板わさで一杯やる動画を作り、YouTubeに上げた。
板わさは簡単にでき、安く、酒に合い、何より旨い。こういう肴を考えたのはどこの誰ぞ、などといつも有り難く思う。
動画の中で、岩波文庫の「夫婦善哉」、織田作之助の名作を取り上げた。この本は本当に好きな一冊だ。
オッサンは生きている。
板わさで一杯やる動画を作り、YouTubeに上げた。
板わさは簡単にでき、安く、酒に合い、何より旨い。こういう肴を考えたのはどこの誰ぞ、などといつも有り難く思う。
動画の中で、岩波文庫の「夫婦善哉」、織田作之助の名作を取り上げた。この本は本当に好きな一冊だ。
国会図書館へ行き、調べものをした。ところが今日はなんだかブログ書きなどばかりしてしまい、あまり本は読めなかった。
このところ習慣のようになってしまっている蕎麦屋通いだが、今日は麻布十番にある更科御三家のうちの、まだ行っていない一軒、標記の「麻布十番 永坂更科 布屋太兵衛」へ行って見ることにした。
麻布十番の駅に着いたら4番出口を出る。広い通りの反対側に顔を向けると、この店は駅の出口から見えるところにある。スターバックスの向かいにあるので、すぐにそれとわかるだろう。
古い看板だがビルは新しい。麻布十番の更科御三家は、元祖は同じ布屋太兵衛だが、いろいろあって3店に分かれ、この「布屋太兵衛」は個人経営ではなく会社組織である。その辺りの事は以前にこのブログにも記してある。
入り口はピシリと格調高いが、躊躇なく暖簾をくぐってみる。入り口の閉め切った印象に比べ店内は広々として明るく、趣味が良い。店員さんもにこやかだ。14時頃に行ったから空いていた。
蕎麦屋に入るといつもは焼海苔と酒などとるのだが、この店は蕎麦屋には珍しく焼海苔がないようなので、板わさをとる。
品よく花形に盛られた
酒は黒松白鷹の
一杯ほど酒の残っている頃おい、「御膳そば」をたのむ。この店も含め、
飲みかつ蕎麦を注文するなどしているうち、隣席に白人の夫婦が来た。最近、東京で蕎麦を手繰っていると、10回に7回は隣席に白人が座る印象がある。旨い蕎麦を大いに楽しんでもらいたいが、彼らはこちらが蕎麦を正しく「ずずず~っ……」と啜ると下品だなんだと抗議し始めるので迷惑だ。
だが今回の場合、運良くと言うか運悪くというか、彼らのほうが先に、閑静な店内をものともせずビデオチャットでやかましく親戚と喋りはじめ、「お互いおあいこ」になった。それでこっちも遠慮なく蕎麦を勢いよく啜り込むことができた次第だ。
蕎麦
あま汁は
ほのかな香りと
蕎麦の薬味の山葵がとてもよく効き、旨かった。
蕎麦湯は濃からず薄からず、誠に中正で、あま汁とから汁を交互に差して楽しむことができた。
黒松白鷹 1合 | 816円 |
板わさ | 924円 |
御膳そば | 945円 |
合計 | 2,685円 |
値段の方は、最近
そうは言うものの、払えぬという程高いわけでもなく、誠に旨い蕎麦で、むしろ「払い甲斐」のある蕎麦であった。
これで、自作の「東京蕎麦名店マップ」が、とりあえず全部埋まった。全部で12店、専門家でもない貧乏人としては、手繰りも手繰ったり、というところである。