テーマ詠「タクシー」

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運転手(はぎ)()ふ道を()しにけり
タクシーの止まる土手(どて)(ぎわ)曼殊沙(まんじゅしゃ)()
タクシーを()むる人ゐて(ふゆ)(どなり)
(ひな)みちを()くタクシーや(やま)()(どう)
柿の下ゆくタクシーの黄色かな

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #jtbt

 「夏雲システム」で関谷氏が運営しておられる「じたばた句会」に投句したものです。

コーヒーと老眼鏡

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 近所の庭木の手入れのいい家々では、南天、千両、万両の実が真っ赤になり始めた。石榴(ざくろ)の実が大きくなって色づき、柿は既に濃い黄色から赤になり始めている。

 雨が過ぎ去って、ますます冷涼となった。

 先日来、台風に伴う大雨が降り続き、全国各地に水害が出ている。

 この雨、幸い、私の住居(すまい)する辺りではなんともなかったが、被害に遭われた方々にはお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い生活の再建をお祈りする。

 朝食代わりに到来の菓子とコーヒー。京都の五色豆。少し香料が入っているのか、鉢に盛ると涼しい香りがする。

 間もなく萬鬼節(ハロウィーン)とて、それらしいマグカップもまた良からんか、というところだ。

 休みの日は大してカロリーも使わないので、こんなものでよい。むしろ、何も食わなくても丁度良いくらいである。

 最近精神・肉体の進境が著しい。つまり物忘れがひどく、非常に老けてきたということであるが、面貌が険しくなってきたように思うので、老眼鏡をラウンド・タイプの丸いものにしてみた。多少愛嬌が出たように思う。

 度数がわかっているので、Amazonで買えば1000円かそこらの安いもの。

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夕焼け

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 夕焼けが真っ赤だったので、急いで近所の跨線橋の上まで行ってみたが、あっと言う間の釣瓶(つるべ)(おと)し、鮮烈な色は5分とは持たず、つまらない写真になった。

 風は湿りを帯びているが強く、そんなに暑熱を感じなくなった。もはや残暑とも言えぬ。仲秋も奥深い。虫が(すだ)く。柿がうっすら色づき始めた。

晩秋

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 晩秋の感が濃い。二十四節季ははや寒露を過ぎ、霜降(そうこう)も近い。

 つい先日まで冷房を入れており、ネットの天気予報ページには「熱中症指数」が掲載されていたが、いつの間にかそれも消え、肌寒さを覚えるようになった。

 日が短い。柿が赤い。秋思(しゅうし)深し、と言ったところか。

 八百屋の店先に柚子を見かけた。青柚子ではなく、黄色く熟している。柚子味噌でも焼こうかと一つ(もと)めた。

 柚子味噌は酒によい。最近、よく酒肴の動画をYouTubeにアップロードしている。今度はこれで呑むところを上げてみよう。

近所と俺の叙景

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img_4920 良い天気の週末だった。近所の植栽の柿が赤い。

 秋晴れ、……と言いたいところだが、既に立冬は過ぎており、暦の上では今は冬である。秋晴れとは言わず、「冬麗(とうれい)」「(ふゆ)うららか」と言うべきものだろう。また、もはや「小春日和(こはるびより)」と言ってもよい。
 

 先週、晩秋のさえずり季題当番が回ってきたので「柚子(ゆず)」を出題した。柚子は秋の季語だが、それでいて、実際に美味しくなってくるのは冬だ。秋とも冬ともつかぬ端境(はざかい)のこのごろには丁度良いと思って出した。

 次をどなたに回そうか、と迷った末、 @boubun さんにお願いした。何を出題なさるかな、と楽しみにしていたところ、「紅葉散る」の見事な出題である。

 この「紅葉」に関する季題を選ぶのは難しい。(わきま)えておかなければならないことがあるからだ。すなわち、「紅葉(もみじ・こうよう)」「黄葉(こうよう)」、また俳句特有の「紅葉(もみじ)()つ散る」は秋の季語だが、「紅葉散る」は冬、就中(なかんづく)初冬の季語なのだ。晩秋から初冬の微妙な季節感がここには横溢している。

 その点、 @boubun さんの選択はまことに良かったと思う。

img_4924 そんなことを考えつつ、陽の高いうちから一杯やる。もはや俳人にもなりきれぬ廃人である。

 飲むうち、ふと違和感を覚える。長年、意味のない文字列なら無限に出力できる特技があったのだが、なんだか、最近文章が変になってきたし、書いていて詰まることが多くなった。喋っていても単語が出てこなかったりする。

 何か、脳に問題があるのだろう。いわゆる「郵便的伝達物質」が減っているのだと思う。

 因みに「俳人」というのはもともと「廃人」の意であるという。