売り専業

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後の月

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二心(ふたごころ)()むる臥処(ふしど)(のち)の月   佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha 

 ……そういや今週は木曜が十三夜で後の月だったな、と思い出しました。仲秋は無月だったから、晴れたって後の片月見。

労働基準もヘッタクレもないねえ

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 いまどきだってのに、ものスゲェな……。大炎上中だ。

 「女も丸坊主」て、ちょっとした人権問題が絡んでるぜ……。

 Twitterでは「徒弟制度」でトレンド入りしている。

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iPhone SE

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 長女が高校に入学したとき、褒美にスマート・フォンを買い与えた。ガチガチにキャリアの純正回線で、結構高くついてきていた。

 長女はこのスマホを使いに使い倒したので、傷んでボロボロになってしまった。USBのコネクタなどもう「スカスカ」で、もはやPCに接続ができないどころか充電さえする(あた)わざる状況である。長女は充電ドックを使ってなんとかしのいでいる。

 そんな折、長女は先日19歳の誕生日を迎えた。「お父さん誕生プレゼントにスマホ新しくしてよ~」と言う。美大に通っているので、パソコンなども「Appleでないと話にならない」ほどの事らしく、学校のパソコンもほぼApple一色だそうな。

 そのせいで、「iPhone買って~」と言うのだった。

 うーん、高くつくなあ。

 機種変更だと、どうしたってキャリアのiPhoneを買わなければならず、ずいぶん高い。

 そこで、意を決し、長女の携帯電話は

  1.  本体はAppleストアでSIMフリーのiPhoneを直接買う。
  2.  キャリア(NTTドコモ)の回線は解約。
  3.  長女の回線はMVNOに変えてしまう。MNPで電話番号を移行。

 ……という、最近はやりの3点セットで買い替えることにした。

 MVNOはマツコデラックスの宣伝でおなじみ、「OCN モバイル ONE」を選ぶ。実は既に次女のスマホはそうしており、スピードや品質、商品の継続性もいいと思うからだ。

 iPhone SEを選び、Appleストアで注文した。同時に、「OCN モバイル ONE」も注文。音声回線付きで月々1600円ほどであり、今までの高額なキャリア回線が馬鹿々々しくなってしまう。

 これまでのように「壊れてしまいました」というようなときに、とりあえず近所のドコモショップへ持っていけば何とかなる、というふうにはいかなくなったが、しかし、そんなの、iPhoneであればAppleストアに送るなり持ち込むなりすればどうにかなる理屈だ。

 プッシュのキャリアメールが使えなくなるのはどうも不便なような気もするが、長女はLINEユーザで、特にそれで不便もないようだから、それでよし、となる。大学関係で使っているメールもGmailを主に使っており、まったく問題がない。

 私も同じようにMVNOに乗り換えて安くしたいが、それをやってしまうと、職場の連絡にLINEとかFBを使うことになってしまう。さすがにそういうわけにはいきかねる。キャリアのメールでないと具合が悪いのだ。それで、私は長女と同じようにはできない。

img_4862 そういう風にして昨日注文したiPhone SEだが、もう今日届くという素早さだ。誕生日プレゼントにするにはどうにも味もそっけもない段ボール箱で届いたので、何か適当な包み紙は、と探すが、ない。ふと棚を見ると、昨年仕事でアメリカへ行った時の古新聞があったから、それで包んでやる。そしたら、表面に来たのが偶然iPhoneの新製品発売を報じるApple関係の記事で、ちょうどよい。

体育の日だってのに、嫌な話題だなあ

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 体育の日だってのに、また、嫌な話題だなあ。ツイッターでもトレンド入りしている。

 なんというか、劣化していってるなあ、我々。

 幼稚園や保育園建設の反対運動が起きる話とか、な。

 まあ、限度ってものはあって、度を越して大声出してるとか中学生が卑猥な単語を叫んでいるとか言うんだったら、多少文句を言うぐらいのことはあるかも知れないが、一切声を出さないとか無言練習とか、そういうのも極端だ。

 そう言えば昔、自衛隊の駐屯地で「起床喇叭(きしょうラッパ)」など日課時限のラッパを伝統通り吹奏していたら、近隣の住民が「軍国化だ」「再び若者を戦場に送る気か!」などと激昂し、ラッパの吹奏を自粛した、なんてのも聞いたことがある。自治体議会などが社会主義者で埋まった一頃のことのようだ。ま、これは話の角度が少し異なるが。

葦と日本人

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 数学者にして哲人、ブレズ・パスカルの「葦」の一節は学校で習うから誰でも知っている。あの一節は彼の遺稿集成「パンセ」の中にあるという。

 同じ「パンセ」の中の、あまり知られぬ一節に、こういうのがある。

「人間にその偉大さを示さないで、彼がいかに禽獣(きんじゅう)にひとしいかということばかり知らせるのは、危険である。人間にその下劣さを示さないで、その偉大さばかり知らせるのも、危険である。人間にそのいずれをも知らせずにおくのは、なおさら危険である。しかし、人間にその両方を示してやるのは、きわめて有益である。

 人間は自己を禽獣にひとしいと思ってはならないし、天使にひとしいと思ってもならない。そのいずれを知らずにいてもいけない。両方をともに知るべきである。」

 この「パンセ」の一節の「人間」という単語をそのまま読まず、「日本人」と置き換えて、中国や韓国、またアメリカとの関係を念頭に置きつつ読むと味わい深い。

 パスカルは30代で死んだ。若かった彼をして、人間にある偉大さ・悲惨さの二重性と、理性の知らない心情の論理を発見せしめたものは、宇宙の神性と言うほかにない。

にゅろぬろ

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 外出できないので家に垂れ込めていたら、「NURO光(にゅろぴか)」の営業が来た。

 薄汚れた作業着に、実直そうな汗を額に浮かべ、「今日も頑張ってますっ!」と言わぬばかりである。

 だが、その誠実韜晦とは裏腹に、この男は詐欺師であった。

 営業の仕方が人を騙すようなやりかたで不愉快だったので、「ウチは回線もプロバイダも代える気はありません」と一言、ピシャリと玄関を閉めた。こんな幼稚な野郎に騙されるようなことでは男が(すた)る。

 無視していたらずーっと玄関先でなにやら(わめ)いている。明日は我が身と思うと多少胸底の痛む気もしないではないが、それにしても日曜日に気の毒なこった。

 いろいろ苦しいとは思うが、人を騙すようなやりかたはどうかと思うぜ>NURO光(ヌロみつ)

 いくら良心的でも、「お客様は何もすることはありません、ただ回線が速くなるだけなんです」などと言って、無知と目した客がなんだかわからないうちに契約する相手を変えてしまう、てのは、例え形の上で合法であろうと、どうもよくないな。近代社会では契約ってのはけっこう大事なんだぜ。

 「NURO光」の営業の若僧には恨みはないが、とっとと帰れ、世間知らずが。

しなやか

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 昨日、更科蕎麦の事を書いていて、「しなやか」という言葉を使った。

 (おの)ずと流れ出てきた言葉で、それが最もよく対象を形容している、と思ったから使ったのだが、ふと考えた。

 「しなやか」には、たしか、「(しなや)か」という字当てもあったはずだ。「強靭(きょうじん)」「(じん)性」という言葉もあるとおり、強く、粘りがあり、例えば(はがね)の板ばね、割竹などの良く(しな)い、元に戻るような、そういう強さがこの「(じん)」だ。

 だから、この字を使った「(しなや)か」では、更科蕎麦の細くスマートですんなりとした感じの形容にはならない。

 一方、同じ「しなやか」でも、「(しなや)か」とする字当てもある。これは、「繊細」の「(せん)」だから、更科蕎麦の形容にはぴったりだ。

 そうすると、「しなやか」という言葉には、互いにかなり離れた二つの意味があることになる。

 昔、山口百恵の歌だったか、「しなやかに歌って」というのがあった。恋人来たらず、寂しい時や悲しい時もある、そんな時はこの歌を「しなやかに」歌おう、というあらすじの歌詞だった。この場合は、これは実にいい言葉選びだと思う。「(しなや)か」「(しなや)か」、どちらの意味を含ませても女性らしく、歌によく合う。

 「しなやかに生きる」と書くと、なにやら恰好(かっこ)いい。しかし、具体的にどういう行動を積み重ねて生きると「しなやか」に生きたことになるのか、こうなってくるとどうも曖昧である。「靭か」だと、どんな圧力にも屈せず、すぐに立ち直る、七転び八起き、根性人生というような感じだが、「繊か」なら、オシャレで軽々と生きる、美しいような感じがする。

 (いず)れにせよ、はっきりとした意味を問われる公文書や論説などには使いにくい言葉で、様々な意味を言外に込める詩や小説、随筆などに向く単語であるということは言えると思う。