ユルい付き合いのひと

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 ユルい付き合いの人、が、鏡のように大切だな、と突然思った。

 それは、ある人に「あなたは進化している」と言われたからだ。

 私自身の私への認識は、「変わりばえもないばかりか、成長もなく低迷し、ますます沈潜、退化している」というものだった。

 それが、1年か2年に1回もメッセージを交わせば多いほう、という人から「進化している」と言われたのだ。

 そうか。

 その人の言葉に含まれるお世辞を割り引くにもせよ、そういう風な見方もあるんだな、と虚を衝かれた。

 人は人を写す鏡たりうる、そういうふうにも思った。

 だから、同窓生や同級生などの、何年かに一度会うだけというようなユルい付き合いって、やっぱり()るな、とも思った。