読書

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 今読み終わった「新訂 魏志倭人伝・後漢書倭伝・宋書倭国伝・隋書倭国伝」を図書館へ返しに行き、入れ替えに別のを借りる。

 同じ岩波の、先に読んだ「新訂 魏志倭人伝……」の続きの一冊、「新訂 旧唐書倭国日本伝・ 宋史日本伝・元史日本伝」。

 それから、なんとなく手に取った「知っておきたい日本の神様」。

 もう一冊は「そばと私」という題だ。これは、私が蕎麦屋に行くと季節ごとに貰って帰ってくる「季刊・新そば」という蕎麦業界のPR誌があるのだが、その中のエッセイの集成らしい。いつもこの「季刊・新そば」のエッセイは、各界の有名人が良い文章を載せているので好きなのだ。それをまとめた本があるとは知らなかったが、図書館の書架にこれを認めて、すぐ借り出した次第である。刊行も去年(平成27年(20016))の9月と新しく、本は文庫本ながら初版である。

読書

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 「新訂 魏志倭人伝・後漢書倭伝・宋書倭国伝・隋書倭国伝」、昼過ぎからの読書で読み終わってしまう。

 解説・()み下し文・現代語訳、付録として原文(百衲本(ひゃくどうぼん))の影印・日本書紀や高句麗広開土王(好太王)碑銘などをも含む参考文献・年表が収められている。

 面白いな、と思った点は、魏志倭人伝・後漢書倭伝・宋書倭国伝・隋書倭国伝の四書ともに共通して、

「倭には女が多いが、(みだ)らではなく、嫉妬(やきもち)をやかない。倭人は従順で、争いごとや訴え事が少なく、盗みも少ない。酒が好きで、長生きし、80歳や100歳になる者もいる」

……というような記述が見られることだ。

 残念な点がある。本書には参考文献として、日本書紀のうち「巻二十二 推古天皇」が全文引用で挙げられている。他方、日本書紀のほうでは「巻第九 神功皇后」の四十三年の条で魏志が参照されて記載されているのだが、これに関する考察や記載が全く見当たらない点である。戦後の学際は、戦前の皇国史観を嫌うあまりこのようになっているのではないかなどと感じてしまう。

 特に付録の影印などは興味深く、所有して資料としてとっておきたいが、図書館で借りたものなので、返さないと仕方がない。

読書

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 吉村昭の短編集「羆」を読み終わる。

 吉村昭と言えばノンフィクションに題材をとった緊張感のある作品が持ち味だが、この作品集は違っていて、様々な動物に関わる人間たちを描いている。

 5種類の動物が題材だ。仔から育てた羆に裏切られる猟師を描いた「(ひぐま)」。金魚の飼育に関わる周囲の男女たちを少年の目から描いた「蘭鋳(らんちゅう)」。闘鶏にかける青年と、その虚無を描いた「軍鶏(しゃも)」。苛酷な伝書鳩レースにまつわる男女を描いた「鳩」。豊漁に湧く寒村と、それに背を向けざるを得ない悲しい親子を描いた「ハタハタ」。

 どの作品も、どこかに、何らかのエロチックな要素を持っていて、それが生命というものを連想させ、かつ、人間臭い哀感を高めている。吉村昭の腕前の凄さ、作家のテクニックが味わえるのは、この中では「蘭鋳」だろうか。

 さて、次は図書館でなんとなく手に取った一冊。「新訂 魏志倭人伝・後漢書倭伝・宋書倭国伝・隋書倭国伝」である。

立夏

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 今日は「立夏」である。たまたま、今年は祝日「こどもの日」と一致する。

 「角川俳句歳時記」の文庫版をいつも鞄に入れて持ち歩いている。今日まで「春」巻を入れていたがこれを取り出し、カバーを「夏」巻にかけ替えて、ふたたび鞄に収める。

 初夏らしい、いいお天気だ。梅雨の前の初夏は好きだ。

こどもの日

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天皇陛下万歳

 祝日「こどもの日」である。玄関に国旗を掲揚する。

 民主党政権時に「子供の日」から「こどもの日」に表記が変更された。いわく、「『子供』というのは差別語である」という、サッパリ理解できない理由だった。「子供」という単語が差別なんだったら平仮名(ひらがな)で書いたところで差別は一緒だろう、と思う。「支那人」を「しな人」と書いたって、朝日新聞流に言わせればやっぱり差別だろう。

 自民党政権に復した時にこの「こども」や交ぜ書きの「子ども」が、清々と「子供」表記に戻らないかな、と思ったが、わずかに「こども手当」が「子ども手当」に変わったのみである。半分だけ戻す、て、一体もう、もはや何が言いたいのかしたいのか、全然わからない。交ぜ書きも気持ちが悪い。

 しかし、祝日法を改正までして法定の名称を律しているのであるからには、どうにもしようがない

 繰り言はさておき。毎年同じことを書いているが、この「こどもの日」は、実は法定の「母の日」でもある。祝日法には次のように記されてある。

祝日法第2条抜粋

こどもの日 五月五日 こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。

 自分の子供たちの母である妻に感謝したいと思う。

読書

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 引き続き吉村昭作品を読む。「敵討」。敵討ちに関する短編作品2話収録。

 これは平成13年(2001)初版と言うから、吉村昭が亡くなる5年前、晩年の作品だ。

 次は動物に関する短編5話収録の「羆」。

ブクレコの本棚のバックアップ

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 サービス終了が判明したブクレコだが、結局のところ、書棚データのエクスポートは出来ないから、手近のマシンの「wget」あたりで丸ごとコピーしておくより他にない。

$ wget -kpr -l0  -t3 -T5 -np https://www.bookreco.jp/bookshelves/59112

 まあ、仕方がない。

 で、こうやってできた「bookshelves」ディレクトリに下りて、

$ grep -h '<p class="title">' 59112?page=* |  sed -e 's/<p class="title">//' -e 's!</p>!!' -e 's/ //g' | sort | uniq | nkf -w   >booklist20160503.txt

……なんぞとやっておけば、一応書名のリストだけは取れる。

 残念なのは、ISBNとか読書日などの情報が全く保存できないことである。これをどうにかするには、Amazonか国会図書館のAPIでも使って変換するより他になさそうである。

 しかし、ふと取得した書棚ファイルを見ると、書籍の外見イメージを取得しているところがあって、そのURLでサイトを呼ぶと、その中にISBNや出版日が書かれていることに気付いた。

 なるほど。そこで、先に得た生の書棚データテキストからこのURLを切り出す。

$ grep -h 'book_image' 59112?page=? 59112?page=1? 59112?page=2? | sed -r 's!^.+(https://www.bookreco.jp/book/[0-9]+).+!\1!' >booksurl

 ファイル名をシェルに展開させるにあたり、「59112?page=*」とせずに「59112?page=? 59112?page=1? 59112?page=2?」としているのは、1番から20番までのファイルがある場合、「59112?page=*」としてしまうと、そのままだと1,11,12,13,14,15,16,17,18,19,2,20,3,4,5,6,7,8,9、というふうに、辞書順に並んでしまうからである。「ブクレコへの登録が新しい順」を保持させるためには、こうするより他にない。

 それから、このURLリストをwget -iに食わせ、データの入った生テキストを得る。

$ wget -O - -i booksurl | sed -rn -e '/<div class="summary">/, /<!-- \/\/end summary -->/p' >booksfulltext

 更に、この生テキストのタグを除き、csvにしてしまう。これをsedなどでのみやるには、結構ゴチャゴチャ書かなければならないのだが、美しく作業する気がてんからなく、行を建て増し建て増しして書いているうちに、結局自分でもなんだかわからない、次のような謎のワンライナーになった。

$ sed -nr -e '/(<span class="bold large">)|(<ul class="floatlist_left clearfix text_thin">)/,/(<\/span>)|(<\/ul>)/p'   booksfulltext | sed -e '/<span /d' -e 's/<\/span>/,/' -e '/<ul/d' -e 's/<\/ul>/-----/' -e 's/<li>出版日://' -e 's/<li>種類://' -e 's/<li>ISBN://' -e 's/<\/li>/,/' | sed -r -e 's/ +//g' -e ':loop;N;$!b loop;s/\n/ /g' -e 's/ +/ /g' -e 's/-----/\n/g' -e 's/, /,/g' -e 's/,\n$/\n/' | nkf -w
 >bookscsv_utf

 このようにして得たCSVをスプレッドシートに読み込ませるわけである。

 残念なのは、ブクレコには読書日が入れられないので、いつ読んだ本かと言うことが消失していることだ。