先週家族と買い物に行ったとき、最近よくある著作権切れ映画の激安DVDが本屋のワゴンに並べられており、見るともなしに見ていたら定番「ローマの休日」もそこにあった。
いつもならスルーなのだが、290円と言う値段もあり、なんとなくヒョイと買った。
パッケージをぼんやりと眺めていたら、「脚本:イアン・マクラレン・ハンター、ジョン・ダイトン、ドルトン・トランボ」とある。
えっ、なんだって?トランボ!?
トランボというと、反骨の脚本家で有名だ。共産主義者だから私とは相いれないが、だが、その廉直と苦労の人生にはとても魅力がある。もうだいぶ前だが、週刊「ヤング・ジャンプ」連載の漫画、「栄光なき天才たち」に載っていたから知ったのだったか。だがたしか、その頃、名作「ローマの休日」の脚本家がトランボだとは、聞いたことがない。
ググッてみると、なんと、トランボ死後およそ20年も経ってから、実はローマの休日の脚本はトランボが書いたものだと判明し、名誉を回復されるとともにアカデミー賞が贈り直されたのだと言う。平成5年に判明したというから、私が知らないのも無理もない理屈だ。
のんびりと見始める。オードリー・ヘップバーンの美しさ。
15分、窮屈な儀礼に泣き出してしまい、御用医師から鎮静剤を打たれたものの、一世一代大冒険、トラックの荷台に跳び乗って逃げ出す王女。
18分、睡眠薬でグダグダの王女と新聞記者の出会い。
24分、困惑するタクシーの運転手と新聞記者。
27分、だいぶきわどい新聞記者と王女。
30分、あくまで紳士の新聞記者(笑)。そして皇室は騒動。
32分、ウソがマズいことになる新聞記者。
37分、編集長に難詰されるうち、真相に気付いて大慌てする新聞記者。
57分、けっこう楽し気に下町をうろつく王女。あとをつけつつ、逆にオロオロしはじめる新聞記者。スイカ持て余してるのが変。美容院。
70分、ライター仕込みのカメラ。コロシアム。
75分、王女様バイクで暴走。警察騒ぎ。
78分、真実の口。
83分、船上パーティ。
88分、黒づくめ殺到、乱闘騒ぎ。
91分、ビショ濡れ、チュー。
94分、カワイイなあ、ヘップバーン。
98分、お別れ。
106分、傑作写真の数々。
116分、立ち尽くす新聞記者。