テーマ詠「酒」・ボツ自吟

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 推敲して別の形にしたものと、投句しなかったもの。

(うれ)()一盞(いっさん)()せとこそ
ボージヨレの(さかずき)()(のち)の月
一升を持ち込む(へい)や天の川
旧友()五合(ごんごう)程は秋の暮
夜長しアイスピックの手さばきに
下士官は遅々(ちち)と一杯天の川

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #jtbt

 「夏雲システム」で関谷氏が運営しておられる「じたばた句会」で、ボツにした自吟です。

テーマ詠「酒」

投稿日:
下士官の(さかずき)遅々(ちち)夜半(よわ)の秋
望之似木鶏矣(デクににて)()(なが)()(しゅ)()(こつ)(もの)
(いも)()(かい)一升瓶の速さかな
(あき)(うれ)一盞(いっさん)()す資格とぞ
ボージヨレの(さかずき)()今朝(けさ)の冬

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #jtbt

 「夏雲システム」で関谷氏が運営しておられる「じたばた句会」に投句したものです。

読書

投稿日:

 引き続き60年前の古書、平凡社の世界教養全集を読んでいる。

 第17巻の四つめ、「おらんだ正月――日本の科学者たち――」(森銑三著)を休みの土曜の夜、自宅の居間で読み終わった。

 読みはじめるとすぐにわかることなのであるが、この書は “読書” の続きを読む

今週のさえずり季題

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直角

投稿日:
真つ黒に無月の軒は四角にて
鉄塔の直角(きよ)し秋の天
(かね)(じゃく)(しら)()自在に庭の秋
端正に畳の角や風炉(ふろ)()(ごり)
掛軸の(かど)()解夏(げげ)を端座にて

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #jtbt

 「夏雲システム」で関谷氏が運営しておられる「じたばた句会」に投句したものです。

黙れ馬鹿

投稿日:
(はじかみ)や酌めば昔のこと軽し
博多の夜かぼすを嫌う人もあり
腰さする老女の野良着秋出水
ゑのこ草意地悪男子黙れ馬鹿
龍田姫たまさかに来て街の川

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha

読書

投稿日:

 引き続き60年前の古書、平凡社の世界教養全集を読んでいる。

 第17巻の三つめ、「蘭学事始」(杉田玄白著・緒方富雄訳)を帰りの通勤電車の中、東武スカイツリーラインの西新井と草加の間の辺りで読み終わった。

 菊池寛の小説「蘭学事始」は読んだことがある。また、本書は同じものをデジタル書店の「グーテンベルク21」がKindleで割合に安く出している。そのサンプルは見たことがあるのだが、購入まではしなかった。それをこの全集で読んでみたわけである。

 著者の “読書” の続きを読む

読書

投稿日:

 引き続き60年前の古書、平凡社の世界教養全集を読んでいる。

 第17巻の二つめ、「黒船前後」(服部()(そう)著)を往きの通勤電車の中、中央線秋葉原とお茶の水の間の辺りで読み終わった。

 著者の服部之総はだいぶ年季の入った共産主義者(アカ)学者だが、そんじょそこらのチャラチャラした主義者ではない。記録を見ると2回逮捕されて物相飯(モッソウめし)を喰らい、学界での地位を失っているが、それでもへこたれずに研究し、著作をものして学界に復帰している。しかしまあ、共産主義者のくせに大資本中の大資本、「花王」の “読書” の続きを読む

流れ星

投稿日:
退却路流れ星ふと椰子の上

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha #俳句ポスト365

 有名な「俳句ポスト」におっかなびっくり、はじめて一句投句してみたら、「並選」にして下さいました。嬉しいです。