天皇陛下万歳
月: 2017年10月
寝待月
流しで大騒ぎ
台所の流しの「吸い込み」が時々悪くなる。その都度、「バキュームカップ」(当然台所専用で、トイレとは別の『上用』だ)でボコボコやる。
今日も吸い込みが悪くなり、妻が「お父さん、ちょっと手が空いたらまたお願い」という。
よしきた、一杯やる前に、一仕事片付けようとボコボコやりだした。
しばらくバキュームカップを動かしていると、「確かな手ごたえ」があり、ズボボボボボッ……と水が引いていく。
ふぅ、やれやれ、……と荒い息を吐き、道具類を片付けようと下を見たら、床が水浸しになっている!
うわっ、なんだかわからないが、流しの裏、壁の裏の、なんだかよくわからないところが、エラいことになっているらしい、と直感。
とにかく流しの
うわわわっ、なんじゃこりゃあ!!
下水へ続くパイプへ、流しからは蛇腹状のフレキシブルパイプが接続され、接続部には「防臭ゴム」とか「防臭キャップ」と呼ばれるゴムブッシュがはめられているが、それが外れて流しの裏が水浸しになっている。どうも、バキュームカップを力強く操作しすぎたようだ。
少し深い空間になっており、水に濡れた跡から推定すると、流しの裏が10センチばかりも水浸しになっていたらしい。
しかも、私の家はキッチンや風呂が2階にあるのだ。
慌てて階下を点検すると、果たして1階の天井に少し水が漏れている。
参った。
雑巾やタオルを総動員し、妻と大慌てで家の水をふき取って回る。しかも汚水だ。
ようやく終わり、一息つく。流しの抽斗は全部取り外して、内部にサーキュレータを入れて通風し、乾燥を待つよりほかにない。
財布の修理
15年ほど前に財布を作った。
- 財布を縫う(このブログ、平成15年(2003)7月13日(日)17時09分00秒 JST)
自分の生活の仕方、お金の使い方、持ち歩き方にちょうどよい、持って楽で便利で長持ちする財布がなかったから自分で作ったのだ。右の写真は、15年前、作ったばかりの時に撮ったものだ。
「システムやパソコンやソフトウェアなんてものは
私はそういうのがガマンならない。自分の使うものは、物のほうで私に合わせるべきだと思っている。いきおい、既製品は自分に合わないことが多く、合うものを見つけるのに苦労するか、いっそのこと自分で作ってしまう、ということになる。だから、DIYで物を作ることが多い。
余談ながら、私がコンピュータのプログラムなど作るようになったきっかけは、ソフトウェアがなかったから自分で作ったということだ。DIYの延長である。それが紆余曲折を経て、口を糊する術、今の身過ぎ世過ぎの発端になっているというのも、考えればおかしなものである。
さて、そんな理由で自分で作ったその財布、安くて丈夫なオイルレザーで縫ったから、頑丈そのもので、まだ使っている。
ところが、小銭入れの部分は金属である小銭がこすれ合うせいか、さすがに傷みが激しく、いつぞや雨に濡れた時に、ついに革が破れてしまった。
これでは財布から小銭が漏れてしまう。
もともと自分で縫った財布であるから、こういう場合は修理すればよいのである。
「革細工」というとなんだか難しそうに聞こえるが、素人が財布を縫う程度の事であれば、大して難しくない。服などを縫う方がよっぽど難しい。道具類もそんなに高くはない。針や糸なんて数百円だし、穴を開けたりする道具なども500円だの250円だのと言った値段だから、出来合いの本革の財布を買うよりも、作った方が絶対に安いし、自分のお金の持ち歩き方に合った大きさのものができる。
休みだったので、朝から三郷ピアラシティにあるクラフト専門店「
壊れた財布の糸をほどき、分解する。破れた小銭入れの部分の革を取り外してしまう。
この革をよく伸ばして、買ってきた新しいオイルレザーに寸法を写し取る。この小銭入れの大きさも、自分が普段どれくらい小銭を持って歩いているかを測って作ったものなので、私の日常の行動にピッタリで、手放し難い理由の一つだ。
寸法を写し取ったら切り取り、「菱目打ち」という道具で縫うための穴をあける。菱目打ちと言うのは皮革を縫うためには必ず必要な道具で、フォークのような形をしており、歯の一本一本は菱型になっていて、鋭い刃がつけてある。これで穴をあけると、等間隔に菱型の穴があくのだ。
寸法取りをして切り取ったオイルレザーはこのようになる。
次に、小銭入れのふたを閉めるためのスナップ・ファスナーを取り付ける。専用のポンチでトントンとかしめるのだ。
いよいよ縫いにかかる。麻糸に皮革用の蠟をひく。この麻糸の両端に皮革用の縫針を通し、交互に平縫いにするのである。布を縫うのと違う点は、一本の糸に2本の針をつけ、同時に平縫いをすることだ。返し縫い、あるいはミシン縫いに見えるがそうではない。手で平縫いにすると、ミシン縫いとは違って、一か所糸が綻びても縫いはほどけない。ミシン縫いだとそうはいかず、一か所の綻びで全部の縫いがほどけてしまう。
新しく作り直した小銭入れの部分は写真のような箱状になる。
箱状になった小銭入れを財布本体に縫い付けていく。
こうして、小銭入れの部分だけ、すっかり新しくなった財布に生まれ変わる。
居待月
いろいろ祝い
子供や若者にデジタル機器を与えることに極端な拒絶を示す人も多い。自分が子供の頃になかったものへの恐れは、明治ひと桁生まれの人が蒸気機関車の轟音を耳にしてこれにひれ伏すようなものだと思う。
私は自分の子供たちには躊躇なくデジタルを与え、これに触れさせてきた。ガラケーもスマートフォンも、折々に与えて習熟させてきている。それが現代というものだと思うからだ。
だが、さすがにカネはかかる。
次女には中学校の入学祝にスマートフォンを与えた。初代の「Nexus 5」だ。だが、
「お父さん修理に出して~」と訴える。しかし、操作してみると問題なく使える。与えたものを粗末にして壊しては修理などということを無制限に許していてはためにならぬと思い、
「馬鹿者、親の与えたものを粗末にしおって。なんでもかんでもタダでもらえると思うな、我慢せい」
と申し渡した。同時に、「高校にキッチリ入ったら新しいのにしてやる」とも。
それで、この春、高校に入学したときに「好きな銘柄を選べ、買ってやるから」と言ったら大喜びしていたのだが、どうも、その権利を保留しておくのが楽しくて仕方ないらしく、いつまで経っても選ばない。
今日まで延び延びになっていた。
先日書道で表彰され、加えてもうすぐ誕生日でもある。「いろいろ込みで褒美を買ってやる」と言うと、やっとこさ選んだのが「iPhone 8」である。
買ってやった。
それにしても、た、高い。10万円を超える。コッチは真っ青だ。
片付け
たまっていた来簡類を全部ScanSnapに叩き込み、スッキリする。
そんなに悪いこととも思わんが?
ハテ、これをそんなに悪いこととも思わん私が、ここにいる。
- 20代の外出、70代下回る=スマホ普及、自宅で完結-6割が「引きこもり」自認(時事通信、平成29年(2017)10月07日(土)05時24分)
いう人に言わせれば、異常だ、もっと外に出ろ、ということになるのかもしれないが、かつてはなかった別の体験と入れ替わっているだけのこと。もっとググれ、もっとネットに入り浸れ、近所とつながるかわりに世界とつながれ、とも思うのだ。
私自身があんまり外出もしない性質だしな。
秋思
#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha
秋思
さえずり季題【357】「秋思」を詠んでみましょう。ひと雨ごとに気温も下がる今日この頃、しんとしてものを思ってみたくもなるではありませんか。
この秋思断つべく海に足濡らす 北澤瑞史#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha #saezuriha_odai
— 佐藤俊夫 (@SatoToshio) October 6, 2017
さえずり季題の当番が回ってきた。以前2回続けて出したこともあったが、二人置いてすぐ、というのもめったにない。
去年の今頃も「月」にかかわるもの(真夜中の月)を出したことがあったが、今回は