読書

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 引き続き60年前の古書、平凡社の世界教養全集を読む。第19巻の二つ目、「発掘物語」(D・マスターズ著、平田寛・大成莞爾訳)を、帰りの通勤電車の中、日比谷線入谷と三ノ輪の間の辺りで読み終わった。

 著者デビッド・マスターズについては、様々な分野にわたって数多くの著作があるらしいが、日本語で言う意味での「ライター」らしく、著者紹介や解説でも「経歴・学歴等、はっきりわからない」とされている。

 しかし、本作は、エジプト象形文字やメソポタミアの楔形文字の解読の経緯(いきさつ)、エジプト、アッシリアなどの発掘調査についていきいきと描き出しており、読んでいてとても楽しかった。

 次は「先史時代への情熱」(H・シュリーマン著、立川洋三訳)である。シュリーマンと言えば、トロヤ遺跡発掘で有名なあのハインリッヒ・シュリーマンその人である。

テーマ詠「扉」

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間違ひに戸を開けらるゝ()(ざめ)かな
霜月(しもつき)(ついたち)海へドアを()
(てん)(みぞ)()(すう)()(ろう)と去る男
珍しくドア叩く客夜着(よぎ)急ぐ
往診に慣るゝ布団や引戸()

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #jtbt

 「夏雲システム」で関谷氏が運営しておられる「じたばた句会」に投句したものです。

 少し誤字等を直しました。

おでん

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はや〴〵とおでんの宿へ戻りけり
義務になど意義も認めずおでん()
おでん吹く(うそぶ)く明日をさながらに
聞き流す愚痴を薬味に関東(かんと)(だき)

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha

今週のさえずり季題

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読書

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 引き続き60年前の古書、平凡社の世界教養全集を読んでいる。第19巻にとりかかった。この巻は「考古学」の巻と言ってよいようだ。

 最初は「過去を掘る」(C.L.ウーリー著・平田寛訳)である。帰りの通勤電車の中、西新井と草加の間の辺りで読み終わった。

 著者チャールズ・レオナード・ウーリー卿はイラクのウル遺跡の発掘で知られる考古学者で、戦前に活躍した人である。本書は考古学者、特に発掘を主とする学者が、どのように土を掘るか、ということに力点を置いて述べている。

 次は「発掘物語」(D・マスターズ著、平田寛・大成莞爾訳)である。

平和

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赤錆(あかさび)の砲南瞑(なんめい)に雲の峰
軍帽の写真殊更(ことさら)盆供養
雪の墓()ぞ思はざる平和の日
(こう)(りゃん)(こう)()塹壕跡になく
(てつ)(かぶと)(ひび)鋭角に月の下

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #jtbt

 「夏雲システム」で関谷氏が運営しておられる「じたばた句会」で、碧西里さんが令和3年(2021)11月27日(土)に出題されたテーマなのですが、私は当日残念ながら参加できず、翌日Twitter上で別に詠んだものです。

今週のさえずり季題

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妄想・究極破壊兵器

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友人何某(なにがし)  オイ、佐藤、日本人はほとんどが親戚らしいぞ。

佐藤  (はじまりやがったぜ、また……) なにをまた阿呆(アホ)なことを。俺とお前は他人だろが。

何某  馬鹿、だからお前は思慮が浅いってんだよ。俺とお前は親戚だ。

佐藤  やめろよ、気色の悪い。

何某  いいから話を聞かんか。……いいか、 “妄想・究極破壊兵器” の続きを読む

Pomp and Circumstance

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 昨日、エルガーの Pomp and Circumstance (威風堂々)の演奏を無性に見たくなり、YouTubeで動画をたくさん集めて、得意の「そればっかりの再生リスト」を作った。

 Pomp and Circumstance の動画を YouTube で集めようとすると必ずひっかかって “Pomp and Circumstance” の続きを読む