到来の酒で一杯。秋田の銘酒「飛良泉」純米大吟醸。少し辛口寄りで、旨い。
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一杯
はや晩春となった。まさしく風光る候、窓から入る風も心地よい。
朝から庭の手入れをし、余った土の始末などする。
昼、晴れた空の下、行きつけの蕎麦店「SOBA満月」へ行く。蕎麦前は山形県・冨士酒造の銘酒「栄光冨士
いつもの「生粉打ち」十割の「盛り」、今日は鹿児島の粉であるそうな。蕎麦は九州はあまりよくないと聞くが、いやいや、なかなかどうして、香り、舌触り、のど越し、申し分なし。
一杯
一杯
一杯
一杯
一杯
一杯
飲酒と馬日
年始慎々
初詣
例年のように皇居の一般参賀や明治神宮、名だたる大仏閣などへ出かけるのは新型コロナウイルスを貰いに行くようなものだから、
元旦は住宅街の
賀状
最近は年賀状も積極的には出さなくなった。ただ、わざわざ年始から私
しかし、数年前から、年配の方から来る賀状には、チラホラ、「年始の御挨拶はこれで最後にさせていただきます」等の御挨拶が交じり、そうした方々からはプッツリ、もう来ない。大抵は定年後の仕事も更にリタイアし、年金暮らしになったと
年賀状については、「虚礼廃止」だとか「日本郵政の損得
一方、年賀状はIT技術などで言う死活監視、つまり Heart beat watch みたいなものだし、人と人とが手を携え、つながるためにも大いに出すべきだ、という意見もある。
そんなことにあれこれ考えを巡らせつつ、来簡賀状に返信を書く。慣れぬ下手糞な毛筆で、手本を一生懸命写して版下を作り、刷る。
呑んだくれる
酒ばかり呑んで過ごす。私は
酒はこのところの気に入り、山梨の銘酒「七賢」純米吟醸である。近所の行きつけの蕎麦屋「SOBA 満月」で知った酒で、涼しい味と香りがする。甘からず辛からず、まことに旨い。
肴にする「御重のもの」の中では、大海老とか出汁巻などのいわゆる「高いもの」よりも、安いもの、ごまめ、黒豆、数の子――数の子のどこが安いんだ、という話はもちろんあるが、ここでいう「安い」は、「かつて安価だった食品」ということで、その昔は数の子や鰊は肥料にまでしたほどであったのだ――といったものの方が酒に合い、食べ飽きず、旨い。ことにごまめや数の子は砂糖っ気がないのが良い。黒豆は甘いが、これもあまり砂糖の入っていないものの方が旨いと思う。しかし、砂糖をきかせないと日持ちが悪くなるので、「そこのところは加減が難しい」とは妻の弁である。
酔っ払って啜る雑煮椀の、なんと旨いこと。針柚子と花鰹をたっぷりあしらって食べる。子供の頃は御雑煮というと4杯も5杯もお代わりをして食べたものだが、さすがに50台も後半に差し掛かろうとしてくると、もう、いけない。餅の三つ四つも食べると満腹である。
「いつもなら」と言っても詮なきこと
例年だと正月二日には、近所に住む姑の家に、私の家族と義兄一家とで集まり、御馳走を食べ、それからカラオケに行ったりするのだが、新型コロナウイルスの感染拡大下、今年はさすがに総勢10人で狭いカラオケボックスに閉じこもるわけにもいかず、それぞれしんとして家に閉じこもっている。
まあ、だから不安だ楽しくない恐ろしい、などというわけでもない。家にいるのも悪くない。もともと正月と言うのはそういうものではなかったか。