(しゅう)()

投稿日:
()(ふう)()(しゅう)()この上なくもがな
訪人(まろうど)の帰る(あした)や秋の潮
黄泉(よみ)(づと)煙草(たばこ)()ゆらむ秋の空
CDの光()()()のしゞま
流木や秋思降り積む()うにして

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha

種採(たねとり)

投稿日:
目を細む種採(たねとり)口も引き結ぶ
種採の(こぼ)れの影も伸びにけり
貝の如閉じて種採る(たなごころ)

佐藤俊夫

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今週のさえずり季題

投稿日:

(はく)()

投稿日:
閉め切れば障子黄ばみて秋気込む
(はだ)白き血肉の(よろい)秋の園
(こぼ)るゝ死秋の雲より虫の(はね)
(にげ)()めば稲架(はざ)の匂ひや隠れんぼ
遠富士を欲して(かし)案山子(かかし)かな
軒深(のきぶか)の影やあらまほしき(はく)()

佐藤俊夫

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()(づき)

投稿日:
柚味噌焼く客なきしゞま(むし)()
拒否もあれ秋思こぼさぬやう(いね)
()(なが)らまだしも(あけ)の秋気かな
ホーム怒気ブレーキ叫ぶ葉月()
縊死(いし)跡に月天心を(こう)()とす

佐藤俊夫

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今週のさえずり季題

投稿日:

ポテトチップス・ルームキー

投稿日:
月の菓子(いな)まず一句題すべし
貧しさも霧に一献つまみ物
情痴めく()(ばなし)に来て古酒ポテチ
使はざる鍵の形見に幾秋ぞ
螽斯(きりぎりす)使()(そう)(いな)める古ホテル

佐藤俊夫

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 「夏雲システム」で関谷氏が運営しておられる「じたばた句会」に投句したものです。

 仮名遣いの誤りを修正しています。(『使わざる』→『使はざる』)

処暑(しょしょ)

投稿日:
盆の月一句題する病上(やみあが)
()(ごと)やむ親子の帰路や蚯蚓(みみず)鳴く
どの夢も(ほむら)さながら秋暑し
百舌鳥(もず)(にえ)(しのび)(がえ)しの幾晴雨
(ちゅう)(みつ)の実数みしと混む秋暑
閼伽(あか)澄みて無口の一家盂蘭(うら)(ぼん)()
()らば(むくろ)透けたり(ましら)(ざけ)

佐藤俊夫

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冬瓜(とうがん)

投稿日:
名を知らぬ酒友またゐて煮冬瓜(とうがん)
冬瓜を(あがな)ひ得ずよ病上(やみあが)
若夫婦冬瓜知らぬ騒ぎの夜

佐藤俊夫

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