだ。

 貴族優越主義の英国で、これは非常に珍しいことだ。将校と言うものは、とりわけ将軍ともなれば、まず間違いなく貴族だからだ。ところがパーシバルは生え抜きの軍人でもなく、ましてや貴族などではない。もとは鉄鋼商店に勤めるサラリーマンであったという。

 ただ、同じWikipediaの英語版のほうを読んでみると、戦功を積み重ねた正真正銘の2等兵叩き上げ、というわけではないようだ。入営後、相当に優秀な人物だったのを嘱望されたらしく、5週間程度の教育で少尉にまでなっている。

 ただし、士官学校には行っていない、ということであり、その後、参謀大学に進んでいるとあるから、Wikipedia日本語版の記述は、多少大げさかもしれない。

 そうはいうものの、この「叩き上げ」というところになんとはない親しみを覚え、もう少し読んでみる。そうすると、このパーシバル将軍、アイルランドの弾圧などで勇名を馳せ、相手のアイルランド人からは蛇蝎のように嫌われ、何度も暗殺の対象となって命を狙われたのだという。

 それが、Wikipedia英語版の記述を借りれば「A Japanese officer present noted that he looked “pale, thin and tired”」(日本の将校団は、彼の様子を評して「薄汚れ、痩せて、困憊している」と記した)……と、あんなにも窶れ、憔悴しきった降伏会談になってしまったのだ。終戦までの間、捕虜として囚われた挙句、やっと帰国した後は「サー」の称号も与えられずに冷遇されたというのだから、なんだか気の毒ではある。

 しかし、それを過度に(おもんぱか)ったマッカーサーのやり口は、いかにも無礼・無粋で、品がない。後にフィリピン戦で敗れた山下大将の降伏会談に、戦争捕虜として囚われていたパーシバルを釈放させてフィリピンまで特別に呼びつけ、その見ている前で山下と署名を取り交わし、使ったペンの一本をパーシバルにやったというが、もしパーシバルの複雑な心中を思えば、そんなものを貰っても、嬉しくもクソもなかったのではなかろうか。

 また、山下大将が絞首になった際にも立ち会ったという話があるが、それで溜飲を下げて快哉を発するような品のないパーシバルでもなかったろう。

 後にミズーリ艦上での降伏文書調印にもパーシバルは呼びつけられて列席したという。日本側の捕虜だったパーシバルがそこに列席する根拠は特になく、本当に客寄せパンダ、巻き返し戦勝のシンボルみたいに使われたわけで、逆に気の毒と言うほかない。アメリカ人はよくあるアメリカ映画のように、劣勢を耐えに耐え、ついに怒って一発逆転、正義は勝つ!……という図式がよほど好きなものと見える。

 さてその後のパーシバルだが、大した言上げもせず、少し回想録を残す程度の余生を送った。あんなに貧相であったにもかかわらず、戦後は78歳まで生き、昭和41年(1966)に亡くなっている。当時としては比較的長命な部類だから、健康なほうだったのだろう。

日本ITストラテジスト協会関東支部 オープンフォーラム2016

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 私は情報処理技術者の資格を幾つか持っている。そのうちの一つ、「ITストラテジスト」は「高度な知識・技能」というものに区分されており、合格するのはなかなか難しい。

 この資格の関係で、関連団体の「日本ITストラテジスト協会」(JISTA)というところに参加している。

 日本ITストラテジスト協会は、試験合格者等を中心に、所属する企業や団体の枠を超えて情報発信や人材交流による自己研鑽を行うプロフェッショナルコミュニティで、全国8個の支部に分かれて活動している。

 これら各支部のうち、「関東支部」では毎月月例会を開き、テーマ別ディスカッションなどを行って研鑽している他、年に1回、標記「オープンフォーラム」を開催している。

 今年のオープンフォーラムは来週の土曜日、11月12日の午後に開催される。

 今回のテーマは上記の通りだ。識者による基調講演や、会員によるパネルディスカッションが予定されている。

 私はこのところ仕事が多忙だったため、昨年・今年は協会の活動にほとんど参加できなかった。今年はオープンフォーラムの運営には携わることができなかったが、昨年までは2、3年ほど、当日のスタッフとして時間管理などをしていた。

 最近のIT界隈は、サイバーセキュリティに関する呼び声がかまびすしい。これは重要なことではあるが、しかし、そもそもサイバーセキュリティは、人間の諸活動を利便化・高度化するというITの本来の目的を助けるものであり、それ自体では何の役にも立たない。サイバーセキュリティという要素そのものが働いて物を作ったり何かを分析したりしてくれるわけではないのだ。この意味から、ITストラテジの分野はますます社会の基盤要素として一般化し、深く社会に組み込まれつつあるものと思われる。

 ITのプロフェッショナルを目指す向きは、是非この資格やコミュニティに興味を持たれては如何。また、オープンフォーラムは誰でも参加できるので、是非参加してみては如何。

国立西洋美術館あたり

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 今日は日本ITストラテジスト協会関東支部の月例会があったが、行かず。野暮なことがいろいろとあり、このところ全然行ってない。レゴを使ったワークショップとのことで、変わっていて面白そうだし、興味を惹かれたが、今日も他で野暮用があり、行かなかった。

 先週水曜日、妻が車の後ろ隅のあたりを自宅の角に(こす)った。丁度6か月点検で、今日の10時にトヨタに持っていくことになっていた。

 傷はパネルを取り換えて、だいたい5万だという。まあ、仕方がない。明日までに出来る、とずいぶん早い返答だったので、それで了承し、車を預ける。中途半端に時間を余らせる。

 ふと思いついて上野まで出る。しとしと雨が降る中、昼食でも、と思って、久しぶりに池之端の籔蕎麦へ行って見た。

 ……アレ??

 池之端・籔蕎麦、……が、ない。

(後日撮影・工事中の池の端・籔蕎麦あと)

(後日撮影・工事中の池の端・籔蕎麦あと)

 あれれれれ……!?ハテ、たしかこの建物のハズだが、……という、そのビルの中には重機が入っていて、シートで覆われ、取り壊している最中ではないか。

 Googleで検索してみると、Wikipediaの「池の端籔蕎麦」の項目に、「平成28年現在、二代目が体調を崩し、休業中である」というようなことが書かれてある。

 ネットではそれ以上のことはわからなかったし、不忍通りの一本裏にあるこの「仲町通り」で道行く人に尋ねたりすると、これが昼サロなんかの悪質な客引きだったりして騙されることもこれあり、聞くこともしなかった。

 取り壊し工事中だったわけで、これは休業中というようなものではなかった。改装するのかもしれないが、ハテ、かの名店がもうなくなってしまうのか、どうなんだろう。

IMG_4326 気を取り直し、他へ行くことにする。一度蕎麦だと思うと、蕎麦を手繰らなければ気が済まない。上野・アメ横のほうの籔へ行った。

IMG_4327 いつものように、蕎麦味噌で半合、焼海苔でもう半合。ここの焼海苔も、「籔御三家」同様、炭の(おこ)った海苔箱に入れてくるので、ホカホカと乾き、うまい。

IMG_4328 それから(おもむ)ろに「せいろ」を一枚手繰る。

IMG_4324 ここは目の前で蕎麦打ちを見せてくれるので、飽きない。昼時は客が立て込むので、そこだけが難点だ。

 アメ横のほうへ出ていくと、「祝・国立西洋美術館、世界文化遺産指定」などと横断幕が張られている。そうか、そうだったな、と思い、上野公園のほうへ歩いて行ってみると、そぼ降る雨にもかかわらず結構な人出で、また最近の例により外国人が多い。

IMG_4330 西洋美術館の前の、ロダンの彫刻の広場にも外国人が詰めかけており、日本語の注意書きがわからず、ロダンの彫刻「地獄の門」の、免震台座の上に上がり込んで写真を撮ろうとして通りすがりの人に怒られている奴もいる始末だ。

 チケットカウンターで何か案内を言っていて、耳をそばだてたら「今日は常設展は無料です」と言っている。ほほう、そりゃいい、というわけで、入った。

 国立西洋博物館は数奇な運命を経た「松方コレクション」を展示するため、これまた紆余曲折の末に国で整備した美術館だ。

 つい先頃、クーデターの真っ最中にイスタンブールで行われていた会議で世界文化遺産に登録されたことが思い出される。これは日本のお手柄というようなことではなく、世界的建築家のル・コルビュジエ氏の一連の作品、ということで、各国に残る他の建物も含めて「全体で一組」ということで登録されている。

 常設展では中世頃の教会美術・宗教画から風俗画、近代のキュビズム等に至る幅広いコレクションが無料で見られる。ミレー、マネ、ルノワール、ゴーガン、ゴッホ、ピカソと言ったあたりの真作も多くあり、見飽きない。

 用事を済ませ、夕刻帰宅。

なんでエンゲルバート

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 マウスの発明でよく知られる計算機科学者、ダグラス・エンゲルバート博士が何年か前に亡くなったことは記憶に新しい。

 亡くなったのは3年ほど前だ。

 この人は88歳で亡くなる直前まで、さまざまなコンピュータ・システムを研究し、コンピュータ雑誌のインタビューなどにもしっかりと答えていて、その斬新なテクノロジー・センスなど、とても老人とは思えなかったものだ。

 昨日見た映画、「帰ってきたヒトラー」の中にもエンゲルバートの名前が少し出てくる。へえ、やっぱりフォン・ノイマンとかはユダヤ人だから出さないんだな、とは思ったものの、映画を見ている最中には何でエンゲルバート?と少し思った。

 今、原作の上巻を読んでいて、あのくだりがよく分かった。原作の中では、エンゲルバートの祖父がドイツからアメリカへの移民であることが紹介されているのだ。初めてPCに触れた強烈民族主義者のヒトラーは、コンラッド・ツーゼやエンゲルバートの業績を大げさに激賞し、感動のあまり「かくのごとくゲルマン・アーリアンの子らは偉大なのだ!!」と鼓吹するのである。

 Wikipediaの業績をほめちぎり、「これこそゲルマン民族のもたらした究極の発明だ」みたいなことを言うのだが、無論そんな事実はない。ここは原作者一流のギャグで、思わず吹き出してしまうところだ。

 SNSの立役者が名前からしてユダヤ系のザッカーバーグだと聞いたら、総統閣下、泡を吹いてその場で死んでしまうだろう。

時事無責任寸感幾つか

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共産党藤野政策委員長党職辞任の一件

 共産党の代議士、標記藤野何某(なにがし)。「人を殺すための予算ではなくて、人を支えて、育てる予算を優先していく」とした発言を取り上げられ、ついに党職を辞任させられた。

 左翼主義者の肩など持ちたくないが、しかし、これは少し気の毒ではなかろうか。揚げ足取りというものだ。

 私は、「防衛費は、究極、人を殺す予算だ。で?それで何が悪いの?」と思っている。人殺しと言われた程度のことで傷つくような自衛官は修行が足りない。防衛大や新隊員教育隊に入りなおして駆け足でもしてこい。

 こんなのは、ものの言い方、気分の話だ。「何を言う、人を守る予算だ」というのは微細な話で、何によって人を守るのかと言うと、敵を殺すことで人を守るのだ。

 以前、民主党(当時)の菅氏が「暴力装置」と言ってブッ叩かれたが、これも左翼が良く使う術語で、そんな目くじら立てるようなことではなかった。菅氏には天与のインテリジェンスが災いしたと言う所であった。

 むしろ、こんなことで大慌てし、藤野何某ごときを叱りつけて責任を取らせる共産党の執行部には問題がないか?これはもう、すぐ眼先に控えた参議院選挙の一票に汲々としている哀れな姿と言うより他にない。

 確かに、防衛省職員は自衛官だけでも22万を超える。これらには家族や親戚もおり、ひとり当たり5人ほども勘定すれば100万人近い一大票田である。これらの気分を損なって票を失うことが手痛いことだと言うのはわからぬでもない。

 だがしかし、これしきで(せつ)を曲げるとは。たとえ左翼と言えども、代議士たるもの、正々堂々と大声で、己の信じるところを曲げず、主張し続けてはどうか。それで選挙に落ちるなら、潔くそれを受けとめて頭からダイビングで落ちるべきなのだ。敵ながらそれでこそ男らしい態度だ。むしろ、共産主義者がこんな弱腰では、自衛隊は「無言の数の力で自由な言論を圧殺した」と言われかねず、それこそ自衛官にとって卑怯の誹りとなって逆に迷惑だろう。

 与党もこんなことで大騒ぎしてると、「揚げ足取りの応酬」を呼んじまう。ウカウカしてると誰かの失言を針小棒大に取り上げられちまうぜ。気をつけなよ。

バイデン米副大統領「一夜にして……」発言

 日米同盟の妙味。「ツー」と言えば「カー」というような絶妙な掛け合いですなあ。日本から中国にこんなこと言ったり、あるいは日本から米国に「そういうふうに中国に伝えてくれ」とは、それこそ口が裂けても言えない。平和主義が国是だ。そんな恫喝はわが政府にできるはずもないのである。

 ところが、バイデン氏にはまるでテレパシーで伝わったかのようである。よくぞ言ひたり、ってなものだ。大統領その人に言わせるわけにもいかないし、まさに「言うのに適任」の人である。

 なんというか、拈華微笑(ねんげみしょう)、というのはこういう感じか?ちょっと使うところが違うか。マアエエワ(笑)

 あと、念のために書いとくと、これ、昔からよく米国が使ってた言い方なんですよね。特に核抑止ドクトリン全盛時代には。

「ヘル朝鮮」てw

 韓国も熱い国で、しかも文明国なので、若者言葉が面白いようだ。「就職やくざ」とか、笑ってしまった。

 韓国頑張れ。……以前と違って、私は実はあまり韓国が嫌いではなくなった。同源の友邦であるという気がしている。安全保障上、常備70万、動員で150万になんなんとする兵力は無視できない。……まあ、腹の立つ厄介親戚だが。

プリンタ電源入れ忘れが原因で一億円の二重支払処理

 この件、なかなか味わい深い。

 送信確認が印字出力の有無だけでなされていたのか?まさかそんなこともあるまい。多分、「それ使うようになっていた」のだろうけれども。

 ささやかながら不肖・私こと佐藤、経済産業大臣認定「ITストラテジスト」以外に、「テクニカルエンジニア(システム管理)」の資格を持っている。(この資格、今は名称が変わり、「ITサービスマネージャ」と言う。)

 その立場からの感想だが、この一件は単純なようで、その実、システム設計から運用管理に至るさまざまなところに考察要素がある。1万円の処理ではなく、1億円の処理ともなると無視はできまい。取り急ぎ短期の対策と長期の対策の二本立ては必要だろう。この役所ではとりあえず複数職員が立ち会うことにしたようだが、これは短期対策だ。

 システムの運用管理には、この件に関係しそうなところを思いつくまま挙げれば、他にも「構成管理」「資産管理」「性能管理」「稼働管理」「変更管理」「問題管理」「障害管理」「マニュアル管理」「施設・設備管理」など、さまざまな分野がある。この一つ一つがまた、いろいろな手段からなる大分野なのである。石巻市のこの件は、こうした分野分野のどれにも、打つべき手が見出せるだろう。

Facebookは老害爺ぃ婆ぁ(失礼)の巣窟ってかw

 はははっ、笑っちまった。そりゃそうだよなあ。親とか上司とか先生にず~っと見られてるような感じになるもの。

 ……と自分のFB友達をあらためて見てみると、私のFB友達は爺ぃと美熟女のオンパレードで、一番若い人でも30代後半だわ。大人やねぇ~。そんなに友達の人数いないんですけどね。

 職場関係はそんなにフレンドにしてないんだけど、キッカリ線引きしてるわけではなく、例外も何人かいる。

プログラミングを知らない人がプログラミング教育をする危険性

 いやぁ~、仰せ御尤(ごもっと)もだが、こりゃあ、チト意地悪で、可哀想だろうぜ。

 思いもかけない有名技術者の社長にいじめられる、そのRuby On Railsのお兄ちゃんたちが哀れになって、逆に痛々しくて同情で涙が出てきた(笑)。

アルビン・トフラー死去の報

 祈冥福。

 10代の頃、「第三の波」と、もう一つ、ガルブレイスの「不確実性の時代」読んどけ、なんて上司や先生が言ったもので、あんな浩瀚(こうかん)な大著、そうそう多くの人が読破理解したとも思えず、実のところ私も読んでない。


 「第三の波」が文庫で600ページ近く、「不確実性の時代」が同じく500ページ超。なかなか、そんな、ねぇ。

ダッカ

 恐ろしい。引き続き要注目である。

そういえば

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 伊勢志摩サミットが無事に終了した。

 そういえば、と思い出したのが、サミット会場地域、志摩の沖にある「渡鹿野島(わたかのじま)」のことである。

 行ったことはないのだが、かつて「売春島」ということでよく知られたところだ。

 今どうなったのかな、とググッてみると、もう全然ダメで、売春も下火なのだそうな。

○ 渡鹿野島(Wikipedia)

 まあ、そら、国際首脳会議の会場地域で売春無法地帯があっちゃあイカンよなあ。衰退もするワイ。

ブログのフォントなどが気に入らないので

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 このブログのフォントにプロポーショナルフォントが使われたり、一部に英文フォントなどが使われてしまったりするのが気に入らず、カスタムCSSを使っていた。だいたいうまくいっていたものの、細部においてどうも思ったように行かない。

 私は段落の行頭を1文字空けるのに、どうしても全角スペース1文字を使いたいし、また、字詰めが等幅フォントでないと嫌なのだ。これを言うと、スタイルシート原理主義の人は「文章のセマンティクスに関係のないレイアウト情報はスタイルシートに切り分けるべきだ!」などと言って怒鳴りだすので、どうにも辟易する。

 以前、Wikipediaに書いたある項目で、段落の行頭を全角一文字空けていたら全部削除され、なにかの間違いかなと思ってもう一度空け直したら今度は激しく叱られた。「そういうことがやりたいんだったら自分のユーザスタイルシートに書けやオッサン、コラ、ああ?!」と言うのである。

 それに関するこういう議論の主流の主張を読んでいると、もう、狂信的と言うか、アタマおかしいんじゃないだろうかとすら思えてくるのだ。

 いや、わかります。わかりますよ、言いたいことは。私も技術者の端くれですんでね。言う事はわかりますがね。……そうはいうものの、ですね……。プログラムのソースコードじゃねえんだし、ましてや裁判記録や法律の案文じゃないんだし、そんなにキリキリカリカリすることないでしょうが、と思う。

 そんなこともこれあり、このブログについては、意を決して「子テーマ」というのを書いてみた。WordPress特有のカスタマイズ機能だ。

 WordPressの子テーマは、テーマのサブディレクトリ並びに適当なディレクトリを掘り、そこに「style.css」「テンプレート・ファイル」「function.php」の3つを、それぞれある一定のルールに従って記述・配置すればよい。

 私は和・欧文ともに等幅の明朝体が使いたいので、「style.css」の「font-family」の記述を全部書き直して、一丁上がりである。

いやはや、ITストラテジストもえっらいモノと同列になって

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 私は数年前に「ITストラテジスト」という資格をとった。経済産業大臣が出す国家資格だ。ITに深くかかわる仕事をしていたので、テスト勉強を通じて、ひとつ自分の知識に磨きをかけてみようと思って受験したのである。

 なかなか難しかったが無事合格し、関係者コミュニティの「日本ITストラテジスト協会」というところにも顔を出している。日本ITストラテジスト協会に参加するようになったのは、仕事の幅を広げようとも思ったし、定年が近いので、再就職のヒントを得ようと思ったこともひとつある。……年金貰えるまで、働かないと生きていけませんからね(苦笑)。

 ところで、以前からWikipediaの「ITストラテジスト」の項目には

引用;

「IT系の資格では唯一、弁護士、公認会計士、医師、技術士等と並び、厚生労働大臣によって「専門的知識等を有する労働者」に指定されており、労働基準法において特例扱いの対象となる。」

……とあって、この資格もなかなか大したモンではあった。ただ、これは旧システムアナリストからの置き換えでそう書かれていたに過ぎないきらいがあり、従来ははっきりしていなかった。

 ところが、先日、厚生労働省のサイトを見ていると、こんな告示があった。平成27年3月18日付とあるから、去年の春の告示だ。

 これらの告示には、キッパリ「ITストラテジスト」が挙げられている。しかもなお、それこそ唯一、情報処理技術者試験で挙げられているのはこれだけだ。

 えっらいこっちゃ……。

 医者やら博士やら特許持ちやらと同列になっているではないか。

 いやまあ、この告示は、「専門家は非正規でも5年雇ったりもっと長期雇ってもいいよ」という法律の細部定義なので、手放しで「わーい、俺ってすごいや」と喜ぶようなことではないのだが、だがしかし、なんとなく偉くなったような気になるのも一種の人情だ。