早春

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 ともすれば雪交じりの冷たい雨とともに吹く風にすら何やら春めいたぬるみさえ感じられるのは、何も立春だの旧正月だのの声を聴いたからばかりでもあるまい。

 実際、気温はじりじりと上がっているようだ。

今日の(じん)(ちょう)()

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 昨日は春の雨だった。激しく降った。雷鳴も轟き、随分近くに落ちた。千葉など近県では道路が冠水したという。テレビでは注意音とともに画面の周囲に災害情報の枠が現れた。水害の気味もこれあり、驚いた次第である。

 一夜明けてからりと晴れた。

白花沈丁花
赤花沈丁花

 今日も庭の沈丁花が良く咲いている。

 白花沈丁花は今が盛りで、全部の蕾が咲いた。赤花沈丁花は先週頃が盛りで、今週は(はや)散り始めた。

 いずれもいい香りがする。

(じん)(ちょう)()馬酔木(あせび)

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 赤花の沈丁花が咲き始めた

白花沈丁花赤花馬酔木

 一方、同じく庭に植えた白花の(じん)(ちょう)()と赤花の馬酔木(あせび)は、今日はこんな様子だ。

 春と言うのは、本当に嬉しいものだ。

(みぞれ)(ぼう)

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 昨夕の退勤路では(みぞれ)が降った。まだまだ冬はこれから、というのが正直なところだが、気づけば来週ははや立春である。

 通勤経路上にある道路の植栽に紅白の沈丁花があるが、その芽が既に大きく膨らみ、赤や白に色づいている。去年の秋に植えた我が家の庭の沈丁花も、よく見ると芽が膨らんでいる。

 新越谷駅駅ナカの「VARIE」に出店している「澤光青果」の店先には、早いうちから菜の花が並び、昨日(きのう)一昨日(おととい)にはもう(たけのこ)の若いのが出た。

 疲れて帰宅する間の霙にすら、そんな(はる)(どなり)の感が深い。

 今日の退勤路は昨日とは打って変わった澄んだ冬夜で、東から大きな大きな月が昇ってきた。今日の暦は旧暦十二月十七日、月は十七夜なのであるが、天文学上の(ぼう)は今日の早朝、午前4時16分で、したがって望は今日と言うことになるようだ。

 月を眺めながら、明日は庭に植えた草花にそろそろ「(かん)()」を施してやろうかな、と思う。

山の日

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天皇陛下万歳

 祝日「山の日」である。自宅の軒先に国旗を掲げて拝礼する。

 海洋国であるところに「海の日」、また同時に山岳・森林の奥深い国柄に「山の日」と、わが国には誠に相応しい祝日が揃っていると言えよう。

 季節は既に立秋を過ぎた。残暑厳しい、とは文字通り、また時疫も心配であるが、元気を出して乗り切っていきたい。

 夕暮れ、見事な夕焼けとなった。暑くはあるが、黄昏時(たそがれどき)ともなると空気に秋の香りも多少感じられる。

梅雨の半ば過ぎ

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 暑い。

 今日などさながら梅雨明けだとでもいうような晴れ空にむくむくと大きな入道雲が育って天を囲み、はて、このぶんだと午後は夕立ちになるのでは、と思わしめるものがあった。しかし、今年の梅雨明けはまだまだ、来週以降の予想だそうで、今日は夕立ちにはならなかった。

 庭の砂利敷き小径を手入れし、防草シートを敷き込む。猫の額ほどの庭にもかかわらず、ようやっと四半分ほど。家の東側の防草シートは先々週からとりかかってやっとこさ全部終わった。南の一番端に設置してあるエアコンの室外機の下に敷き込むのが一番の難渋で、あれこれと工夫して敷き込んだ。砂利の嵩が減ったので、ホームセンターで20kgばかり買い込んで足す。

 腰が痛くなった。

 時疫は収まらず、東京の感染者は未だ200人を超す。しかし新コロの死者は全国通算でも0人~2人程度で推移している。検査を受ける者が増えていると言うだけのことだから都内だけでも200人を超すのだ。東京では感染者に給付金を出すなどと言う区も現れたと仄聞するが、そういうカラクリであれば、我も我もと検査に手を挙げるのは自然の流路とも言える。有象無象のあさましさに憫笑すら漏れる始末だが、責めるわけにもいくまい。

 風呂に入る。肌脱ぎになって冷凍庫の氷の塊を割ってたっぷりカチワリを作り、それでウィスキーを一杯。涼味が咽喉(のど)を転がり落ちていく。汗が引いていき、酩酊がやってくる。シャツの胸元に扇風機の風が入る。ウィスキーに少し垂らすライム・ジュースの味が鮮やかだ。

 たとえ沈滞していても、そんな生活の楽しみだって、ある。

秋明菊(しゅうめいぎく)

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 蕎麦屋の帰り、葛西用水のほとりを歩いていたら、一叢(ひとむら)の花に行き当たった。

 なんという花か知らず、ともかく写真に撮り、持ち帰って調べたら「秋明菊(しゅうめいぎく)」という花だということがわかった。

 心ある人が植えているのだな、と思った。

名月

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 今朝の天気予報では「曇天」とあった。

 やむなし今夜は無月かな、それもまた良からん、と思いのほか、深更に至って中天に青い月が見事に昇った。

 虫の声が高い。いい夜である。

一挙に秋涼となり

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 一挙に秋涼となり、虫が(すだ)くようになった。少々植え込みのあるお宅の前を通ると、リンリン、チロチロと涼しい声がする。

 明日は中秋の名月、十五夜だが、天文学上の「望」は明後日である。

立秋

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 毎日身に応える暑さである。

 だが、昨日の朝、出勤時には羊雲を空高くに見た。蒼空が日に日に高くなる実感がある。そして、日が短くなっていく実感もまた、ある。

 昨日の夕刻、帰宅する頃、風にはどことなく秋隣が感じられた。無論、依然熱帯夜続きではあるのだが。

 さもあろう、今日は既に「立秋」だ。月はちょうど上弦の半月。