WordPress画像挿入時動作のカスタマイズ

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 愛用中のWordPress。書きやすいし、気に入っている。

 しかし、記事に画像を挿入するときの動作が気に入らない。WordPressの画像の挿入機能は、タテヨコをimgタグのwidth・height両属性で書いてくる。つまり

「<img …… width=”320px” height=”240px” …… >」

……というふうに書きこんでくるのだが、これが気に入らないのである。

 これだと、ブラウザのウィンドウ・サイズなどを変更したり、モバイルや携帯で表示させたときに画像がハミ出したり、周囲の文字が収まりきらず、おかしな具合に画面が散らかったりしてしまう。リサイザブルでないわけである。ここは

「<img …… style=”width:50%;” …… >」

……等であってほしい。こういうふうであれば、ウィンドウのサイズを小さくしたブラウザで表示しようが、携帯やモバイルで表示しようが、必ず表示領域の半分の大きさで画像が表示されるわけである。

 しかし、現行のWordPressはそういうふうにはなっていないし、そういうふうにユーザ設定を追加する機能もない。

 それで、画像を挿入するときには、毎回この「<img …… width=”320px” height=”240px” …… >」というタグの「width……height……」というところを手で削り、「style=”width:50%;”」と書き直していた。

 しかし、毎回毎回、じつに面倒臭い。

 そこで、意を決してカスタマイズした。

 この「width」「height」を書き込んでいるのは、WordPressインストールディレクトリの下の「wp-admin/includes/media.php」というファイルである。

 このファイルの末尾に、次のように書き加える。

function remove_hwstring_from_image_tag( $html, $id, $caption, $title, $align, $url, $size ) {
	list( $img_src, $width, $height ) = image_downsize($id, $size);
	$hwstring = image_hwstring( $width, $height );
	$html = str_replace( $hwstring, ' style="width:50%;" ', $html );
	return $html;
}
add_filter( 'image_send_to_editor', 'remove_hwstring_from_image_tag', 10, 7 );

 これで、邪魔くさいwidth・heightの代わりに幅50%のスタイルが無理やり書き込まれる。

 この改良に当たり、次のサイトを参考にさせていただいた。

 ただ、これをやっちまうと、WordPressのアップデートがあるたびにこのファイルをカスタマイズしなければならないわけである。うーん。……ま、いいか。

WordPress+Jetpackパブリサイズ共有のカスタマイズ

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 WordPressとFacebookを併用するとき、有名プラグイン「Jetpack」の「バブリサイズ共有」機能を使うのは、常道中の常道である。

 私も愛用している。

 しかし、FBにクロスポストする際、記事の全文が引用されてしまうなど、いろいろと問題も多いことは指摘している人も多い。

 この「全文引用問題」については、「全文引用させないコツ」などを発表している方も多く、ネットに情報はたくさんある。

 ところが、私の場合、「別に全文引用されてもかまわない」のである。ただ、不満点は、「改行をサニタイズしないでほしい」ということなのだ。これをやられると、ホンット、FBのウォールが鬱陶しいものになってしまう。どうせ全文引用するなら、段落などもちゃんと引用してほしいのだ。

 そこで、プラグインのソースコードを覗き見る。

 「jetpack/modules/publicize.php」というのがパブリサイズ共有の機能部分で、その中に次のような個所がある。

public static function sanitize_message( $message ) {
	$message = preg_replace( '@<(script|style)[^>]*?>.*?</\\1>@si', '', $message );
	$message = wp_kses( $message, array() );
	$message = preg_replace('/[\r\n\t ]+/', ' ', $message);
	$message = trim( $message );
	$message = htmlspecialchars_decode( $message, ENT_QUOTES );
	return $message;
}

 赤字の部分で空白とタブ、改行をサニタイズしているようだ。そこでこれをコメントアウトしてみた。

public static function sanitize_message( $message ) {
	$message = preg_replace( '@<(script|style)[^>]*?>.*?</\\1>@si', '', $message );
	$message = wp_kses( $message, array() );
//	$message = preg_replace('/[\r\n\t ]+/', ' ', $message);
	$message = trim( $message );
	$message = htmlspecialchars_decode( $message, ENT_QUOTES );
	return $message;
}

 ところが、試してみてもやっぱり改行がサニタイズされてしまう。

 それに、こうやって対応することには問題がある。ソースコードをフォークしてしまうと、バージョンアップのたびに同じ個所をカスタマイズしなおすことになるのだ。だが、まあ、バージョンアップなんてそんなに頻繁にないし、こんなくらい、「まあいいや」で済んでしまうということもある。

 いずれにしても、これは引き続き要調査、である。

LEDをネットにつないでコントロール

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 先週少しやりかけて途中だった、Arduino UNO に ETHERNET SHIELD 2 をとりつけ、ウェブインターフェイスを作ってこれでLEDをコントロールするという遊びの続きをやる。

 こんなふうなインターフェイスでコントロールすることにする。

名称未設定 1

 で、ブレッドボードとArduinoはこんな感じ。「SeeedStudio SIDEKICK BASIC KIT」に入っていた3色LEDを使う。

IMG_3004

 スケッチはこんな感じで。ウェブ上で同じようなことを公開している方々は、ブラウザの出力を受けるのに、たいてい普通のポインタ文字列を使っておられるのだが、せっかくStringクラスがあるので、それを活用することにした。Stringクラスを使う欠点は多少メモリを浪費することだが、反面、余裕は十分あり、今回は別にメモリが足りないというわけでもないので、そうした。

//
//  Web2TriColorLED.ino
//    27.06.07(日) 1800~
//    佐藤俊夫
//    3色LEDをウェブインターフェイスで制御
//    ETHERNET SHIELD 2 使用
//
#include <SPI.h>
#include <Ethernet2.h>
//
byte mac[] = {
  0x90, 0xA2, 0xDA, 0x0F, 0xF6, 0x74
};
IPAddress ip(192, 168, 1, 129);
EthernetServer SERVER(80);
EthernetClient CLIENT;
int R = 0, G = 0, B = 0;
const int LEDR = 3, LEDG = 5, LEDB = 6;
//
void setup() {
  Ethernet.begin(mac, ip);
  SERVER.begin();
  pinMode(LEDR, OUTPUT);
  pinMode(LEDG, OUTPUT);
  pinMode(LEDB, OUTPUT);
}


void loop() {
  char c;
  String rstr = "";
  CLIENT = SERVER.available();
  if (CLIENT) {
    while (CLIENT.connected()) {
      if (CLIENT.available()) {
        c = CLIENT.read();
        rstr += c;
        if(rstr.endsWith("\r\n")){
          break;
        }
      }
    }
    if(rstr.indexOf("red=") >= 0){
      R = rstr.substring(rstr.indexOf("red=") + 4, rstr.indexOf("&green=")).toInt();
      G = rstr.substring(rstr.indexOf("green=") + 6, rstr.indexOf("&blue=")).toInt();
      B = rstr.substring(rstr.indexOf("blue=") + 5, rstr.indexOf("&end")).toInt();
    }
    analogWrite(LEDR, R);
    analogWrite(LEDG, G);
    analogWrite(LEDB, B);
    delay(10);
    rstr = "";
    sendform();
    // give the web browser time to receive the data
    delay(1);
    // close the connection:
    CLIENT.stop();
  }
}
//
void sendform(){
  char* formFirstHalf[] = {
    "<html>",
    "  <head>",
    "    <meta charset=\"utf-8\">",
    "  </head>",
    "  <body>",
    "    <center>",
    "      <h1>Arduino 3色LEDをウェブインターフェイスで</h1>",
    "      <form method='GET'>",
    "        <table>",
    "          <tr>",
    "  	    <th style='background-color:red;  color:white;'>赤</th>",
    "  	    <th style='background-color:green;color:white;'>緑</th>",
    "  	    <th style='background-color:blue; color:white;'>青</th>",
    "	  </tr>"
  };  //  14 num.
  char* formSecondHalf[] = {
    "        </table>",
    "        <input type='hidden' name='end'>",
    "        <input type='submit' value='セット'>",
    "      </form>",
    "    </center>",
    "  </body>",
    "</html>"
  };  // 7 num.
  int i = 0;

  CLIENT.println("HTTP/1.1 200 OK");
  CLIENT.println("Content-Type: text/html");
  CLIENT.println("Connection: close");
  CLIENT.println();
  CLIENT.println("<!DOCTYPE HTML>");
  for(i = 0; i < 14; i++){
    CLIENT.println(formFirstHalf[i]);
  }
  CLIENT.println("          <tr>");
  CLIENT.println("            <td>");
  CLIENT.println("              <select name='red'>");
  for(i = 0; i <= 255; i++){
    CLIENT.print("                <option value='");
    CLIENT.print(i, DEC);
    if(i == R){
      CLIENT.print("' selected>");
    }else{
      CLIENT.print("'>");
    }
    CLIENT.print(255 - i, DEC);
    CLIENT.println("</option>");
  }
  CLIENT.println("              </select>");
  CLIENT.println("            </td>");
  CLIENT.println("            <td>");
  CLIENT.println("              <select name='green'>");
  for(i = 0; i <= 255; i++){
    CLIENT.print("                <option value='");
    CLIENT.print(i, DEC);
    if(i == G){
      CLIENT.print("' selected>");
    }else{
      CLIENT.print("'>");
    }
    CLIENT.print(255 - i, DEC);
    CLIENT.println("</option>");
  }
  CLIENT.println("              </select>");
  CLIENT.println("            </td>");
  CLIENT.println("            <td>");
  CLIENT.println("              <select name='blue'>");
  for(i = 0; i <= 255; i++){
    CLIENT.print("                <option value='");
    CLIENT.print(i, DEC);
    if(i == B){
      CLIENT.print("' selected>");
    }else{
      CLIENT.print("'>");
    }
    CLIENT.print(255 - i, DEC);
    CLIENT.println("</option>");
  }
  CLIENT.println("              </select>");
  CLIENT.println("            </td>");
  CLIENT.println("          </tr>");
  for(i = 0; i < 7; i++){
    CLIENT.println(formSecondHalf[i]);
  }

}

 気を付けるところは、私が買った「SeeedStudio SIDEKICK BASIC KIT」というキットに入っている3色LEDは「アノードコモン(共通陽極)」というタイプで、プラスに5V、各色のコントロールはマイナスになる、という点だ。ここを間違えると思ったように動作しない。一番長い脚が共通陽極だ。封入の切り欠きを左にして、左から赤、アノード、緑、青の順に脚が並ぶ。

 また、フォームから与える値も、アノードコモンであるゆえに、「0」が最も明るくなり、「255」が最も暗くなるので、インターフェイスを逆にするなど、多少工夫が必要だ。

 それから、PWM(パルス幅変調)の機能を大いに活用し、いろいろな色が出せるようにした。この場合の注意点は、ETHERNET SHIELD 2を取り付けると、10番・11番・12番のピンが使えなくなるので、他のピンで出力しなければならないことだ。今回は3番・5番・6番を使った。

 で、ウェブインターフェイスをタブレットにロードする。

IMG_3005

 動かしてみるとこんな感じで、いろんな色になって面白い。