立つオッサン

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 昨日、愛用の老眼鏡をどこかで失くしてしまった。いつも持ち歩いて使っているものだ。

 帰宅してから気づいたので、「ハテ、職場に忘れてきてしまったかな」と思った。

 今朝出勤して職場内の心当たりを探したが、ない。どうやら昨夕、帰りの通勤電車内で落としてしまったようだ。いつもは胸ポケットに無造作に突っ込んでいるので、かがんだ時にでも胸ポケットから滑り落ちてしまったらしい。

 今時、老眼鏡なんてコンビニや100円ショップでも売っている。ないと不便なので、最寄りのコンビニへ買いに出かけた。ところが、たまたま置いていなかった。前に来た時に置いていた覚えがあるので、当てがはずれてしまった。

 あちこちの店を探しまわる時間はないので、やむなく仕事に戻った。

 私の老眼鏡の度数は2.0前後で、それほどひどいわけでもないのだが、老眼鏡がないと不便であることには違いはない。だが、まったく見えないわけではない。凝視していると見えるし、パソコンの文字は裸眼でも問題ない。

 しかし、座って書類を読むのは裸眼ではちょっと無理だ。目と書類を相当離さないと読めない。机に書類を置き、立った状態でなら読める。それで、立って書類を読み、座ってパソコンを操作する破目となった。立ったり座ったり、なかなか落ち着かない。

 そのうち、若い人がレビューをお願いします、と書類を持って来た。お掛け下さい、とその人が言うのだが、座り込むと字が見えない。やむなく「老眼鏡をなくしてしまって、立ってないと字が読めないんだ。あなたが座ってくれ」と頼んだ。

 私が立って書類のレビューをするという珍妙な光景になって、なんだかちょっと面白かった。

 帰りに自宅近くの100円ショップで間に合わせのをひとつ買った。失くしてしまった前のやつはレンズが小さく、鼻眼鏡で遠近両用にでき、PC画面と手元の書類を交互に見るのにちょうど良かったのだが、今日買ったのはレンズが大きく、鼻眼鏡にするには相当ずらさないと駄目で、面白くない。

Canon IXY 190 と Windows 10 Creators Update

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 私の家のPCにも「Windows 10 Creators Update」が大量のファイルを伴って降ってきた。とりあえず、ものは試しとばかり、アップデートしてみた。

 アップデートに小一時間かかる割には、Windowsそのものは大して変わらない。

 ところが、昨日外出時に撮った写真を取り込もうと愛用のコンデジ「IXY 190」をWiFi接続しようとした途端、不具合である。

 正常時には、IXY 190をWiFi接続すると、Canonの提供するユーティリティ「CameraWindow」が自動起動する。しかし、これまでは何ともなかったのに、CameraWindowが起動した途端WiFi接続が切断され、CameraWindowも終了してしまうのである。

 PCを再起動してもダメで、困ったのだが、ふと思いついてあることを試すと直った。

 IXY 190附属のユーティリティは他にもいくつかのものがあるが、そのうちの一つに「WiFi接続のための設定」(Wireless Camera Connection Setting)というものがある。これは購入時に1回だけ設定すればよく、重ねて起動しても「既に設定されています」と表示されるだけだ。しかし、もしやと思い、これをもう一度起動した。そうしたら、「正常に設定されました」という意味のメッセージが出た。

 その後、「CameraWindow」も正常起動するようになった。

 ひょっとすると私と同じような方もいるかも知れないと思うので、ここに書き留めてネットに放流しておく。

どうも音飛びと時計狂いに関係が……?

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 先日、愛用のPC「ASUS TransBook T100 Chi Z3795」とBluetoothレシーバ「SBH50」の音飛びを改善した、とこのブログに書いた。

 ところが、今日、音楽を聞こうとしたら、また音飛びするようになっている。

 得たりや、とばかり、先日と同じようにドライバをインストールし直したのだが、今度は直らない。

 ハテ……とググッてみると、Realtekのオーディオドライバでこうなる場合がある、との記事に行き当たる。

 早速「Realtek High Definition Audio Driver」を探してインストールしてみたが、どうやらこれは外していたようだ。「ASUS TransBook T100 Chi Z3795」の場合、「Realtek I2S Audio Codec」なる別物システムであるようだ。

 いろいろといじくったがどうも直らないし、ネット上にも有力な手掛かりがない。

 そうするうち、ふと、時計が大幅に遅れていることに気付いた。

 このPCは、時計が遅れることが知られている。ネット上でその情報には多く行きあたるが、Q&A掲示板の回答は大抵は半可通の答えで、ハズレである。

 こうなっているときに時計表示を見ると、体感できるくらい秒のティックが遅くなっている。手っ取り早く直すには、完全電源オフから立ち上げると一時的には直る。こうなるのは、スリープモードから復帰後に多い。

 そこで、一度完全電源オフして時計が正常化するのを確認し、それからもとの「音飛び原因探求」にとりかかろうとした。

 そうしたら、音飛びまで直ってしまっていた。

 うーむ、これは一体……?

 これまで、サウンド関係のドライバインストール後は完全電源オフではなく、「再起動」で済ませていたのだ。それが何か関係するのかもしれない。

 何らかの低いレイヤで「割り込み」のようなことが頻繁に起こっていたのではないかな、という感じがする。だが、直ってしまったので原因の探求ができなくなってしまった。

Bluetoothレシーバの音飛びを正常化

投稿日:

 日常ソニーのBluetoothレシーバ「SBH50」を愛用している。素人が音楽を楽しむ分には音質も良く、何より配線がぶらぶらしなくてよい。

 外出中や通勤中などはスマートフォンと組み合わせているが、自宅では愛用のモバイルPC「ASUS TransBook T100 Chi Z3795」と組み合わせ、快適に使用している。複数の機器とペアリングしておけるので、切り替えて使用できるほか、PCとスマホの2台で同時に待ち受けするなどの芸当(マルチポイント)も可能である。

 さて、昨日ごろまで何の支障もなく美しい音色で楽しめていたのだが、ふとダウンロード購入したスピッツの「空も飛べるはず」を聞こうとレシーバを接続したところ、激しい音飛びが生じるようになり、ほとんど聞き取れないまでにおかしくなってしまった。

 これを改善し、正常化させることができた。

 正常化させるにあたってネット情報を渉猟したのだが、効果のある要領についてどこにも書かれておらず、参考になる事項がなかった。そこで、その経過と改善要領を以下に簡単に記し、ネットに放流しておきたい。こうしておくことで、誰か他人様(ひとさま)の役に立つこともあるだろう。

  1. 症状
  2.  前掲PCに接続して音楽を聞こうとしたところ、数日前まで正常だったのに、音が激しく途切れるようになってしまっており、音楽などがまるでノイズのようにしか聞こえず、正常な利用ができなくなった。

     ハンズフリー・ヘッドセットの機能の方は正常であり、音飛びも発生しない。

  3. 処置
  4.  ASUSのサポートホームページの「ドライバーとツール」から、最新のオーディオ・ドライバをダウンロードし、インストールした。ダウンロードしたのは64Bit版の「Realtek Audio Driver(2015/08/13更新)」である。

  5. 結果
  6.  正常化した。

  7. 処置に至るまでの経過
    1. 症状の切り分け
    2.  PCのスピーカーからの音と、PCのイヤホンジャックに直接ヘッドフォンを接続した場合の音はどちらも正常だったので、はじめは「PCのサウンド関連スタック等の障害ではない」と考えた。(しかし、結果から言うとそうではなかった)

       Androidスマートフォンに接続し、使用してみた。正常に音楽を聞くことができたので、Bluetoothレシーバ側の問題ではないと考えられた。

       また、上記は同じ室内、同じ机の上で試したので、WiFi等の電波環境は同一であり、電波の干渉等の問題ではないと考えられた。

       このBluetoothレシーバはスマートフォンのアプリ経由でファームウェアをアップデートするようにできているので、この時についでにファームウェアのバージョンを確認したが、本日現在の最新バージョン「1.3.A.0.2」であった。

    3. 試してみたが効果のなかった処置
      •  PCの再起動
      •  Bluetoothレシーバの電源のON/OFF
      •  Bluetoothレシーバの初期化
      •  PCとBluetoothレシーバの再ペアリング
      •  PCのオーディオ・デバイスのプロパティで、Bluetoothレシーバを「切断」し、しばらくしてから「接続」
      •  PCのオーディオ・デバイスのプロパティで、Bluetoothレシーバを「無効」にし、しばらくしてから「有効」に
      •  デバイスマネージャからBluetoothレシーバのドライバを更新
      •  デバイスマネージャからBluetoothレシーバのドライバを削除し、PCを再起動してドライバを再インストール
      •  デバイスマネージャからBluetoothを使用する他のデバイス(キーボード・マウスその他)のドライバを全部更新

名刺を整理

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 方々(ほうぼう)で頂く名刺。お客さんや人脈などを広く持たなくてもよい仕事をしているので——というか、幅広く人脈なんか持つと、むしろ(クビ)になってしまう——、それほど多いわけでもないのだが、それでも数百枚にはなっており、鞄の中で随分かさばってしまっていた。

 意を決して電子化することにした。名刺管理ソフトも世の中には色々ある。クラウド利用のものもあるようだが、アプリケーションや機材、ネット接続環境などを選ばずシンプルに見られるよう、PDFにすることにした。勿論、OCRをかけて検索可能にする。

 問題は、名刺に一枚一枚付箋を貼り、その方と会った日付や状況などを忘れないよう書き込んでいたことだ。直接書き込んであるのならそのまま電子化すればよいが、付箋を貼ったままスキャナには入れられない。付箋で情報が隠れてしまうし、スキャナのシートフィーダがジャムってしまう。これは容易に電子化できない。

 付箋の手書き情報は打ち込むしかない。

 付箋を1枚1枚はがしてはスキャナに入れ、付箋に書いておいた内容を入力するようなことをしていると、非常に時間がかかってしまうことは明らかだ。思案した末、見開きの名刺バインダーに名刺が付箋とともにずらりと並んだ状態で写真を撮った。こうすると貼り付けてある付箋も一緒に写真になる。それから一斉に付箋をはがし、名刺をまとめてスキャンする。次いで写真を見ながら、PDFの「注釈ノート」に付箋に書き込んでいた内容を打ち込んでいく。

 2~3時間の作業で、数百枚の名刺を始末できた。PDFだから、スマホでも見られるし、PCでも見られる。特に名刺管理アプリケーションの導入も必要ない。検索もできる。

Canon IXY 190のWi-FiによるPC接続機能設定時のコツ

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 昨日、標記コンデジ「IXY 190」を買ってきた。

 Wi-FiでスマホやPCと接続し、撮った画像を転送するのみならず、リアルタイムでファインダーの画像を確認し、リモート撮影できる機能もある。これなど、しょっちゅう自撮りをしている私などには大変期待の持てる機能だ。また他に、Wi-Fi経由でカメラから画像を直接クラウド送りにし、各種SNSに載せる機能などもある。

 PCからはカメラ内の画像の転送やブラウズがスムーズにでき、非常に便利だ。

 だが、この機能のPCへのセットアップに関する取扱説明書の説明がちょっとわかりづらい。多分、取扱説明書だけでこのカメラをPCに接続できる人は、ほとんどいないのではなかろうか。私も、メーカー関係者ではない一般の方がネットに書いた情報を参考にしなければできなかった。

 Windows 10でセットアップする例がネット上に見当たらなかったので、ボランティアだと思って、私がここに記しておきたい。

設定手順

 取扱説明書には、次のように書かれている。すなわち、

1 パソコンがアクセスポイントに接続していることを確認する。

● 確認方法はパソコンの使用説明書を参照してください。

2 設定する

● [スタート]メニュー▶[全てのプログラム]▶[Canon Utilities]▶[CameraWindow]▶[Wi-Fi接続のための設定]の順にクリックします。

● 起動したアプリケーションの画面に従って、設定してください。

 で、この通りだと、カメラはPCを検索したままいつまで経っても反応せず、PCもウンともスンとも言わない。

 実は、カメラ側で「接続先の選択」をして、カメラが接続待ちになったら、PC側で「デバイスの追加」の操作をしないと接続できないのだ。私は当初これがわからず、ハマッた、ハマッた……。

 デバイスの追加をするには次のようにする。

1 画面左下のスタートメニューから設定アイコン(歯車のアイコン)をクリック。


2 スクロールし、下のほうの「デバイスとプリンター」をクリック。


3 左上の「デバイスの追加」をクリック。


4 デバイスを検索する画面が出てくる。しばらく待つと「IXY 190」というカメラのアイコンが現れてくるから、これを選んで「次へ」をクリック。


 ここを通り過ぎれば、あとは、画面に従って適切に進めればよい。そうするとカメラ側の設定も次に進み、PCにカメラを接続して使用できるようになる。


 以上の手順の説明がちょっと見た範囲ではどこにも載っておらず、多分、すんなりと進められる人はあまりいないと思うので、世の中への参考のためにここに載せておくものである。

情報システム利用者に個人認証情報を正しく行使させるための着想

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 ネタの中に一掬(いっきく)の真実を混入して書いてみよう。

 「会社や事業所の公用パソコンを私用に使うことを認めれば、情報セキュリティが弱くなるように見えて、実は強くなる部分もあるのではなかろうか?」という、公私混同を奨励しかねない馬鹿々々しい着想を得たのだ。

 以下、陳者(のぶれば)

 「情報セキュリティは『C・I・A』だ」と巷間(こうかん)よく言われる。「Confidentiality(機密性)」「Integrity(完全性)」「Availability(可用性)」の略である。

 この「C・I・A」なる見事な頭文字語(イニシャリズム)の出典を権威性のある文書に求めるなら、例えば「JIS Q 27000」というものがある。

 「JIS Q 27000」の標題を全部記すと、

jis_q_27000_1
JIS Q 27000『情報技術―セキュリティ技術―情報セキュリティマネジメントシステム―用語 Information technology – Security techniques – Information security management systems – Overview and vocabulary

……と、随分長ったらしい。

 ともあれ、この標題にある通り、「JIS Q 27000」は情報セキュリティに関する国定規格だ。日本工業標準調査会(JISC)のサイトで検索すると閲覧できる。

(直リンクを張りたいところだが、ダウンロードや印刷を制限するためのスクリプティングが施してあり、リンクを張っても無効になるので、検索ページに「JIS Q 27000」を入力して検索するのが手っ取り早い。)

 参考までに、この「JIS Q 27000」は「ISO/IEC 27000」を翻訳し、(わず)かな部分を削除したものだ。「ISO/IEC 27000」と言ってピンと来ない向きも、「ほら、『ISMS』のことだよ」と言うとパッと合点(がてん)がいくだろう。

jis_q_27000_2 この文書を繰ると、その中の「2.33 情報セキュリティ」という項目に、情報セキュリティとは何か、という用語の定義としてこの「C・I・A」が記されている。

 曰く、情報セキュリティとは、「情報の機密性,完全性及び可用性を維持すること」である、と。

 この「C・I・A」についてはよく言われるし、情報セキュリティの勉強などしている者なら誰でも(そら)んじているものだ。

 ところで、この「C・I・A」には、実は忘れられがちな「付け足し」がある。前に揚げた用語の定義の後半に、次のように書かれているのだ。

jis_q_27000_3「注記  さらに,『真正性』,『責任追跡性,否認防止』,『信頼性』などの特性を維持することを含めることもある。」

 JISによる翻訳が成るよりも古い頃に、ISMSを直接翻訳する等して使用してきた企業や事業所などでは、この「真正性 Authenticity」「責任追跡性,否認防止 Non-repudiation」をそれぞれ「識別認証」「否認防止」という風に翻訳し、ルール化等している場合がある。

 この「付け足し」、すなわち「注記」部分が実に味わい深い。この記事の着想の肝がこれである。

 「C 機密性」「I 完全性」「A 可用性」という情報セキュリティの三つの主要素は、すべて目的指向である。ところが、場合によっては含めることとされている「注記」のいくつか、特に「真正性」「否認防止」は、目的を達成するためこれを支える「手段」を指向している。そうした手段指向の点でも、この付け足しは味わい深い。

 「真正性」「否認防止」とは実際にどのようなことかを具体的かつ端的に言えとならば、例えば、利用者に固有のユーザIDとパスワードを必ず行使させる、ということなどがそれだ。つまり、

否認防止の図
否認防止の図
「X月X日XX時XX分XX.XXX秒に事務所の端末からログインし、許可されざるバイナリを外部メディアからコピーしたる何某(ナニガシ)、これにより今般(こんぱん)端無(はしな)くもウィルスをバラ()き、(あまつさ)えこれを因とする情報漏洩インシデントを惹起せしめ、会社に損害を与えたる段、誠に()って不届至極(ふとどきしごく)。よって切腹申し付くるもの也。仍如件(よってくだんのごとし)、上意ッ!」

……という沙汰がはっきりと決定され、それを何某氏が

「いえ、私はそんなことはしていません、誰か知らない奴が私のIDを勝手に使ったんです、私じゃありません、そうでなければこれはシステムのバグ、そう、バグですよッ!!何卒穏便(なにとぞおんびん)寛恕(かんじょ)下されたくお願い(たてまつ)りまするッ、上様お慈悲を」

などと言い逃れることが全く不可能な状態、つまり、

「ええい、その方のデジタル署名がなされたアクセスがログに残されておるッ!! しかも、その方のIDは、決して他人が行使することができない状態にあったことは、かくかくしかじか、これこれこうこうをもって技術上明らか!申し開きなど致すまいぞ、神妙にせい」

……という状態になっている、ということだ。

 それがまた、情報セキュリティ上の不手際な使用を利用者にさせないための冷厳な抑止力にもなる。この抑止力は「C・I・A」を支える手段となる。

 だが、「ユーザIDとパスワード」という、古くからある識別認証手段は、単純でコストが安いという大きな利点がある反面、それを適正に行使させるには、「ルールで利用者を縛り、ルールを守るという『人力』でシステム運用をするしかない」という欠点がある。社則や規則に「ユーザIDとパスワードは自分で管理し、特にパスワードは他人に漏らさないようにして、机の裏に付箋なんかで貼っておいちゃダメ」と書いておき、社員はそれを守る、という方式になってしまうのだ。この方式では、ルールを破る奴がいると、そこで識別認証の仕組み全体がまったくグダグダにダメ化してしまうということである。

 多く見られることだが、ユーザIDやパスワードが「共用」になっていて、何人もの人が使いまわしていたり、個人IDになってはいても、それを貸し借りすることがある、などという場面もかつてはよくあった。今でも所によってはそんなシステム利用を漫然と続けている企業や事業所もあるだろう。私がかつて見た光景には、利用者は共用IDでログインするのだが、端末の前に記録簿があり、ログインの都度氏名と利用時間を記入捺印する、というのもあった。こんなの、記入をサボッてもバレないから、即、無意味である。まあ、その方式を採用した管理職が、

「いや私は、現状でできるだけの、精一杯の管理の仕組みを整えたんです。だから無罪です。記入をサボッた部下が悪いんですし、記入を徹底させられなかった中間管理職が悪いんです」

と、後で言い訳をすることができるという意味なら、あることはあるのだが。

 もちろん、単純な「ユーザID・パスワード」でなしに、認証トークンとかカードとか、生体認証などを導入すれば、こういう「ダメ化」への相当な解決にはなる。しかし、こうした色々なデバイスは運用できる寿命が短かったり、値段が高かったり、適合するOSやハードウェアに制限があったり、導入は簡単ではない。

 これら諸々(モロモロ)を沈思黙考するうち、ふと考え付いた。

 合理的で安くつくのは「ユーザIDとパスワードの適正な行使を、利用者がどうしても自ら守らざるを得ない」という状況を作り出すことなのではなかろうか。「自分のパスワードなど、死んだって他人になんか教えるもんかい!」と、利用者自身が必死になる状況だ。

 そのような状況とは、どういう状況か。

 もし私が情報システム利用者で、自分のパスワードを上司にも同僚にも部下にも知られたくない、百歩譲って家族にも友人にも絶対知られたくない、自分以外の人間にユーザIDを行使されるなんて絶対嫌だ、……という理由があるとすれば、それは例えば

  • 「他人に自分のお金を使われてしまう」
  • 家族などのプライバシーに関する情報が見られてしまう」
  • 「ディレクトリの深いところにエロ写真を隠している」
  • 「ネットの変な閲覧履歴を見られたくない」
  • 「FacebookやTwitterなど、SNSのパスワードがバレると嫌だ。ライバル社員に俺の友達限定タイムラインを盗み見られてしまう」
  • 2ちゃんに書いたあの誹謗中傷、実は俺!!」

……などの、しょうもない理由だ。人によっては「浮気や性的嗜好などの、私行上の非行がバレるのが嫌だ」などという、オイオイオイおっさん大丈夫か系の秘密もあるだろう。女の人だったら、家族や恋人、あるいはスッピンとか変顔(ヘンがお)で写っている自分の写真データなどを見られるのが死ぬほど嫌だったり、もっと言えば乳だの胴だのの寸法とか体重、歳が明らかになるのなんて言語道断もってのほか、なんてのもあるかも知れない。

 どれもこれも実にクダラネェが、しかし個人にとっては喫緊(きっきん)の重大事である。クダラネェことばかりではない。病歴犯歴など、シャレにならないプライバシーだってあるだろう。

 しかし、上例は多分に冗談を含むものの、ある意味、人の世の真実ではないかと思う。スノーデンだのウィキリークスだののキーワードを散りばめるまでもなく、国や大企業の秘密が暴かれてざまぁ見ろと人々は溜飲を下げ、反面、プライバシーがネット流出すると青筋立てて損害賠償騒ぎになる、というのが現代の偽らざる世相であることを、誰でもが認めざるを得まい。昔とは違う。

 これを単純に表現すると、今日(きょう)び、

「天下国家の秘密なんかより俺の秘密」

……なんである。

 今はそんな世の中だ。いやまあ、これは人によるとは思うが。政治家や行政の首長(クビチョウ)さん、あるいは会社の経営者だったら逆に、「馬鹿野郎、俺の秘密なんかより天下国家の秘密にきまってンだろがボケッ!」と思うだろう。

 さておき、しかし、BYODで、「半分私物」のPCを仕事で使っていたら、そりゃもう、利用者はユーザIDやパスワードを全力で隠すと思う。恥ずかしいから。

 そこで逆に、天下国家の秘密を隠すためには、「天下国家の秘密と俺の秘密」を()()ぜにして、「天下国家の秘密をバラすような奴は、『俺の秘密』も同時にバレる」というふうな状況、つまり、

「俺の秘密が情報セキュリティの『人質』にとられている」

……という、そういう状況を作為してやればよいではないか。

 簡単だ。会社や事業所のPCを私用に使わせましょう。私用メール、私用ネット閲覧、私用データ保存、バリバリ一緒くたに公私混同させちゃいましょう。

 そうすると、もう、みんな必死で自分の情報と一緒くたになった会社の情報を守ってくれますよ。パスワードなんか、絶対に机の裏に付箋で貼り付けて置いたりしないでしょうよ、恥ずかしいですからね、浮気とかエロ写真とかスッピン顔とか2ちゃんに書き込んだ罵詈雑言とか盛ってない方のホントの乳のサイズとか色々とバレちゃいますからね、ええ、ええ。


 ……いやあ、こんなしょうもないこと書くのに、何も「JIS Q 27000」なんか持ち出す必要もなかったかなあ。途中から論がズコッ!っと音を立てて落っこちた気がする。うん。

iPhone SE

投稿日:

 長女が高校に入学したとき、褒美にスマート・フォンを買い与えた。ガチガチにキャリアの純正回線で、結構高くついてきていた。

 長女はこのスマホを使いに使い倒したので、傷んでボロボロになってしまった。USBのコネクタなどもう「スカスカ」で、もはやPCに接続ができないどころか充電さえする(あた)わざる状況である。長女は充電ドックを使ってなんとかしのいでいる。

 そんな折、長女は先日19歳の誕生日を迎えた。「お父さん誕生プレゼントにスマホ新しくしてよ~」と言う。美大に通っているので、パソコンなども「Appleでないと話にならない」ほどの事らしく、学校のパソコンもほぼApple一色だそうな。

 そのせいで、「iPhone買って~」と言うのだった。

 うーん、高くつくなあ。

 機種変更だと、どうしたってキャリアのiPhoneを買わなければならず、ずいぶん高い。

 そこで、意を決し、長女の携帯電話は

  1.  本体はAppleストアでSIMフリーのiPhoneを直接買う。
  2.  キャリア(NTTドコモ)の回線は解約。
  3.  長女の回線はMVNOに変えてしまう。MNPで電話番号を移行。

 ……という、最近はやりの3点セットで買い替えることにした。

 MVNOはマツコデラックスの宣伝でおなじみ、「OCN モバイル ONE」を選ぶ。実は既に次女のスマホはそうしており、スピードや品質、商品の継続性もいいと思うからだ。

 iPhone SEを選び、Appleストアで注文した。同時に、「OCN モバイル ONE」も注文。音声回線付きで月々1600円ほどであり、今までの高額なキャリア回線が馬鹿々々しくなってしまう。

 これまでのように「壊れてしまいました」というようなときに、とりあえず近所のドコモショップへ持っていけば何とかなる、というふうにはいかなくなったが、しかし、そんなの、iPhoneであればAppleストアに送るなり持ち込むなりすればどうにかなる理屈だ。

 プッシュのキャリアメールが使えなくなるのはどうも不便なような気もするが、長女はLINEユーザで、特にそれで不便もないようだから、それでよし、となる。大学関係で使っているメールもGmailを主に使っており、まったく問題がない。

 私も同じようにMVNOに乗り換えて安くしたいが、それをやってしまうと、職場の連絡にLINEとかFBを使うことになってしまう。さすがにそういうわけにはいきかねる。キャリアのメールでないと具合が悪いのだ。それで、私は長女と同じようにはできない。

img_4862 そういう風にして昨日注文したiPhone SEだが、もう今日届くという素早さだ。誕生日プレゼントにするにはどうにも味もそっけもない段ボール箱で届いたので、何か適当な包み紙は、と探すが、ない。ふと棚を見ると、昨年仕事でアメリカへ行った時の古新聞があったから、それで包んでやる。そしたら、表面に来たのが偶然iPhoneの新製品発売を報じるApple関係の記事で、ちょうどよい。

代休・免許・蕎麦・図書館・無月

投稿日:
免許更新でどうも釣り銭200円貰ってないみたいで腹立つ

 代休をとり、越谷警察署へ運転免許の更新に行く。

 交通安全協会には5年分気前よく支払った。手数料等と合わせて4800円。

 5千円渡したのだが、お釣りがないようなので、「あのう、お釣り貰いましたかね?」と訊くと渡しましたよと言う。

 どうも貰ってない気がするのだが、窓口が混雜していてこちらもそれに気をとられ、はっきりしないし証拠も根拠もないので、釈然としないまま、後ろに他にも人がいたこともあり、そのまま窓口をはなれた。

 講習を受けている間、「やっぱりお釣り貰ってないよなァ」と思えてきて、腹が立ち、講習に集中できず、講習内容にまで腹が立った。しかし今更窓口に蒸し返しに行ったところでどうにもならないことも見え透いている。

 多分、朝の時間特有の窓口の混雑だったし、出納をしていた職員の手元を見るともなしに見ていると、収授の順序を混交してしまったり、札をかぞえる手が慌てたりしていたので、それで私の釣りを渡したことにしてしまったのだと思われる。

 折角交通安全協会費を気前よく5年分も払ったのに、そんな自分が馬鹿に思えてきて、余計腹が立った。

虎ノ門・大坂屋砂場へ行ってみる。

 そのような事などありつつも10時過ぎには免許の更新が終わる。仕事に行ったところで通勤時間を含めると中途半端で仕事になんかならないことはハナから分かっていたから、今日は無駄に丸一日代休を取ってある。だから午後はヒマ。

 気をとりなおし、出かけることにする。

img_4622 ひとつ、前から食ってみたかった蕎麦を食ってみよう、というわけで、エッチラオッチラ、平日の虎ノ門まで出てきた。もちろん目当ては「虎ノ門・大坂屋砂場」だ。

img_4625 混んでいたので私は2階へ通され、知らない人と相席になったが、広い座卓だったのでどうということもなく、私は背後に見返り美人図のかかったところへ座を占め、ゆっくりすることができた。店内には他にも古い額などがかかっており、清潔で、サービスもよかった。

img_4627 お安いところで「澤ノ井」の純米を1合と焼海苔を頼む。酒の通しものは藪などの蕎麦みそとは違い、昆布の佃煮が出る。いい感じの塩加減で、酒に合う。焼海苔は藪と同じように炭の熾った小さい炭櫃に入れてくる。

img_4628 ほどよく飲んだ頃に「もり」を1枚。旨い。酒と蕎麦はそんなに高くない。一品500円~600円がところである。今日も酒と肴と蕎麦で1500円と少しというところであった。

img_4630 「砂場」を出て、駅までの間に金刀比羅宮を見つけたので拝んでいく。

国会図書館へ寄る

 そういえば、と思いつき、国会図書館に行くことにする。この前三ノ輪の砂場総本家でゆっくり読めなかった「新撰 蕎麦事典」というのをもう一回確認してみようと思ったのである。それから、岩波の太平記も(めく)ってみたい。

 虎ノ門から国会図書館までは銀座線渋谷行きで溜池山王まで一駅、南北線に乗り換えて永田町まで一駅である。

 以前の国会図書館は「デジタル」の持ち込みに非常に厳しく、メモなんか取るためのノートパソコンもダメだったが、最近は大躍進しており、利用者登録がしてあれば自宅からコピーを頼むことも可能だし、館内のどの端末からも非接触IDカードで申し込んだ図書の到着状況などを確認可能で、インターネットも利用できるし、なにより自分のPCが持ち込み可能、しかも5GHz帯のWiFiが無料で使えるのである。

 早速、「新撰 蕎麦事典」を探し出す。この前三ノ輪の砂場総本家で見かけた本には確かにISBN-10で「ISBN 4879931011」と奥付に書かれていたのだが、帰宅してからネットで検索しても見つからなかった。

 国会図書館で探すとすぐに見つかり、本を開けば三ノ輪・砂場総本家で見たのと同じものであることが一目でわかったが、こちらにはISBNがついていなかった。こういうことというのは、あるものである。

 その中に、次のような項目があった。

(以下 「新撰 蕎麦事典」(新島繁 編、平成2年(1990年)11月28日初版発行、(株)食品出版社)から引用)

(「さ」項の中に)

さらしな 更科 更科の総本家は東京・麻布十番にある永坂更科。寛政2年(1790)に初代太兵衛(8代目清右衛門)が「信州更科蕎麦処 布屋太兵衛」の看板をかかげた。これよりさき寛延(1748~51)ごろ、すでに横山町甲州屋が「さらしなそば」、浅草並木町斧屋の「更科そば」のほか、店名の上に「信濃」「戸隠」「木曽」「寝覚」などを冠するほど信州ソバの名声が高かった。永坂更科の看板商品は一番粉を使った白い御前そばで、本店のほか神田錦町・銀座・有楽町更科などが身近かな系列店として知られる。更科の屋号は、更科そばが喧伝されて生まれた俗称であろう。現在麻布十番には、永坂更科布屋太兵衛(小林正児社長)、麻布永坂更科本店(馬場進社長)、更科堀井(8代目・堀井良造社長)の3店がある。

(「す」項の中に)

すなばそば 砂場蕎麦 元祖の和泉屋の創業は定かではないが、絵師長谷川光信の享保15年(1730)版『絵本御伽品鏡』下巻に「いづみや」の暖簾をかけた店頭図がのせてあり、当時すでに営業していたことがわかる。江戸時代、大坂新町遊郭の旧西大門のあった新町二丁目と同三丁目の境にあたる南北筋の南側小浜町は、俗に砂場と呼ばれていた。土地のものは砂場にあるそば店というわけで「砂場そば」略して「砂場」といった。当初はうどんの方が有名だったようである。幕末には衰退しはじめ廃業の年代は未詳。

 一方、江戸では寛延(1748~51)のころ、薬研堀の大和屋が「大坂砂場蕎麦」の看板をかかげていた。砂場そばが江戸へ進出した経緯は明らかではないが、和泉屋の一族よりもそこで修業したゆかりの者が、砂場の盛名にあやかるための名目だったかも知れない。その後、浅草黒船町角・砂場重兵衛、糀町七丁目・砂場藤吉、茅場町・砂場大坂屋、久保町・砂場長吉などの名店があらわれた。

 文化(1804~18)のころ評判の高かった麹町七丁目砂場から慶応年間に室町砂場、明治5年に虎ノ門砂場がそれぞれ独立した。巴町砂場は前記久保町・砂場が立退き命令によって天保10年(1839)に巴町に移転した老舗。大坂に源を発した砂場そばは江戸に根をおろし、現在は砂場の暖簾会を運営するなど繁栄を続けている。

【挿絵】

大坂砂場のそば店和泉屋の図。広い店内とうしろの「かつお蔵」「そば蔵」「むぎ蔵」「醤油蔵」「臼部屋」が目を引く
竹春朝斎(信繁)画『摂津名所図会』より

(「や」項の中に)

やぶそば 藪蕎麦 雑司ヶ谷鬼子母神の東の方の藪のなかにあった百姓家の「爺が蕎麦」が藪そばの元祖。現在の雑司ヶ谷1丁目付近と思われる。当時「藪の内」とも呼ばれた。寛政10年(1798)版『若葉の梢』下巻によると「藪の内そば切はぞふしがやの名物にて、勘兵衛と云ける。参詣の人行がけに誂えて、戻りには出来して置けり。百姓家にて、商人にてはなかりしが、今は茶屋(てい)(なる)。諸所に其名を出すといえども、元来其家の徳なるべし」とある。寛政当時その盛名にあずかろうと、藪蕎麦を名乗る店が方々にあらわれた。その一つに深川藪の内(現江東区三好町4丁目に開店した藪蕎麦(薮中庵とも)は、文化12年版の番付「名物商人ひゃうばん」にあげられたばかりでなく、幕末の江戸切絵図にものるほどの有名店になった。

 その後、駒込千駄木町の団子坂藪下にあった蔦屋も藪蕎麦とも呼ばれて大いに繁盛した。その蔦屋が神田連雀町(現神田淡路町2丁目)に支店を出していたが、明治13年に砂場系の浅草中砂4代目堀田七兵衛が譲り受けた。七兵衛は経営の才に恵まれ、団子坂の本店なきあと藪の暖簾をあずかり、名実ともに藪の本家として現在に至っている。この本店のほか浅草並木藪、上野池之端藪があり、いわゆる藪御三家となっている。藪そばは藪之内・藪下から名づけられた俗称。江戸っ子は正式な屋号より俗称で呼ぶことで親しみを感じていた。

【挿絵】

駒込団子坂(東京都文京区)にあった藪蕎麦「蔦屋」。離れ座敷もしつらえてあった。

(以上引用)

 この前三ノ輪の砂場総本家で見たこの本は、もうこれでもかというくらい一杯書き込みや付箋があり、傍線が引かれて表紙もボロボロになっていたのだが、上に引用した「砂場蕎麦」のページに付箋が打たれ、「糀町七丁目・砂場藤吉」のところに傍線が引かれて、「当店のことです」と鉛筆の書き込みがあったのである。

 それから、岩波の「太平記」を借りる。

 右のように全部で5巻ある。国会図書館では一度に借りられるのは3冊なので、分けて借り出す。この前まで確か5冊まで借りられたのだが、なんだか利用者が増えたのか、3冊までになってしまったようだ。

 もちろん、いかに不肖・私こと佐藤といえども、文語体のこんな分厚い本を四半日(しはんにち)で全部読めるわけはなく、確かめたかった楠正成に関するところの記述を拾い読みするだけである。

 私が(めく)ってみたいと思っていた「湊川の合戦」は、

  •  「太平記 第十六巻 尊氏(たかうじ)義貞(よしさだ)兵庫湊川(ひょうごみなとがわ)合戦(かっせん)の事 8」(岩波文庫で第3巻p.65~)、
  •  「同 正成討死(まさしげうちじに)の事 10」(同 p.77~)

……というあたりにあることがわかった。

 しかし、ゆっくり読んでいる暇はなく、また国会図書館はどんな本でもある代わりに、館内閲覧のみで、「借り出し退出」はできず、閲覧時間切れとなってしまったのだった。

 ただ、「新撰 蕎麦事典」とは違って、「太平記」は最近発売された岩波文庫のラインアップなので、借り出しのできる近所の図書館にもあるだろう。

 ただ、これ、手に入れて所蔵したいのもやまやまなんだよねえ。

無月

 更けてきて帰る。今日は旧八月十五日で「中秋の名月」だが、月は見えない。どうやらいわゆる「無月(むげつ)」というやつだ。

 月は見えなくても、雲の裏には月がある。ないけど、ある。むしろその方が月の存在感は増す。それで「名月」とか「十六夜」などという言葉とともに、この「無月」も秋の季語として「月」の傍題になっている。

いくたびか無月の庭に()でにけり 富安風生

ASUS TransBook T100Chi Z3795のBluetoothキーボード使用のコツ

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 標記の2in1タブレット・ノートを購入し、先日来愛用している。

 このノートPCのドック・キーボードは、本体とはマグネットで「カチッ」とはまるだけであり、接続にはBluetoothが使用される。

 このため、キーボードの省電力機能でBluetoothが「お休み」になる。しばらくネットの閲覧のみが続いていて、ふと何か入力しなければならなくなったような場合、急にはキーボードが立ち上がらず、さりとて立ち上げのために適当なキーを押すと、画面上のコントロールの思わぬショートカットなどにヒットしてしまったりして困ることがある。

 こんな時は、「Ctrlキー」を5秒ほど押し下げ、離すとよい。スムーズかつ無害にキーボードが立ち上がる。