映画

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 イオンシネマ越谷レイクタウンで「最後まで行く」という映画を見た。他の映画の上映前の広告で知ったものだ。大して興味もなかったのだが、20時55分からのレイトショーで見た。

 最初から最後までまったく救いも笑いもない映画で、見て暗い気分になった。終映が深夜だから尚のことである。この映画のサイトの紹介文には「そして思わずクスッと笑ってしまうコミカルさをスパイスに展開されていきます。」と書かれているのだが、そんな場面は少しもなかった。

 だが、岡田准一と綾野剛の怪演とすら言える名演には鬼気迫るものがあり、それは良かった。

 旧暦四月の十五夜、大きな月の光を浴びながら帰宅する。

短波とダイポール・アンテナ

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 別になんの必要があるわけでもなしに、無駄遣い、気晴らしでAIWAのラジオを買った。短波や長波も受信でき、PLLシンセサイザー同調のものだ。1万円以下で買える。結構売れているらしい。十数年前までソニーなどからBCL用途でこういうラジオが出ていたが、PLLシンセサイザー搭載のものだと当時4万円くらいはした。今、ソニーはもとより国内メーカーの殆どが高性能ラジオからは撤退してしまったらしい。

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ラーメンの寿司化

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 かつて寿司は屋台などで気軽に提供され、安くておいしく、生の魚を使っているのに日持ちもし、手(づか)みで、しかも一口でさっと食べることができて汚れ物が少ないという日本のファーストフードのチャンピオンであった。

 それがいまや、 “ラーメンの寿司化” の続きを読む

自衛隊の思い出の一つ「(まく)()り」

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膜張り 「(まく)()り」というのは「靴の鏡面磨き」のことだ。残念ながら千葉の「幕張(まくはり)」のことではない。

 雑貨や身の回りの手入れに(こだわ)りのある方なら、この「鏡面磨き」という一言でどういうことかわかると思う。

 御存じない方に説明すると “自衛隊の思い出の一つ「(まく)()り」” の続きを読む

読書

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 あまり乱読はする方ではなく、一つの本やシリーズを最後までシリアルに読み通すほうだ。今は読んでいる最中の平凡社「世界教養全集」にかかりきりとなっている。これは全34巻別巻4巻からなる浩瀚な全集で、ほぼ60年ほども前の、ISBNもない時代のものだ。

 ところが、ちょっと脱線した。去年死去した西村賢太の「雨滴は続く」をこの前読んだら、代表作の「苦役列車」がまた読みたくなった。文庫で蔵書の筈なのだが、なぜか本棚に見あたらない。探すうち、長女にやってしまったことを思い出した。高いものではなし、もう1冊買ってやれと本屋へ行った。先週の土曜、3月18日のことだ。

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花曇(はなぐもり)

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ビターチョコ肌ざらつきて花曇
花曇解体工事音遠し
()の服は花曇には赤(すぎ)

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha

読書

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 引き続き平凡社の60年前の古書、世界教養全集を読んでいる。

 第24巻の一つ目「アムンゼン探検誌 My Life As an Explorer」(R.アムンゼン Roald Amundsen 著、加納一郎訳)を帰宅後の自宅で読み終わる。

 第23巻から探検ものが続く。わけても、この「アムンゼン探検誌」は私の若い頃からの愛読書だ。そしてロアール・アムンゼンは私が尊敬する人物の一人だ。

 再読してみてわかることだが、アムンゼンが非常に厳しく、強い性格であることが伝わってくる。訳者加納一郎による解説にもそのことが触れられている。

 アムンゼンは本書の中で飛行船ノルゲ号とその操縦士ノビレを糾弾することに多くの紙数を費やしている。ノビレを恥知らずな人物として()()ろして()まない。

 だが、歴史の通り、その後アムンゼンは憎きノビレが同じ北極で遭難したと聞くや、旧恨を捨てて敢然その救助に向かい、逆にアムンゼンは今に至るも永久に不帰の人となり、その勇気を讃えられ惜しまれた。一方のノビレ当人は傷ついた部下隊員を見殺しにして生還し一世の失笑を買ったことは、悉皆世界これを知るところである。

読書

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 引き続き平凡社の60年前の古書、世界教養全集を読んでいる。

 第23巻の最後「暗黒大陸 Through The Dark Continent」(H.M.スタンレー Henry Morton Stanley 著、宮西豊逸訳)を帰宅後の自宅で読み終わる。

 「ベーリングの大探検」も空前絶後の探検誌だったが、こちらは少し趣きを変える。どうも、現地住民に対する暴力と殺戮が多いということだ。自衛、正当防衛とは言いながらこれは言い訳で、多分、著者スタンレーはアフリカの人を人ではないものと考えていたのではなかろうか。そう書いて書き過ぎなら、「劣ったもの」として見下げているふしが感じられる。探検の壮大さに感動するというよりも、当時の白人の考え方やものの見方を差し引くとしてもそういうところがなにやら不快で、面白い読み物ではなかった。

 第24巻に進む。第24巻は「アムンゼン探検誌 My Life As an Explorer」(R.アムンゼン Roald Amundsen 著、加納一郎訳)、「人間の土地 Terre Des Hommes」(サン・テグジュペリ Antoine Marie Jean-Baptiste Roger, de Saint-Exupéry 著、堀口大學訳)、「たった一人の海 Seul a travers L’atlantique a la poursuite du soleil sur la route du retour」(A.ジェルボー Alain Gerbault 著、近藤等訳)の3書だ。

 このうち、「アムンゼン探検誌」については若い頃から再読三読している。愛読書と言えよう。今回は読み飛ばそうかとも思ったが、また読んでみようと思う。

日常

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 庭の沈丁花が咲き始めた。

 赤花が先、白花が三分咲きと言うところ。

 池波正太郎原作の映画「仕掛人・藤枝梅安」の新作がかかっていて、ぜひ見たかったのだが、昨日と今日はかかっておらず、だからというのでもないが昨日は別の映画(『すずめの戸締まり』『ラーゲリより愛を込めて』)を2本見た。「仕掛人・藤枝梅安」のほうはもう今週木曜日で封仕舞いなのだという。劇場で見たかったが、残念だ。

 2部からなる大作で、第2部は4月7日から封切だという。今度は逃さず見てみたいもの。だが、第1部を見ていないと面白くないという作りなのなら、やめておこうかな、と迷うが、公式サイトを見るとそうではないようだ。公式サイトのストーリーによれば、第1部がシリーズ第1巻第1作の「おんなごろし」、第2部が同じく第2作「秋風二人旅」からの映画化のようだ。

 梅安で連想したわけでもないが、梅見頃を逃したかな、と思う。来週頃宮内庁越谷鴨場隣、越谷梅園に行ってみようか。

気晴らし

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 昼に行きつけの蕎麦屋、新越谷「SOBA満月」で蕎麦前に山梨の銘酒「七賢 風林美山」を一合、天婦羅を肴に冷やで飲み、生粉打ち十割の盛蕎麦を手繰る。今日の粉は鹿児島・川辺町産の「春のいぶき」。

 その後越谷レイクタウンのイオンシネマへ行き、予約してあった話題の映画「すずめの戸締まり」を見た。案外に面白かった。

 晩めしに黒毛和牛のしゃぶしゃぶを鱈腹喰って、レイト・ショウの映画をもう一本見た。「ラーゲリより愛を込めて」。名作映画と言えた。これもよかった。