晩めしを朝鮮風にする。すなわち、ナムルやキムチ、プルコギなどを飯に載せて食べるのだ。
箸や匙も朝鮮風のものにして気分を出す。皿の端にはたっぷりとコチュジャンを絞って辛くする。
折しも、日韓関係は険悪そのものである。
私は頭の悪い右翼であり、このところの韓国政府の出方には我慢のならないものがある。
だが、両国の一般人の友好は、これは別であるはずだ。日本人と朝鮮人は、こんなふうにして2千年来、グズグズグズグズ、不定愁訴のように美しくない付き合いを続けてきたが、しかしやっぱり、離れられない隣国である。
いつかまた、少し仲良くなり、また仲違いし、またいがみ合うだろう。嫌い合っている兄弟や迷惑な親戚のように。
政府は政府、政治は政治として、お互い、人と人として蔑みあい、憎み合うようなことは避けたいと思う。……どうせ、こんな声などどこにも届くまいが、せめて朝鮮風の晩飯でも食って、韓国・北朝鮮の人々の健康と幸福を祈りたいと思う。