通勤電車内寸描

投稿日:

 梅雨も半ばとはなったか、通勤路の紫陽花が曇り空に色を添え、殺伐とした気持ちを少し和らげてくれる。

 近所の駅からいつもの電車に乗る。

 いつ頃からだろうか、通勤客のほとんどがスマホを持ってなにか見ているようになったのは。

 少し前ならスマホのゲームに没頭しているのなど、若者の専売特許みたいなもんだったが、いまや中年どころか、50がらみ、いや、下手すりゃ60代とおぼしい、頭に霜を置いた分別盛りがゲームに没頭している。

 残りは眠っている。

 眠っているか、ゲームしているか。

 私の家には長女が飼っているハムスターがいるが、眠っているか、餌を食っているか、暴れているかの三態なので、通勤時に限って言えば、通勤客よりはハムスターのほうが多態性において勝る。

 そういえば、今私が乗車している周囲5メートル半径だけに限って言えば、「『紙』の新聞」を読んでいる人がいない。いつのまにか車内の景色は変わった。こうなってしまっては、新聞も、もうダメだろう。人々を思想的に洗脳するために、新聞社や新聞記者に工作するのなど、こうなっては時代遅れだということだ。

 私も、もうかれこれ17、8年前から新聞を購読していない。金がもったいないと思うようになったのと、ウソ記事ばかり読まされるのに辟易したのと、大きくはこの二つの理由からである。あの頃はまだ新聞は健在だったから、その点、私は結構新しい。

売れる

投稿日:

 普段通勤電車に乗っていて、周りの人を落ち着いて眺めると、この5、6年がところ、たいていの人は携帯電話(スマホ)をいじっている。

 その前は大人のくせに任天堂に没頭している人が多かったが、いまやゲーム専用機を電車に持ち込んでいる大人はほとんどいない。皆携帯電話(スマホ)収斂(しゅうれん)した。

 悪趣味との謗りを御免(こうむ)って、人々の手許(てもと)を覗き込むと、字を読み書きしている人はほとんどいない。大体皆、色とりどりの画面でゲームをしている。最近はメールを書いている人もあまり見かけない。(もっぱ)らゲームであって、たまに字を書いているなと思ったら、LINEでスタンプを打ち合っている。

 してみると、もはや文字を書く人は儲からない。文字を読み書きする人は頑固なもので、デジタルに辟易して紙に回帰しているようだ。

 パソコンやゲーム専用機のゲームは数学で作られているが、携帯電話のゲームはまだまだ絵と論理で作られているように思う。使用できるマシンリソースが少ないからだろう。

 そうすると、まだまだ、絵を動かし、効果を派手にし、イベント毎に音を鳴らし、「当たり判定」なんていう地味な処理を書く人が食っていける理屈もあるように思う。(ただ)し、日本国内ではダメなのだろう。もはや中国も高価だ。食える場所は更に辺縁に広がっているのだろう。

雑感少々

投稿日:
プロ

 「佐藤プロ~、ちょっと」と呼びかけられたので、「いや、プロだなんてそんな、よしてくださいよ」と謙遜したら、「何勘違いしてるの、プロレタリアートでしょ」と真顔で言われ、腹が立つという想像をした。

 ……想像かい。

空目

 「サイバー攻撃露が関与」という新聞の見出しを遠くから瞥見(べっけん)して、「サイバー攻撃霞が関?」と見間違え、また何かあったんかい……!と身構えたが、老眼と思い込みによる空目(ソラメ)だった。

言い換えの猥褻(わいせつ)

 昔から言われていることで、言い古されてもはや口にもしたくなく、文章に綴りたくもない飽き飽きした言い分だが。

 戦争への忌避感による軍事用語の言い換え、つまり、「軍事」を「安全保障」、「戦争研究」を「平和研究」、「戦闘」を「防衛」、「歩兵」を「普通科」……挙げていけばもうエンエンとキリがないが、これは猥褻である。

 猥褻。読んで字のごとく、ワイセツだ。

 つまり、「モザイクのかかったエロビデオ」を見ている感じがするのである。クッキリと写り込んだ違法ノーカットエロビデオよりも、余計にいろいろと妄想していやらしい。実際のところ、あんまりにもアケスケにクッキリ写ったのは、ちょっとした不潔感もあって多少こっちも辟易(へきえき)するが、モザイクのかかったソレはこちらの(あきた)りなさもあって脳内で勝手に清潔化され、かえって助平(スケベ)であり、いやらしいのである。

 軍事用語の言い換えも同じことだ。

 「戦争」を「平和」と言い換えてモザイク隠しにするものだから、もう、よけいにあんな戦争やこんな軍事……、とあれこれ考えが巡ってしまい、平和だの安全だの言えば言う程かえって危険で、漂うバイオレンスの香りがオトコノコを()き付け、暴走させてしまうのだ、だから猥褻だと言うんだ。

潘基文(ばんきぶん)

 ほんと、韓国人ってのも、トホホだよなあ。取り巻き連中が有力者の足を引っ張るわけだ。

 朴槿恵(ぼくきんけい)にしたって結局はそうだったわけだし、歴代韓国大統領ほとんど全部、取り巻きが私腹を肥やしたりしてダメになってンだもんな。

 まったく、チャンとしろよ、と。早く秩序を取り戻してくれないと、北朝鮮に向き合う国がなくなっちまうんだよ。韓国70万の陸上兵力は、朝鮮半島の鎮め石として、今後永久に持続してくれないと困る。しかも韓国は、本気を出せば動員令一下150万もの大兵力に膨れ上がる強烈な軍事国家なのだ。あの狭小な国土にそんな高密度の兵力を持て余す韓国軍部が国内情勢を(はかな)んでクーデターなんか起こしてみろ、目も当てられやしない。

 そういう点で、日本の右翼も、単に日韓合意不履行だけを癇癪(かんしゃく)まかせに言い募ってちゃアだめなのさ。連中の軍事力を当て込んで、コッチが楽をする道を考えるンだよ。アイツらをおちょくり誤魔化し操って、日本のために死んでもらうにはどうしたら一番いいのか、方策を必死で考えろ。昔のイギリスみたいに、卑怯に生き延びなくっちゃ、なあ。

三島由紀夫肉声テープ

 亡くなってこんなに経つのに、まだまだ話題性があるんだな、とむしろ不思議に思う。

 丁度世間で憲法問題も色々と取沙汰されている折柄だ。そのことを含みつつこのテープの一部を聴くと、三島が憲法について言っていることはストレートで、純というか、生真面目(きまじめ)というか、戦後70年を経て来た私達には(むし)初心(うぶ)にすら感じられる。

 三島由紀夫の忌日「憂国忌」は11月25日である。彼が市ヶ谷の陸上自衛隊東部方面総監部に乱入し、割腹自殺を遂げたのは昭和45年(1970)だ。今は防衛省の本庁舎となった市ヶ谷に、旧東部方面総監部庁舎の一部――それは実は旧大本営であり、極東軍事裁判所法廷でもある――が保存されており、そこには三島が斬り付けた刀傷が今も残る。

 三島由紀夫の膨大な作品群は、あと3年ほどで著作権が切れ、ネットなどで読めるようになるだろう。

任天堂

 ……う~ん……。

 まあ、通勤電車で年甲斐もなくゲームに熱中している中年のおっさん・おばはんが持ってるのって、10年ほど前は間違いなく「NINTENDO DS」だったんだが、今は爺・婆がスマホで無料(タダ)の「なんちゃらツムツム」だの「ポケンモンうんたら」だのに熱中しているのがもはや背後風景というか、そういうものになってるもんな。そりゃあ、わざわざカネ払ってゲーム機なんか買わんだろ。ゲーム機の主市場は、実感として、子供じゃなくって爺ィと婆ァなんだもの。

 通勤電車の乗車行列の前の方にゲームに熱中している爺婆がいると、熱中のあまり動き出しが遅く、混雑しているときなど本当に迷惑だったり、ポケモンなんちゃらなんて自動車運転中の使用で死人まで続出しており、その点大人や爺婆のゲームにはいろいろと難癖の付け所が多いが、まあ、それはスマホだろうが任天堂だろうが同じではある。

膝に矢を受けてしまってな

投稿日:

「膝に矢を受けた連想砲のおっさん★(32)」さんのツイート

 Twitterでなんとなく相互フォロワーになっている、「膝に矢を受けた連想砲のおっさん★(32)」さんという方がいる。

 この方が持って来るリツイートはいつも面白い。だからフォローしている。

 ところで、この方はなんで「膝に矢を受けた」……というハンドルになっているのかな、とは思っていたものの、深くは考えたことがなかった。

 この方以外にも、他で、タマ~に、「膝に矢を受けてしまってな……」という風に結ばれているツイートや2ちゃんの書き込みを、ネット上で見かけることがある。なんのことだろ、と思うようになった。

 それで、「膝に矢を受けてしまってな……」でググると、次のサイトに行き当たった。

 もとネタはどうも、このゲームらしい。英語では「I used to be an adventurer like you, then I took an arrow in the knee」となっているのを、字幕でもそのまま「昔はお前のような冒険者だったが、膝に矢を受けてしまってな……」と翻訳してあるそうな。

 前掲の「種探」さんによると、「北欧のスラングで『結婚した』という意味もあるとTwitterで話題になったこともあるが、根拠ははっきりしない」というようなことだそうだ。

 なんというか、「係累が増えてて、ムリ」というような、リア充的状況を言い訳がましく振りかざしたり、ごまかしたりするのに使うようだ。

 他方、私のDQN職場は体がキツいので、膝を傷める者も多い。概して、体力面で若い者に負けると、「俺も膝に爆弾を抱えていてなァ。これがなけりゃあもう少し無理も利くンだが」なんてことを悔し紛れに言ったりする。

 なるほど、膝とは誠に、言い訳には便利な器官だ。

 ま、この私も、新年にあたり目標を新たにし、色々と世間を拡げ、努力したいところなのだが、如何にせん、膝に矢を受けてしまってな……。

ゲーム

投稿日:

 次女(中3)が「人生ゲームやろうよ~やろうよ~」と言うので、ほんっと久しぶりに古い「人生ゲーム・ノーマル」を戸棚から引っ張り出してきて打ち興じる。

 ムッチャ盛り上がった。

邪魔なゲーム客とHUD

投稿日:

 携帯電話(スマホ)でゲームをやっている人が邪魔である。通勤ラッシュ時など、電車を待つ間ホームでゲームをやっている人は、熱中するあまり、大抵動き出すのが数秒遅れ、電車のドアが開いても動き出さないものだ。こういう人が列の前のほうにいたりすると本当に邪魔で、周囲の人の迷惑である。

 ゲームのポーズ機能をサッと使い、少しの間中断して電車に乗り込み、落ち着いて再開すればいいようなものだが、大抵の人はここ一番、今一点取ればハイスコア!みたいな勝負がエンドレスで続いているのだろう、「ああ、電車!?わかってるよンナこたァけどもう0.1秒でこのステージクリアちょっとぐらい後ろで待っとけやそこのオッサンらええええええいゲームオーバー!ど畜生!!ぐああああ!腹立つな!」くらいのものである。

 これが、本や新聞を読んでいる人だと、ゲームに比べて中断に躊躇がなく、さっさと歩き出すことがほとんどだから、そんなに邪魔ではない。

 電車でのゲームを禁止しろ!!まったく最近の若い奴ァ!!……などと激昂しようというのではない。ドアの前で少しゲームを仕舞うくらいのことができねえのかよ小学生じゃあるまいし、邪魔な野郎(あるいは阿女(アマ))だな、……とぐらいは思うが、この件に関する私の主たる思いは別のところにある。

 若い人たちがどうしてもゲームで遊びたくなり、夢中になってしまうのは、反面これも人情というものだ。ゲーム会社も商売だから、それくらい人々が熱中するようなものを作ってナンボなのである。くだらん子供の遊びとはいえ、ゲーム業界はソフトウェア産業の重要な一分野でもあり、技術者ファームの様相をすら帯びているのであって、この業界の育成を掣肘(せいちゅう)することはIT全般、ひいては日本の経済全般にとって良くない。

 そこで、である。

 軍事上、戦闘機などで一般化しているHUD(ヘッドアップ・ディスプレイ)思想が携帯などに持ち込まれないものか、と切に思うのである。

 バカでかいヘッドアップディスプレイつきヘルメットなぞをかぶるのはいくらなんでもファッショナブルではなく、通勤客には流行しないだろうから、何か、Google glassに類するような、安価で高解像度のヘッドアップ・ディスプレイがあれば、うつむいてゲームに熱中しているがために周囲の人に迷惑をかけるような者も減るのではなかろうか。まっすぐ正面を向いて、外界をきちんと視野に入れつつ、何面でも気にせずクリアしていくらでもボーナスポイントを貰い、かつ、さっさと電車に乗ればよろしい。

 また、これにあわせて、ヘッドアップで利用できるような、何らかの巧妙な文字入力デバイスを考案すれば、頭を上げてメールを書くこともできるようになる。うつむき姿勢と凝視による眼精疲労を抑え、女性の悩みの頭痛や肩こりを緩和し、血行の改善により美容に効能を発揮するとともに、総合的なストレスの低減をもたらすことで精神疾患が減り、国民全般の健康増進に寄与するだろう。

 これはまた、ゲームやメール、SNSへの熱中に起因する駅のホームからの転落を防止できるから、安全上きわめて有利であって、人命保護の観点からも効果大なるものがあるはずだ。また、ぶつかったの肩が触れたのといった利用客の間の無用のトラブルを防止することにもつながるだろう。

 国民全般に携帯電話(スマホ)HUD(ヘッドアップ・ディスプレイ)を普及させることが携帯キャリア各社並びにIT業界の急務である。

アイドルパピーのガワ

投稿日:

 突然だが、「アイドルパピーのガワ」である。

 「な、ななな、なんだそりゃ」とい思う人もいるかと思うが・・・。

 当節子供たちの間で流行りのアーケードゲームに「ワンタメ」というのがある。最近下火になりつつある「オシャレ魔女 ラブ&ベリー」(略してラブベリ)に代わって子供たちの間で人気であり、コンセプトも「ラブベリ」とほぼ同じである。カワイイ少女に代わって、今度はカワイイ子犬を育て愛するゲームである。私の次女(幼稚園年長)も、すっかり夢中になっている。

 「アイドルパピー」というのはタカラから発売されている子供用のオモチャで、この「ワンタメ」と連動させて遊ぶようになっているのだが、なかなか子供の興味を引くように工夫されている。表面のデザインを紙などで差し替えることが出来るように作られており、後から発売される雑誌などに付録としてその「ガワ」がついているワケだ。それを誕生日祝いに次女がおばあちゃんから貰ったのだ。

 この「ガワ」の白紙を作って、次女に与えてみると、喜々として色鉛筆やマジックで絵を描き、自分のアイドルパピーをデザインしている。これはなかなか良いのではなかろーかと思い、その「アイドルパピーの白紙のガワ」をここに転がしておくものである。