虫瞰(ちゅうかん)カメラ

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虫瞰カメラ 唐突だが、虫瞰(ちゅうかん)動画を撮りたいっ、などと思ったのである。それはTwitterのだいぶ前からのお知り合いで、クリエイターの齋藤美紀さんという方が、このところArduinoでのロボット製作を試しておられ、それに刺激を受けたということも大きい。私のほうがArduinoに関しては少しばかり先達なのだが、モーターで動くものについては齋藤さんのほうが熱心に取り組んでおられるので、まあ、インスパイアされたわけである。

 モーターで動く小さい台車にデジカメを乗せ、走り回らせて動画を撮りたい。虫の視点で動画を撮るわけだ。人の視点では思いもよらない、家の中のいろいろなものが写り込んで、面白いのではないだろうか。

 Arduinoで制御し、手持ちの超音波センサで障害物を避けるようにしたい。

 できるだけシンプルに作るため、操向装置を工夫する。普通ならサーボなどを用いて操向輪の向きを操作するのだろうが、ここを単純にしたい。

 3輪の台車にし、後輪をキャスターのようなものにする。前進時はまっすぐに向くが、後退させるとモーメントがかかって後輪が傾き、左右どちらかに振れるようにする。そうすると、前進・後退の制御のみであちらこちらに台車を走行させることができるだろう。直進していって、ある程度まで壁などの障害物に近づくと、後退させる。後退させると、左右どちらかに向きが振れるので、超音波センサで測距しつつ後退させ、ある程度障害物が離れたらまた前進させる。

 Arduinoでモーターを回すには、FETやトランジスタを用いる方法もあるが、前進・後退をさせるためには逆転ができた方がよい。それをFETなどを使ってスクラッチでやるのは面倒くさい。そこで、「モータードライバIC」を購入して、手っ取り早く済ませよう。

 検索すると、よく売れていて入手しやすく、かつ他人の作例も多そうなものには東芝のTA7291Pというのがある。メーカーのサイトには生産終了予定と出ているものの、秋葉原へ行けば多分千石電商あたりに置かれているだろう。180円とか300円とか、そんな値段なので、どうってことはない。

 このモータードライバに合うような模型用のモーターを選ぶ。スペックシートによるとTA7291Pは1A流せる。乾電池で台車を動かすとして、Arduinoには5Vがいるから、単3×4本の6Vとして、良さげなものをマブチのページで見繕う。

 6Vだと電流が途端に2.9Aくらいにハネ上がり、モータードライバに合わない。しかも、急に1000円近くするので、趣味の工作にはちょっとどうかと思う。それで、電圧は3端子レギュレータを一つ買って落とすとして、3Vのものを見繕うと、「FA-130RA」というのに結局落ち着きそうだ。このモーターはよく使われているようで、他の方の作例にも良く出てくる。電圧は3Vまで、500mAだから、TA7291Pで動かすにはぴったりだ。

 このモーターをタミヤあたりのギアボックスにうまく取り付ければいいだろう。

 ギヤボックスを探すと、モーター込みのものも多くあるようだ。見ていると、このFA-130RA込みのギヤボックスがある。「タミヤ・3速クランクギヤーボックス」というやつだ。モーター込みで600円かそこらは安い。

 最後に、ゴムの車輪を三つ、だな。まあ、これは何か、いいものがあるだろう。

 休みなので、さっそく秋葉原へ行き、いろいろと買い込んでくる。秋葉原にはないものを、帰りに北千住の東急ハンズで買う。

買い込んできたブツいろいろ
IMG_3537

 まず、タミヤの「ミニモーター標準ギヤボックス」というのを買ってみた。モーター付きだが810円。安いかと言うと微妙なところだが、自力でギヤをいろいろやるとこれが結構大変なので、まあ、値段はこんなところだろう。

ミニモーター標準ギヤボックス
IMG_3538

 それから、走行させるためのゴムタイヤを買う。向きをうまく変えるための「キャスター」は東急ハンズで買う。

タイヤとキャスター
IMG_3540

 タイヤはさておき、この「キャスター」が、今回の私の工夫だ。前進・後退のみ、モーター1個の制御で、操向もしてしまおう、という工夫だ。このキャスターの変向角度を一定に制限し、後退する時だけランダムに向きが変わるようにするのだ。

 それから東芝のモータードライバ「TA7291P」と、モーター用に電圧を落とす3端子レギュレータ。3端子レギュレータは3.3Vのものを探したが、なかったので、2.5Vのものを買った。これでだめなら、抵抗分圧で電圧を落とそう。

IMG_3541

 ギヤボックスは組み立てるとこうなる。

IMG_3543

 これを、いつもの100円ショップ「ダイソー」にあるアクリルの枠にねじ止めし、タイヤを取り付け、例のキャスターも取り付ける。

IMG_3544
IMG_3545

 このキャスターの根元に、適当な金具を共締めし、変向角度を制限してやる。

IMG_3546
IMG_3547

 これが、「モーター1個だけで向きも変える工夫」である。ためしに、2.5Vで動かしたがどうも力がなくていけない。そこで、ギア比をうんと落とし、9Vを直接モータにくれてやることにした。まあ、壊れやせんだろ。電流を測ると、200mAくらいなので、Arduinoに直接流さなければ許容範囲である。

 さて、機械のほうはこれくらいのぞんざい適当、次に電子回路のほうに取り掛かる。

 次のように考え、この通りブレッドボードを作る。

モータドライバ及び超音波センサ結線要図
虫瞰カメラ台車

 モータ付きの台車に取り付けると、次のとおりである。

IMG_3570
IMG_3569

 スケッチは次のように書く。

//
//  crawlCar.ino
//    27.10.11(日) 0600~
//    佐藤俊夫
//    台車を這いまわらせる
//

// モータードライバ
const int MOTOR1 = 7;
const int MOTOR2 = 8;
const int MOTORPWM = 6;
//  超音波センサ
const int TRIG  = 9;
const int ECHO  = 10;
//  現在の台車の状態
const unsigned int STOP = 0, FORWARD = 1, BACK = 2;
//  ストップさせる距離、前進を再開させる距離
const float FOWSTOP = 20.0, FOWCONT = 50.0;
//  ある程度はバックを持続するようバック継続時間制限(ミリ秒)
const unsigned int BACKLIMIT = 2000;
//  PWMの強さ
const unsigned int POWER = 128;

void setup(){
  pinMode(MOTOR1,OUTPUT);  //  モータードライバ入力1へ
  pinMode(MOTOR2,OUTPUT);  //  モータードライバ入力2へ
  pinMode(TRIG,OUTPUT);
  pinMode(ECHO,INPUT);
}

void loop(){
  static unsigned int state = FORWARD;
  static unsigned long int backstart = 0;
  float range = 0.0;
  
  range = ranging();
  if(range >= FOWSTOP && state != BACK){
    state = motor(FORWARD);
  }
  else if(range < FOWCONT){
    if(state == FORWARD){
      state = motor(BACK);
      backstart = millis();
    }
    else{
      if(millis() >= (backstart + BACKLIMIT)){
        state = motor(FORWARD);
      }
      else{
        state = motor(BACK);
      }
    }
  }
  else{
      if(millis() >= (backstart + BACKLIMIT)){
        state = motor(FORWARD);
      }
  }
}
//
//  モーター制御
//
unsigned int motor(unsigned int command){
  switch(command){
    case FORWARD:
      digitalWrite(MOTOR1, LOW);
      digitalWrite(MOTOR2, HIGH);
      analogWrite(MOTORPWM, POWER);
      break;
    case BACK:
      digitalWrite(MOTOR1, HIGH);
      digitalWrite(MOTOR2, LOW);
      analogWrite(MOTORPWM, POWER);
      break;
    case STOP:
      digitalWrite(MOTOR1, LOW);
      digitalWrite(MOTOR2, LOW);
      break;
    default:
      digitalWrite(MOTOR1, LOW);
      digitalWrite(MOTOR2, LOW);
      break;
  }
  return command;
}  
//
//  測距
//
float ranging(){
  float time = 0.0, range = 0.0;

  digitalWrite(TRIG,LOW);
  delayMicroseconds(1);
  digitalWrite(TRIG,HIGH);
  delayMicroseconds(1);
  digitalWrite(TRIG,LOW);
  time = pulseIn(ECHO,HIGH);
  if (time > 0) {
    range = (time / 2) * 340 * 100 / 1000000;
    return(range);
  }else{
    return(9999);
  }
}  

 これを走り回らせると、次のようになる。

 これにカメラを積み込み……

虫瞰カメラ

 で、動画を撮影するわけだ。

 なかなか這いまわっている感じが出て、いいと思う。

いよいよ多機能リモコン

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 LEDを強力に光らせることが出来たので、いよいよWebサーバつき多機能リモコンを作成する。卓上などに置いておき、ネットワークにつないで、スマホなどから複数の電化製品を操作できるというものだ。

 ここでは、いくつかのテクニックを使った。

 一つは、フォームが大きくなってしまい、ハードコーディングするとメモリが足りなくなる。そこで、SDカード内にHTMLを置き、これを読み出すようにした。

 同様に、リモコンから読み取った数値データが大きくなって、普通にハードコーディングしたのではメモリが不足する。そこで、「PROGMEM」というキーワードを使って、フラッシュメモリ内にデータを置き、これを読み出すようにした。

IMG_3134 ETHERNET SHIELD 2を遺憾なく使う。SDカードを取り付けられるから、そこにHTMLを書き込んでおけばよい。FETをつけたブレッドボードと一緒に、買っておいたSparkfunの基盤に固定する。

 SDカード内には、次のようなHTMLを置き、ファイル名を「irform.htm」とする。

<html>
 <head>
  <meta name="Editor" content="Notepad.exe">
  <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html;charset=Shift_JIS">
  <title>Webリモコン</title>
  <basefont size=4>
 </head>

 <body bgcolor="#ddffdd">
  <center>
   <h1><b>Webリモコン</b></h1>
     <table>
      <tr><td> 作成者   </td>
       <td align="right">佐藤俊夫</td></tr>
      <tr><td> 作成日時 </td>
       <td align="right">27.07.19 (日) 1835</td></tr>
     </table>
  </center>
  <hr>
  <center>
    <form method="get" name="irremote">
    <table border=1>
      <tr><th>機器</th><th>ボタン</th></tr>
      <tr>
        <td rowspan=4>扇風機</td>
        <td><input submit type="submit" value="入/風量" name="fan_on"></td>
      </tr>
        <tr><td><input submit type="submit" value="タイマー" name="fan_timer"></td></tr>
        <tr><td><input submit type="submit" value="首振" name="fan_swing"></td></tr>
        <tr><td><input submit type="submit" value="切" name="fan_off"></td></tr>
      </tr>
      <tr>
        <td rowspan=5>テレビ</td>
        <td><input submit type="submit" value="入/切" name="tv_on_off"></td>
      </tr>
        <tr><td><input submit type="submit" value="音量大" name="tv_volup"></td></tr>
        <tr><td><input submit type="submit" value="音量小" name="tv_voldown"></td></tr>
        <tr><td><input submit type="submit" value="チャンネル>" name="tv_chup"></td></tr>
        <tr><td><input submit type="submit" value="チャンネル<" name="tv_chdown"></td></tr>
    </table>
    </form>
  </center>
 </body>
</html>

irform 上のHTMLの見た目はこんな感じだ。

 スケッチは次のようになる。

//
//  Web2IRremote.ino
//    リモコンをウェブで操作する。
//    27.07.25(日) 1930
//    佐藤俊夫
//
#include <SPI.h>
#include <Ethernet2.h>
#include <SD.h>
#include <IRremote.h>
#include <avr/pgmspace.h>
//
byte mac[] = {  0x90, 0xA2, 0xDA, 0x0F, 0xF6, 0x74 };
IPAddress ip(192, 168, 1, 129);
EthernetServer SERVER(80);
EthernetClient CLIENT;
IRsend irsend;
PROGMEM
  const unsigned int
    fan_on[]     = {4500,2150, 600,500, 650,500, 600,500, 600,500, 600,1650, 600,1600, 650,1550, 650,500, 600,1600, 650,1600, 600,1600, 650,450, 600,1600, 650,500, 600,500, 650,500, 600,1600, 600,500, 650,500, 600,500, 600,500, 600,500, 600,1650, 600,500, 600,500, 600,500, 650,1600, 600,1600, 600,1650, 600,1600, 600,500, 650,500, 600,0},
    fan_timer[]  = {4500,2150, 550,550, 550,600, 550,550, 600,500, 550,1700, 500,1700, 550,1650, 550,600, 550,1650, 550,1700, 500,1700, 550,600, 500,1700, 550,550, 550,550, 550,600, 500,1700, 550,600, 500,600, 500,600, 500,600, 550,550, 550,1700, 550,600, 450,600, 550,550, 550,600, 500,1700, 550,1650, 550,1700, 550,1650, 550,600, 500,0},
    fan_swing[]  = {4450,2200, 600,550, 550,500, 600,550, 550,550, 550,1700, 550,1650, 550,1700, 550,550, 550,1650, 550,1700, 550,1650, 550,550, 600,1650, 550,550, 550,550, 550,550, 600,1650, 550,550, 550,550, 600,550, 550,550, 550,550, 600,1600, 600,550, 550,550, 550,1650, 600,1550, 650,1700, 550,1650, 550,550, 550,550, 600,550, 550,0},
    fan_off[]    = {4450,2250, 550,550, 600,550, 550,500, 600,550, 550,1650, 600,1650, 550,1650, 600,550, 550,1650, 550,1650, 600,1650, 550,550, 550,1700, 550,550, 550,550, 550,550, 550,1700, 550,550, 550,550, 550,550, 600,550, 550,550, 550,1650, 550,550, 600,550, 550,1650, 600,1650, 550,550, 550,1700, 550,500, 600,550, 550,1650, 600,0},
    tv_on_off[]  = {3400,1750, 400,500, 350,1350, 400,500, 350,500, 400,500, 350,500, 400,500, 350,450, 400,500, 400,500, 350,500, 400,500, 350,500, 350,1350, 400,500, 400,500, 350,450, 400,500, 400,500, 350,450, 400,500, 400,500, 350,500, 400,1300, 400,500, 400,450, 400,500, 400,500, 350,500, 350,500, 400,450, 400,450, 400,1350, 400,500, 400,1300, 400,1350, 400,1350, 400,1350, 400,450, 400,500, 400,1300, 400,500, 400,1300, 400,1350, 400,1350, 400,1350, 400,500, 350,1350, 400,0},
    tv_volup[]   = {3400,1750, 400,500, 400,1300, 400,500, 400,500, 350,500, 450,400, 400,500, 350,500, 400,500, 350,500, 350,500, 400,500, 350,500, 400,1300, 400,500, 400,450, 400,500, 350,500, 400,500, 350,500, 400,500, 350,500, 350,500, 400,1300, 450,450, 400,500, 350,500, 400,500, 350,500, 400,450, 400,500, 350,500, 400,500, 350,450, 400,500, 400,500, 350,500, 450,1250, 400,500, 400,500, 350,500, 400,450, 400,500, 350,500, 400,500, 350,1350, 400,450, 400,1350, 400,0},
    tv_voldown[] = {3400,1750, 400,500, 350,1350, 400,500, 400,450, 400,500, 350,500, 400,450, 400,500, 400,500, 350,500, 350,500, 400,500, 350,500, 350,1300, 450,500, 400,500, 350,450, 400,500, 450,450, 350,500, 400,450, 400,450, 400,500, 400,1300, 450,500, 350,500, 350,500, 400,500, 350,450, 400,500, 400,500, 350,500, 400,1300, 400,500, 400,450, 400,500, 400,500, 350,1350, 400,500, 350,500, 400,1300, 400,500, 400,500, 350,500, 350,500, 400,1300, 450,500, 350,1350, 400,0},
    tv_chup[]    = {3400,1750, 400,500, 400,1350, 450,400, 400,450, 400,500, 450,400, 400,450, 400,500, 450,450, 450,400, 450,450, 400,400, 400,500, 450,1250, 450,500, 350,450, 500,400, 450,400, 400,500, 350,500, 450,450, 350,500, 450,450, 450,1250, 400,500, 450,400, 400,500, 400,450, 450,400, 450,450, 350,500, 450,400, 450,450, 350,500, 450,1250, 400,500, 450,1250, 500,1250, 500,400, 450,450, 350,500, 450,450, 350,1350, 450,450, 400,1300, 450,1250, 500,450, 400,1250, 450,0},
    tv_chdown[]  = {3500,1650, 450,500, 400,1300, 400,500, 450,400, 350,500, 400,450, 500,400, 450,450, 350,450, 400,500, 400,500, 350,500, 400,450, 450,1300, 450,450, 350,450, 450,500, 350,500, 450,400, 450,400, 400,500, 350,500, 450,400, 400,1350, 450,400, 500,400, 450,450, 450,400, 400,500, 350,500, 350,500, 400,500, 350,1350, 450,450, 350,1350, 400,500, 350,1350, 500,1250, 450,450, 450,400, 450,1250, 500,400, 450,1300, 450,450, 400,1300, 450,1250, 450,500, 350,1350, 450,0};
////
void setup() 
{ 
  const int chipSelect = 4;
  Ethernet.begin(mac, ip);
  SERVER.begin();
  if (!SD.begin(chipSelect)) {
    return;
  }
} 
 
void loop() 
{ 
  //  Webサーバの動作
  char c;
  String rstr = "";
  CLIENT = SERVER.available();
  if (CLIENT) {
    while (CLIENT.connected()) {
      if (CLIENT.available()) {
        c = CLIENT.read();
        rstr += c;
        if(rstr.endsWith("\r\n")){
          break;
        }
      }
    }
    if(rstr.indexOf("fan_on=") >= 0){
      unsigned int buf[sizeof(fan_on) / sizeof(*fan_on)];
      for(int i = 0; i < sizeof(fan_on) / sizeof(*fan_on); i++){
        buf[i] = pgm_read_word(fan_on + i);
      }
      irsend.sendRaw(buf, sizeof(buf) / sizeof(buf[0]), 38);
    }
    else if(rstr.indexOf("fan_timer=") >= 0){
      unsigned int buf[sizeof(fan_timer) / sizeof(*fan_timer)];
      for(int i = 0; i < sizeof(fan_timer) / sizeof(*fan_timer); i++){
        buf[i] = pgm_read_word(fan_timer + i);
      }
      irsend.sendRaw(buf, sizeof(buf) / sizeof(buf[0]), 38);
    }
    else if(rstr.indexOf("fan_swing=") >= 0){
      unsigned int buf[sizeof(fan_swing) / sizeof(*fan_swing)];
      for(int i = 0; i < sizeof(fan_swing) / sizeof(*fan_swing); i++){
        buf[i] = pgm_read_word(fan_swing + i);
      }
      irsend.sendRaw(buf, sizeof(buf) / sizeof(buf[0]), 38);
    }
    else if(rstr.indexOf("fan_off=") >= 0){
     unsigned int buf[sizeof(fan_off) / sizeof(*fan_off)];
     for(int i = 0; i < sizeof(fan_off) / sizeof(*fan_off); i++){
        buf[i] = pgm_read_word(fan_off + i);
      }
      irsend.sendRaw(buf, sizeof(buf) / sizeof(buf[0]), 38);
    }
    else if(rstr.indexOf("tv_on_off=") >= 0){
     unsigned int buf[sizeof(tv_on_off) / sizeof(*tv_on_off)];
     for(int i = 0; i < sizeof(tv_on_off) / sizeof(*tv_on_off); i++){
        buf[i] = pgm_read_word(tv_on_off + i);
      }
      irsend.sendRaw(buf, sizeof(buf) / sizeof(buf[0]), 38);
    }
    else if(rstr.indexOf("tv_volup=") >= 0){
     unsigned int buf[sizeof(tv_volup) / sizeof(*tv_volup)];
     for(int i = 0; i < sizeof(tv_volup) / sizeof(*tv_volup); i++){
        buf[i] = pgm_read_word(tv_volup + i);
      }
      irsend.sendRaw(buf, sizeof(buf) / sizeof(buf[0]), 38);
    }
    else if(rstr.indexOf("tv_voldown=") >= 0){
     unsigned int buf[sizeof(tv_voldown) / sizeof(*tv_voldown)];
     for(int i = 0; i < sizeof(tv_voldown) / sizeof(*tv_voldown); i++){
        buf[i] = pgm_read_word(tv_voldown + i);
      }
      irsend.sendRaw(buf, sizeof(buf) / sizeof(buf[0]), 38);
    }
    else if(rstr.indexOf("tv_chup=") >= 0){
     unsigned int buf[sizeof(tv_chup) / sizeof(*tv_chup)];
     for(int i = 0; i < sizeof(tv_chup) / sizeof(*tv_chup); i++){
        buf[i] = pgm_read_word(tv_chup + i);
      }
      irsend.sendRaw(buf, sizeof(buf) / sizeof(buf[0]), 38);
    }
    else if(rstr.indexOf("tv_chdown=") >= 0){
     unsigned int buf[sizeof(tv_chdown) / sizeof(*tv_chdown)];
     for(int i = 0; i < sizeof(tv_chdown) / sizeof(*tv_chdown); i++){
        buf[i] = pgm_read_word(tv_chdown + i);
      }
      irsend.sendRaw(buf, sizeof(buf) / sizeof(buf[0]), 38);
    }
    rstr = "";
    sendform();
    delay(1);
    // close the connection:
    CLIENT.stop();
  }
  delay(20);
}
void sendform(){
  //  フォームを送る。
  CLIENT.println("HTTP/1.1 200 OK");
  CLIENT.println("Content-Type: text/html");
  CLIENT.println("Connection: close");
  CLIENT.println();
  CLIENT.println("<!DOCTYPE HTML>");
  File html = SD.open("irform.htm");
  if (html) {
    while (html.available()) {
      CLIENT.write(html.read());
    }
    html.close();
  } 
}

IMG_3135 勿論、ただのWebであるから、このようにスマホの他、タブレットなどからも操作可能である。また、ルータでポートフォワードすれば、外出先からの操作も可能である。

赤外線LEDをもっとビカビカ光らせる

投稿日:

 さて、前回のこのエントリでは、赤外線LEDでリモコンを作る基礎が整ったが、50mA定格のLEDに5mAしか流していないので、いまいち光り方に根性がなく、電気製品の受光部にかなり近づけないと厳しい。

 そこで、どっぷり50mA近くまで電流を流し、赤外線LEDをして「ご主人様もうお腹いっぱいゲフォア」と言わしめたい。

 運よく、以前にソレノイドを動かした時のFET「2SK2232」がある。

 50mA近く流すには

R=\cfrac{5V}{50mA}=100\Omega

……ということで、100Ωかましてやればいいが、ちょうど100Ωの抵抗は持っていない。で、330Ωがあるから、これを3本並列にして

\cfrac{1}{\cfrac{1}{330\Omega}\times 3}=110\Omega

 110Ωに5V流せば

\cfrac{5V}{110\Omega}\fallingdotseq 45mA

……というわけで、じゃぶじゃぶ流せる。2SK2232のドレイン電流は25Aなので、余裕でオッケーである。

IMG_3133 と、いうわけで、回路図とブレッドボードはこうなる。

 スケッチは前回と同じでいい。

 動かしてデジカメのモニタで観察すると、もう、ビカビカにLEDが光る光るッ!。そんなに受光部に近づけなくても、ばりばり扇風機のスイッチがオンオフできるようになった。

赤外線LEDでリモコンごっこ

投稿日:

IMG_3128 他の方のサイトでも、赤外線LEDを買ってきてArduinoで便利なリモコンを作る、ということをやっているので、私も真似したく、赤外線LEDを買ってきた。

 10個も入っていて100円である。

 受信機はこの前800円で買ったリモコンと受信モジュールのセットがあるから、これでよい。

 この赤外線LEDは50mA流す規格なので、20mAしか流せないArduinoで光らせるには少し大き過ぎる。1kΩばかり抵抗をつけて5mAくらいにする。暗くてリモコンが反応しないのじゃないかな、とも思ったが、受光部に近づければ大丈夫だ。しかし、デジカメで観察するとかなり暗い。もし、ちゃんとしたものを組み立てるのなら、FETなどでリレーして、他の電源から50mA流したほうがいいだろう。

 今回は遊びなので、5mAで光らせる。

 先達のサイトでは、スクラッチビルドのコードで市販のリモコンの信号を受信し、ミリ秒単位でオンオフ時間を計測して記録し、その通りに赤外線LEDを光らせてうまく行っている方が多いようだ。

 一方、Arduinoには、「IRremote」というライブラリをGitHubで公開しておられる方がいるので、これを使えば簡単である。

 GitHubのページからzip玉をもらって解凍し、できたディレクトリ(IRremote)をArduinoのインストールディレクトリの「libraries」の下にコピーすればよい。

 今日は私の家のリビングの扇風機のリモコンで試してみよう。

 リビングの扇風機のリモコン信号をコピーしてテストするには、ライブラリをインストールするとできるサンプルスケッチのうち、「IRrecord」というのを使う。コマンドメニューは「ファイル→スケッチの例→IRremote→IRrecord」と辿る。

 これは、「1回こっきりの学習リモコン」のスケッチだと思えばよい。市販のリモコンを受信して記憶し、次いでボタンを押すとそのままそっくり信号のコピーを赤外線LEDから送出するスケッチだ。

 赤外線LEDは1kΩの抵抗と直列にしてデジタル3番ピンに、受信機は11番ピンに、タクトボタンを12番ピンにつなぐ。タクトボタンの入力側は10kΩの抵抗できちんとプルダウンしておくのが行儀がいい。そうしないと、手を触れたくらいのことでスイッチが入ってしまう。

 ブレッドボードが出来たら、使いたいリモコンを受信機に近づけ、ボタンを押す。

 それから今度は、ブレッドボード上の赤外線LEDを電気製品に近づけ、タクトボタンを押す。

 そっくりコピーされた信号が送出され、扇風機が動く。

 これで、ハードウェアは正しく動くことが分かったので、今度は単純にデータをハードコーディングで配列に書き出し、これを送出して扇風機のスイッチをオンオフさせる。

 まず、データを記録する。それにはサンプルスケッチの「IRrecvDumpV2」を使う。今度は受信機を6番ピンにつなぎ換え、シリアルモニタを起動してデータを観測する。そうすると、そのまま使える形の配列の初期化定義の格好でダンプが出てくる。

 これをクリップボードにコピーして、今度はサンプルスケッチの「IRSendDemo」にペーストし、送出してやればよい。

 ところが、ここでハマッた、ハマッた。そのままではうまくいかないのである。

 はじめ、私の扇風機では、「IRrecvDumpV2」のダンプはこうなった。

Encoding  : UNKNOWN
Code      : 1FB3782D (32 bits)
Timing[68]: 
     -22598
     +4500, -2150     + 650, - 500     + 600, - 500     + 500, - 600
     + 550, - 550     + 650, -1600     + 600, -1600     + 550, -1700
     + 600, - 500     + 550, -1700     + 600, -1600     + 600, -1650
     + 550, - 550     + 600, -1600     + 600, - 500     + 650, - 500
     + 600, - 500     + 600, -1600     + 650, - 500     + 600, - 500
     + 600, - 500     + 600, - 500     + 600, - 500     + 650, -1600
     + 600, - 500     + 600, - 500     + 550, - 600     + 600, -1600
     + 600, -1600     + 550, -1700     + 600, -1600     + 650, - 500
     + 500, - 600     + 550, 
unsigned int  rawData[69] = {9627, 90,43, 13,10, 12,10, 10,12, 11,11, 13,32, 12,32, 11,34, 12,10, 11,34, 12,32, 12,33, 11,11, 12,32, 12,10, 13,10, 12,10, 12,32, 13,10, 12,10, 12,10, 12,10, 12,10, 13,32, 12,10, 12,10, 11,12, 12,32, 12,32, 11,34, 12,32, 13,10, 10,12, 11,0};  // UNKNOWN 1FB3782D

そこで私は、この「rawData[69]」をコピペし、次のようにした。

#include <IRremote.h>

IRsend irsend;

void setup()
{
  Serial.begin(9600);
}

void loop() {
  static unsigned int  rawData[] = {9627, 90,43, 13,10, 12,10, 10,12, 11,11, 13,32, 12,32, 11,34, 12,10, 11,34, 12,32, 12,33, 11,11, 12,32, 12,10, 13,10, 12,10, 12,32, 13,10, 12,10, 12,10, 12,10, 12,10, 13,32, 12,10, 12,10, 11,12, 12,32, 12,32, 11,34, 12,32, 13,10, 10,12, 11,0};  // UNKNOWN 1FB3782D
  if (Serial.read() != -1) {
    for (int i = 0; i < 3; i++) {
      irsend.sendRaw(rawData,sizeof(rawData) / sizeof(rawData[0]), 38); // Sony TV power code
      delay(40);
    }
  }
}

 ところが、これではまったくダメなのである。

 最初は赤外線LEDの電流が足りないのかなあ、などと思い、半日ほどあっちこっちをいじくりまわして、ダメだった。

 「IRrecord」での丸ごと信号コピーはうまく行っているのだから、電流が足りないわけではないらしい。

 そこで、「IRrecord」のダンプ部分にコードを書き足し、「sendRaw()」関数にどんな値を渡しているかを見てみた。

  else if (codeType == UNKNOWN /* i.e. raw */) {
    // Assume 38 KHz
    irsend.sendRaw(rawCodes, codeLen, 38);
    Serial.println("Sent raw");
    Serial.println(codeLen);
    for(int cnt = 0; cnt <= codeLen; cnt++){
      Serial.print(rawCodes[cnt]);
      Serial.print(",");
    }
    Serial.println("\n");
  }

 そうしたら、どうも、ダンプされた値の50倍が渡されているらしい。

4400,2250,550,600,500,600,500,600,500,600,550,1700,500,1700,500,1750,500,600,400,1800,550,1700,500,1650,550,600,550,1700,500,600,500,600,550,600,500,1700,550,550,450,650,550,600,500,600,500,600,450,1800,550,550,550,550,550,600,500,1700,550,1650,550,1700,500,1700,650,500,500,600,500,0,

 そこで、「IRrecvDumpV2」のダンプ出力部分を次のようにカスタマイズした。

  // Dump data
  for (int i = 0;  i < results->rawlen;  i++) {
//    Serial.print(results->rawbuf[i], DEC);
    Serial.print(results->rawbuf[i] * 50, DEC);
    Serial.print(",");
    if (!(i&1))  Serial.print(" ");
  }

 そうすると、ダンプは……

ncoding  : UNKNOWN
Code      : FBB100E8 (32 bits)
Timing[68]: 
     -24324
     +4550, -2150     + 650, - 450     + 650, - 450     + 650, - 500
     + 650, - 450     + 650, -1550     + 650, -1600     + 650, -1550
     + 650, - 450     + 650, -1600     + 650, -1550     + 700, -1550
     + 650, - 450     + 650, -1550     + 650, - 500     + 650, - 450
     + 650, - 450     + 650, -1600     + 600, - 500     + 650, - 450
     + 650, - 500     + 600, - 450     + 700, - 450     + 650, -1550
     + 650, - 500     + 650, - 450     + 650, - 450     + 650, -1600
     + 600, -1600     + 650, -1550     + 650, -1600     + 650, - 450
     + 650, - 450     + 650, 
unsigned int  rawData[69] = {24324, 4550,2150, 650,450, 650,450, 650,500, 650,450, 650,1550, 650,1600, 650,1550, 650,450, 650,1600, 650,1550, 700,1550, 650,450, 650,1550, 650,500, 650,450, 650,450, 650,1600, 600,500, 650,450, 650,500, 600,450, 700,450, 650,1550, 650,500, 650,450, 650,450, 650,1600, 600,1600, 650,1550, 650,1600, 650,450, 650,450, 650,0};  // UNKNOWN FBB100E8

……となる。

 で、この先頭の「24324」は送信前の空き時間なので、捨ててよいようだ。「IRsendDemo」のほうにこれをコピペし、先頭の24324は消す。

#include <IRremote.h>

IRsend irsend;

void setup()
{
  Serial.begin(9600);
}

void loop() {
  static unsigned int  rawData[] = {4550,2150, 650,450, 650,450, 650,500, 650,450, 650,1550, 650,1600, 650,1550, 650,450, 650,1600, 650,1550, 700,1550, 650,450, 650,1550, 650,500, 650,450, 650,450, 650,1600, 600,500, 650,450, 650,500, 600,450, 700,450, 650,1550, 650,500, 650,450, 650,450, 650,1600, 600,1600, 650,1550, 650,1600, 650,450, 650,450, 650,0};  // UNKNOWN 1FB3782D
  if (Serial.read() != -1) {
    for (int i = 0; i < 3; i++) {
      irsend.sendRaw(rawData,sizeof(rawData) / sizeof(rawData[0]), 38); // Sony TV power code
      delay(40);
    }
  }
}

 これで、赤外線LEDを扇風機に近づけ、シリアルモニタの「送信」ボタンをクリックすると、扇風機がオン・オフされる。

IMG_3129 ブレッドボードは結局、最後はこんな感じ。

次に、ETHERNET SHIELD 2というやつを…

投稿日:

 次に、昨日FETやソレノイドと一緒に買っておいた「イーサネットシールド」というやつを試す。

 これを買ったのは、簡単なウェブインターフェイスで、例えばフォームのボタンをクリックするとデジカメのシャッターが落ちる、みたいなのをやりたかったからだ。千石電商で3240円だったが、多分、もっと安い互換品などもあるのだろう。

 ともかく、こんな箱に入っている、こういう形のブツである。

IMG_2880

 この方のサイトなどを勝手に参考にさせていただきつつ、いじくってみる。

 Arduinoに取り付けるとこのようになる。

IMG_2881

 で、ArduinoのIDEにサンプルプログラムが入っているから、それをタッチアップして目的を達する。

 注意しなければならないのは、私の買ったのは「ETHERNET SHIELD 2」という最新のもので、ネットで多く紹介されている「ETHERNET SHIELD R3」というものとは違うということだ。

 私の買った「ETHERNET SHIELD 2」は、最新のArduino IDE 1.7.3でないと、サンプルコードなども違い、扱えない。私が使っているIDEは1.6.4なので、アップグレードしなければならない。

 アップグレードしたIDEで、次のように「ファイル」→「スケッチの例」→「Ethernet2」とメニューを操作していくとサンプルコードが出てくる。

webServerSketchExample2

  • AdvancedChatServer
  • BarometricPressureWebServer
  • ChatServer
  • DhcpAddressPrinter
  • DhcpChatServer
  • TelnetClient
  • UdpNtpClient
  • UDPSendReceiveString
  • WebClient
  • WebClientRepeating
  • WebServer

……このように、けっこういろいろなものが入っている。今日は一番下の「WebServer」を選ぶ。

 このソースのMACアドレスとIPアドレスを、先達サイトを参考に現況に合わせて書き換える。MACアドレスはシールドの基板の裏にシールで貼ってある。
 
 出来上がったらそのへんにのたくっているカテ5のモジュラーをえいっとつっこみ、ブラウザにIPアドレスを入れれば、すぐにミニWebサーバとして動き出す。

ArduinoWebServerScreen

 これは、各アナログピンの現在の値を5秒毎にモニタしている。何かセンサをピンにつなげば、即、ネット温度計やネット照度計の出来上がりである。

 さて、次に、コイツで「POST」を受け取る段取りだ。コイツにアクセスして、フォームのボタンを押すと、ソレノイドが動く、という機構を作るためである。

 本当ならクライアントから来る文字列を標準入力で受ける段取りが必要だが、今日は簡略化して、ブラウザがPOSTを投げたら、内容はなんでもいいから、とりあえずソレノイドを動かす、というふうにする。

 そのソースコードはこんな感じだ。

//
//  WebServerでソレノイドを動かす。
//    佐藤俊夫
//    27.5.24(日)1352~
//

#include <SPI.h>
#include <Ethernet2.h>

const int FET = 9;
byte mac[] = {
  0x90, 0xA2, 0xDA, 0x0F, 0xF6, 0x74
};
IPAddress ip(192, 168, 1, 129);
EthernetServer server(80);

void setup() {
  Ethernet.begin(mac, ip);
  server.begin();
  pinMode(FET, OUTPUT);
}

void loop() {
  String recvbuf;
  EthernetClient client = server.available();
  if (client) {
    // an http request ends with a blank line
    boolean currentLineIsBlank = true;
    while (client.connected()) {
      if (client.available()) {
        char c = client.read();
        recvbuf += c;
          client.println("HTTP/1.1 200 OK");
          client.println("Content-Type: text/html");
          client.println("Connection: close");
          client.println();
          client.println("<!DOCTYPE HTML>");
          client.println("<html>");
          client.println("<head></head>");
          client.println("<body>");
          client.println("<center><h3>Drive solenoid.</h3>");
          client.println("<hr>");
          client.println("<form method=\"POST\">");
          client.println("<input type=\"submit\" value=\"Do!\">");
          client.println("</form>");
          client.println("</center>");
          client.println("</body>");
          client.println("</html>");
        if (c == '\n' && currentLineIsBlank) {
          break;
        }
        if (c == '\n') {
          currentLineIsBlank = true;
          if(recvbuf.indexOf("POST") == 0){
            digitalWrite(FET, HIGH);
            delay(2000);
            digitalWrite(FET, LOW);            
          } 
          recvbuf = "";
        }
        else if (c != '\r') {
          currentLineIsBlank = false;
        }
      }
    }
    delay(1);
    client.stop();
  }
}

 次に、ちょっと仕掛けを作る。本当はカメラのシャッターを切りたいのだが、買ってきたソレノイドの力があんまりなくて、シャッターが切れない。それで、ガラスのコップをソレノイドで叩いて音を出す。

 ソレノイドは、午前中やったように、電流がちょいとばかり多く流れるので、FETでリレーしてやる。

 こんな仕掛けにする。

IMG_2885

 こんなフォームを作り、携帯電話にロードする。「Do!」というボタンをクリックすると、ソレノイドが動く。

form

 で、ガラスのコップにソレノイドの軸を近づけて……。

IMG_2886

 操作するとこんな風になる。


 

買ってきたソレノイド

投稿日:

 昨日千石電商で5Vのソレノイドを見つけ、買ってきた。ソレノイドは「引き」の製品が多く、電圧も6Vとか12Vが多い。「5Vで押し」のは珍しいので、650円で高かったのだが、買った。

 何がしたいかと言うと、デジカメのシャッターをソレノイドで押したりしたいのである。

 とりあえず、小さいからそんなに何アンペアも流れるもんじゃないだろ、適当なFETか何かでスイッチしてやればいいんだろ、くらいの考えで、東芝の2SK2232、こちらは130円くらいのモンで、それも一緒に買った。

 家へ帰って千石電商のサイトにあるソレノイドのデータシートを見たが、中国製で、どうも要領を得ない。何アンペア流せまっせ、とか書いてない。

 うーん、計れ、ってかい(笑)。

 適当にテスター当てると、35Ω。E=IR、I=E/R。140ミリアンペア。……って、んなわけあるかい(笑)。

 中国のメーカーのサイトデータシートを見ると、4.5Ω、1.1Aと書いてあるから、多分そうなんだろう。しかし、ソレノイドって、「押しはじめ」と、「押し持続」で、電流が違うように思うんだが、……まあ、いいか。

 一方、買ったFET、2SK2232は、というと、東芝製だからデータシートはちゃんと日本語。

 で、えーっと……ドレイン電流は……


2SK2232定格

 25アンペアと書いてあるから、まあ、余裕でオッケーなんだろ、……多分w。

 ぶっつけで繋いで壊すのもアレだから、まあ、一応回路図とか書いてみてですね……

IMG_2873

 それでまあ、ブレッドボードはこうなりますわな……。

IMG_2874

 で、そうだなあ……。他に給電回路もないから、Arduinoでテスト。まず、コードはこうして、2秒に1回くらい、ソレノイドをビクンビクンさせてみよう、と。

//
//  買ってきたソレノイドをドライブする。
//    佐藤俊夫
//    27.5.24(日) 1044~
//
const int FET = 9;  //  2SK2232をデジタル9番に。

void setup() {
  // put your setup code here, to run once:
  pinMode(FET, OUTPUT);
}

void loop() {
  // put your main code here, to run repeatedly:
  digitalWrite(FET, HIGH);
  delay(1000);
  digitalWrite(FET, LOW);
  delay(1000);
}

 で、コンパイルしてロード、Arduinoにつなぐと、まあ、こういう感じで、……

……調子よくカッチコッチと動く。

 ところが、ここで大問題が(笑)。

 こうやって、ソレノイドをデジカメのシャッターに押し当てると、……

……力不足で、シャッターが押せないのである。ええい、この根性なしソレノイドが!(笑)。

DSC_0130

 次は、電源を変えて、もうちっと力のあるソレノイドで押してみてやろうかい。うーん、デジカメのシャッターの押し強さって、秤かなにかで計るしかないな。うーむ。

千石電商で

投稿日:

 5Vの「押し」のソレノイドがあったから買い。何アンペア流れるかよく確かめてないw。それと、FET、2SK2232。

 あとブレボーのジャンプコード数十本と、Arduinoのイーサネットシールド。