終戦記念日である。
例年ならば靖国神社へ参拝に行くのだが、
終戦記念日を終戦日、あるいは敗戦忌と呼び、そう書くかどうかは、その対話に関係する人にも書いている文脈にもよる。
そのようなことを思い、長時間考え込まざるを得ない私である。
オッサンは生きている。
終戦記念日である。
例年ならば靖国神社へ参拝に行くのだが、
終戦記念日を終戦日、あるいは敗戦忌と呼び、そう書くかどうかは、その対話に関係する人にも書いている文脈にもよる。
そのようなことを思い、長時間考え込まざるを得ない私である。
今日は旧暦の七夕。明日は新暦の月遅れ盆、そして敗戦忌。
旧盆の方は去年と違って今年は9月にはならず、新暦8月22日が旧暦七月十五日で、それほど新暦月遅れと違わない。当然ながら、旧盆の夜は、
俳句の季語に「盆の月」というのがあるが、こうして考えて来ると、旧盆は必ず満月であるから、煌々たる月明かりの下で踊ったわけである。名月、所謂「仲秋の名月」の1か月前ということになるが、そこになにやら「盆の月」と言う時の風趣が織り込まれているように思う。
暦の上では既に初秋とは言うものの、依然暑さは厳しい。家々の
今日は終戦記念日である。自宅に半旗を掲げる。
長年の習慣で、終戦記念日は靖国神社へ参拝に行くことにしている。長年、と言っても、20年にはならない。私が東京勤めになったのは20年前、平成11年のことだが、参拝は東京勤めになってしばらくしてから始めたことだ。だから、15~6年ほどは参拝していることになろうか。仕事があって参拝出来なかった年もあったが、そんな年は別の日に参拝している。
靖国神社は英霊を顕彰するところだ。これはなにも
加うるに、あまり知られていないが、日本の軍人のみならず、世界の戦没者をも鎮霊している。正面の大鳥居からではなく、靖国通りを西(市ヶ谷駅方向)へいくと、社域の中ほどに「南門」という鳥居がある。その近くにひっそりとある「鎮霊社」に、こうした世界の戦没者が祀られている。
したがって、靖国神社を参拝するに当たり、何も
例えば
もっと言えば、英霊の顕彰は、自宅で心に深くそれを思うことでも可能である。玄関先に出て靖国の
8月15日の靖国神社境内の雰囲気を嫌う
しかも最近の終戦記念日の、大鳥居から地下鉄九段下駅までの状況ときたらどうだ。チベットの救済や、中国の宗教結社の保護を訴える国外勢力、あるいは胡散臭い政治結社の宣伝場と化しているではないか。言いたいことはわからぬでもないが、中共によるチベットや法輪功の弾圧と英霊の顕彰は簡単に短絡はできない。いや、はっきり言えば無関係だ。
そして、上に
だがしかし、それでもなお私は、長年にわたり終戦記念日に靖国神社を参拝してきた。
なんとなら、8月15日は、昭和聖帝の
英霊は、きっとそのことを受け止めたい筈だ。そう思いたい。だから私は、やはり終戦記念日に靖国神社を参拝するのである。
A級戦犯の合祀云々としつこく言い
「A級戦犯」の「A」というのを、「より重罪の、エース級の悪人だ!」などと思い込んでいる向きもあろうかと思うが、このネット時代、少し検索すれば、これも誤りであることがわかる。誰にでもできることだから、その詳細をここにくだくだしく書くことはすまい。
戦争犯罪が気に障るなら、東京大空襲・都市無差別爆撃の明確な戦争犯罪人であるカーチス・ルメイ大将に対して、日本が
書いたところで
年々、政治家や閣僚が終戦記念日に靖国神社を参拝しなくなっていっているのは、
だからこそ、私のような貧者、無名の一個人が、終戦記念日に、なんの批判も受けずに堂々と参拝することには少しばかりとはいえ意味もあろう。私如きサイレント・マジョリティが参拝者の一人として数え上げられ、統計上の数字になることは、いわば選挙の一票のようなものだ。私と同じく、もの言わぬ黙々たるどなたかが、九段下の駅や大鳥居の下や境内の片隅で、カチリと数取機のスイッチを押してくれるだろう。
さて、そんなわけで今日は、例年と違って相当朝早く出かけた。さすがに空いている。
粛々たる気持ちで参拝する。
参拝後、いつもは立ち寄らない「鎮霊社」のほうにも回ってみた。
しかし、事前に情報を得ていたところではあるが、数年前に爆破未遂事件を起こした韓国人テロリストのせいで立ち入りが制限され、参拝できないようになっていた。
少し離れたところから遥拝して代わりにする。
左の写真は立ち入ることのできるぎりぎりのところまで寄って撮った写真だ。わかりにくいが、画面の奥の柵の向こうに鎮霊社がある。私が来た時には、ちょうど二人の神職が拝礼しているところであった。
今年は千鳥ヶ淵戦没者墓苑にも立ち寄ってみることにした。ここは軍人・軍属にとどまらず、戦難に殉じた多くの方々を祀るところである。靖国神社からは歩いて5分ほどだ。千鳥ヶ淵を左に見て、お堀端に沿って歩いていけばすぐ右手にある。
誰でも献花・焼香できる。献花は一輪100円である。
心から合掌・
今年は御創建150年の記念の年であるため、特別展も150年にちなんだものをやっている。
常設展示は何度も見ているが、改めてじっくり見る。3時間ほどかけた。
そうするうち、武道館の全国戦没者追悼式の様子が館内放送される。天皇陛下御光臨、国歌斉唱の後、まず安倍総理の式辞がある。
それから
黙祷のあと、天皇陛下の御聖旨を拝する。
全国戦没者追悼式が終わったあたりでちょうど常設展を全部見終わり、特別展の方をじっくりと見た。
遊就館を出て、社殿の裏にある庭を散策した。これは「神池庭園」と言い、小さな滝があり、錦鯉が飼われている。茶室があるが、茶室の建物は、戦前、いわゆる「靖国刀」の鍛冶場があったところだそうである。
庭園から社殿の方へ戻り、歩きながら掲示物をぼんやり見ていたら、御創建150年記念奉賛事業ということで、一口5千円を募っていることが分かった。1年限定で奉賛会員扱いしてくれるという。一口奉賛させてもらうことにして参集殿へ申し込みに行った。
参集殿に入ろうとしたら、上がり框の、人々の邪魔になるところに、何だか知らない代議士とその取り巻きが幟を幾つも押し立ててうろうろしている。入り口の狭いところに陣取って、巨体で人を押しのけるので、迷惑極まった。名前も知らない代議士だ。腹が立ったので今ここに名前を書いてやろうとしたが、名前を忘れてしまった。終戦記念日に参拝は結構なことだが、時と所もあろうに派手な白い背広など着て来て、周りを
そんなことはあったものの、5千円を払い込み、御創建150年奉賛事業に一口のることができた。
奉賛記念ということで、お茶を一袋頂戴した。写真の右下に写っているのがそれで、掛川の深蒸し茶だそうだ。
ほどほどに疲れ、帰宅した。