なんでボイス

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 私如き素人からここまでの報道を見ると、海保機長が指示を取り違えたということで概ね決着なのだろうと感じられる。

 他方、航空機のようなハイテクの塊の管制が、未だにボイスで行われていることに疑問を覚える。

 航空機の管制は、ボイスで、しかも管制英語のみで行われるものだと聞く。様々な機器を搭載しづらい小型機やヘリコプターなどでは特にそうなのだろうと想像する。さなきだに、取り違えは起こるべくして起こる。

 個人的に私などは、今の仕事の時間感が乗り物の操縦とか戦闘のようなリアルタイム性を要求されるものではないこともあり、仕事上の大切な事柄には極力ボイスや対面を使わないようにしている。無論、言った言わないの水掛け論が生ずる主因になるからだし、顔なんか見て話をすると、相手がちょっと片眉を上げたのを、「あの時課長は少し不快を覚えておられた」「いや、深く同意されていたぞ」などと、人によって千差万別、時には正反対の受け取り方をしてしまうからだ。

 だから、私は仕事のやりとりに極力ボイスも対面も使わない。ボイスを使うのは「おはようございます、寒いですね」などという雑談か、さもなくば「xxの件、先ほどメールに詳しく記して送りましたので、ご覧下さい」と確認とか注意喚起するときぐらいだ。

 幸い、昔と違って今はメールなどですぐに文字を送ることができる。グループウェアのメッセージングなら、更に手軽に文字でのやり取りができ、ブルックスの法則に言うコミュニケーションコストも局限化できる。

 まさか、飛行機を操縦しながらキーボードでのやり取りなんざとてもできまいから、その代替に、今後小型機やヘリコプターなどでも何か、ランプがつくとか、画面で指示が確認できるとか、ボタンで意思表示できるとか、ボイスの会話がすぐに自動文字起こしされて表示されるとか、なんとかならないものなのか。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE031830T00C24A1000000/

投稿者: 佐藤俊夫

 50代後半の爺。技術者。元陸上自衛官。2等陸佐で定年退官。ITストラテジストテクニカルエンジニア(システム管理)基本情報技術者

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