#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha
月: 2018年1月
寒紅
さえずり季題【371】は「寒紅」です。本来の意は、寒中に造られた紅は品質が良く、特に寒の丑の日のものは丑紅と言って最も上質とされたそう。今や星の数ほどの紅。けっこう悩ましいことも多いのよ。「寒紅や鏡の中に火の如し 野見山朱鳥」 #saezuriha_odai #saezuriha
— boubun (@boubun) January 12, 2018
読書
「菜の花の沖」第4巻。
私は司馬遼太郎作品について批評ができるほど多くは読んでいない。「坂の上の雲」と、それからこの「菜の花の沖」だけである。
しかし、司馬遼太郎の歴史小説については「司馬史観」などと言われる批判があることは知っている。小説は読み物として楽しめなければならないから、司馬遼太郎の作品中でも、主人公たちに相対する立場の者は、どうしても批判的に描かれる。
この「菜の花の沖」では、松前藩があまりにもケチョンケチョンに悪く書かれる。出版当時、旧松前藩関係者に悪く思われたのではないかと心配してしまう。
さておき、この巻では、松前藩と幕府の間に
物語の起承転結は、大きな「転」に向かって、「承」が極大まで盛り上がっていく感じだろうか。主人公嘉兵衛のサクセス・ストーリーを追っていく読書は、快い。
こうしたことの他、かつての北辺の領土政策に関する作者の考察などが相当詳細に述べられていく。
ところで、こんな部分があった。
「おなじ陸でも、蝦夷地はいい」
仕事をしているだけで済むからだ、と(嘉兵衛は)いった。そこへゆくと、兵庫は利害と看板のからんだ人間関係の密林のようなものであった。
ひょっとすると、清教徒が逃げ込んだアメリカも、これと同じことだったのではないかと思う。イギリスの濃密な古さに辟易したのではなかったろうか。
読書に使う地図について
上に見るとおり、情報量の優劣は一目瞭然である。
言葉
故実読み
途中、小説の本題から離れ、延々と作者により当時の外交・領土関係に対する考察が述べられるところがある。その中に、幕末維新の志士、榎本
その風貌について
明治七年の露都ペテルブルグにおける榎本武揚の外交の成果は、ほぼ過不足のないものであった。
旧幕の旗本が、薩長出身の官員にくらべ、容儀が堂々として対外劣等感をもたなかった。かつて榎本和泉守を称したこの男もそうであり、容貌・風采についても、書生あがりの薩長人よりもすぐれていた。このあたりも、黒田清隆の見こんだところであったろう。
……と書かれた箇所があった。
それで、ハテ、榎本武揚って、どんな顔だっけ、確か顔写真は有名なものが残っていたよな、どれどれ、とGoogleで検索してみると、Wikipediaの記事が出てくる。
顔写真は「ああ、そうそう、こんな顔、こんな顔」で、それで済んでしまったが、記事の中にこんな
榎本武揚(えのもと たけあき、1836年10月5日(天保7年8月25日) – 1908年(明治41年)10月26日)は、日本の武士(幕臣)、化学者、外交官、政治家。海軍中将、正二位勲一等子爵。通称は釜次郎、号は梁川(りょうせん)。榎、釜を分解した「夏木金八(郎)」という変名も用いていた[3][4]。なお、武揚は「ぶよう」と故実読みでも呼ばれた。
関心を持ったのは内容ではなく、「故実読み」という言葉だ。「あ、こういう読み方のこと、『故実読み』って言うんだ」と知った次第である。
-
有職 読み(Wikipedia)
確かに、年配者などに「野口英世」のことを「野口エイセイ」とか「エイセイ野口ヒデヨ」などというふうに言う人があり、こういう読み方のことを何と言うのだろう、と思っていたのである。
検索すると「『故実読み』は『
また、「人名を音読みにしさえすれば、なんでもかんでも有職読みと言うとは限らない」というようなことも書いてある。
成人の日
天皇陛下万歳
曇天だが、軒先に高々と国旗を掲揚する。
長女がようやく成人式を迎えることができた。まだ学生の
長女は気分が乗らないらしく、今日は特に衣装を整えたり盛り場に出かけたりと言ったことはしないようだ。せっかく準備していた振袖も、キャンセルしてしまった。それもよい。いろいろな成人式があるということなのだろう。
私自身も、30年前、自分の成人式に出ていない。これは、長女と違って、その日は仕事をしていたからである。
だから、数年前まで「荒れる成人式」というようなニュースを見聞するたび苦々しく思っていた。しかし今は、そういうふうに思っていない。自由に喜べ、と思う。乱痴気騒ぎをする無軌道な若者も許され、また、長女のように、静謐に成人式を送る喜び方も、また許容されるのだ。
成人式だけではない。いまや、人のあらゆる
たとえ苦しくとも、間尺に合わないと感じようとも、これまで自分が我慢し、それを受け入れてきた、というようなことを、相手も同様に受け入れられる、相手もできるはず、それを相手がしないのは、相手が怠けているからだ、相手に忍耐の精神がないからだ、相手の努力不足だ……などと思うのは、自分の思い上がりと言うものなのだろう。
私などは、国民たるもの、
私は、それをも寛容しようと思う。
しかし付言しておけば、だから、逆に、かつて「一旦緩急あれば義勇公に報……」じてきた人々、というものも、相手に受け入れられ、寛容されなければならない、というのは自然の流路と言える。
屈折
ハードディスクの隅っこの方を漁っていたら、「fortune.php3」というファイルが出てきた。かれこれ20年弱くらい前に書いたものだ。
その内容は摘記すれば次のようなものであった。
fortune.php3
<?
$hitokoto[] = "事態は好転しない。";
$hitokoto[] = "どのやり方もダメだ。";
$hitokoto[] = "人生下り坂。";
$hitokoto[] = "おしまいなのか・・・。";
$hitokoto[] = "暗黒と涙。";
$hitokoto[] = "夜と冬。";
$hitokoto[] = "青函トンネルから出られない。";
$hitokoto[] = "・・・破綻。";
$hitokoto[] = "生涯に一度の光もなく";
$hitokoto[] = "即身仏が鳴らす鐘の音が止んだ。";
$hitokoto[] = "合掌。";
$hitokoto[] = "老いてゆく。";
$hitokoto[] = "永久の苦痛";
$hitokoto[] = "君のすべてが疎ましい。";
$hitokoto[] = "助けを求める声が次第に弱々しくなっていった。";
?>
<table>
<tr><td>ラッキーカラー:</td><td bgcolor="#ff7777">システムエラー あなたのラッキーカラーが見つかりません。</td></tr>
<tr><td>ラッキーナンバー:</td><td bgcolor="#ff7777">システムエラー あなたのラッキーナンバーが見つかりません。</td></tr>
<tr><td>ラッキー方位:</td><td bgcolor="#ff7777">システムエラー あなたのラッキー方位が見つかりません。</td></tr>
</table>
<p>
<center>今日の一言:<h2>「<?echo $hitokoto[rand(0,count($hitokoto) - 1)];?>」</h2></center>
当時、何か、相当私は屈折していたのだな、ということがうかがわれるわけである。
更科堀井の年始品
去る1月4日、旧友にして畏友のF君と蕎麦屋の
家へ帰って開けてみると左の写真の通り、私も常日頃愛用している浅草・やげん堀の七味唐辛子であった。
気が利いていて、うれしい。
WordPress画像挿入時動作のカスタマイズ
愛用中のWordPress。書きやすいし、気に入っている。
しかし、記事に画像を挿入するときの動作が気に入らない。WordPressの画像の挿入機能は、タテヨコをimgタグのwidth・height両属性で書いてくる。つまり
「<img …… width=”320px” height=”240px” …… >」
……というふうに書きこんでくるのだが、これが気に入らないのである。
これだと、ブラウザのウィンドウ・サイズなどを変更したり、モバイルや携帯で表示させたときに画像がハミ出したり、周囲の文字が収まりきらず、おかしな具合に画面が散らかったりしてしまう。リサイザブルでないわけである。ここは
「<img …… style=”width:50%;” …… >」
……等であってほしい。こういうふうであれば、ウィンドウのサイズを小さくしたブラウザで表示しようが、携帯やモバイルで表示しようが、必ず表示領域の半分の大きさで画像が表示されるわけである。
しかし、現行のWordPressはそういうふうにはなっていないし、そういうふうにユーザ設定を追加する機能もない。
それで、画像を挿入するときには、毎回この「<img …… width=”320px” height=”240px” …… >」というタグの「width……height……」というところを手で削り、「style=”width:50%;”」と書き直していた。
しかし、毎回毎回、じつに面倒臭い。
そこで、意を決してカスタマイズした。
この「width」「height」を書き込んでいるのは、WordPressインストールディレクトリの下の「wp-admin/includes/media.php」というファイルである。
このファイルの末尾に、次のように書き加える。
function remove_hwstring_from_image_tag( $html, $id, $caption, $title, $align, $url, $size ) { list( $img_src, $width, $height ) = image_downsize($id, $size); $hwstring = image_hwstring( $width, $height ); $html = str_replace( $hwstring, ' style="width:50%;" ', $html ); return $html; } add_filter( 'image_send_to_editor', 'remove_hwstring_from_image_tag', 10, 7 );
これで、邪魔くさいwidth・heightの代わりに幅50%のスタイルが無理やり書き込まれる。
この改良に当たり、次のサイトを参考にさせていただいた。
- WordPressの画像挿入時にwidthとheight指定が入らないようにする(「Simple Colors」、平成23年(2011) 4月 20日)
ただ、これをやっちまうと、WordPressのアップデートがあるたびにこのファイルをカスタマイズしなければならないわけである。うーん。……ま、いいか。
地球ちゃん
海外の掲示板で「地球ちゃん」なる擬人化が流行っているらしい。地球は平面だと主張する協会を揶揄するために生み出されたらしく、口癖はずばり「ぺったんこじゃないもん! (I-I'm not flat!) 」。擁護してくれるアメリカ航空宇宙局のことが好きでよくロゴマークの入ったシャツを着ている。 pic.twitter.com/lGQYvGHARK
— ミートボールP (@MN118) January 5, 2018
「地球ちゃん」て、……(笑)。
It's not an anime, but .. pic.twitter.com/vG3PjyYU2M
— Desempregado-sama (@felipecunhaeloi) December 4, 2017
「I – I’m not flat!!」ってのもまた、笑ってしまった。
これは、「地球平面説」に対し、古代ギリシャあたりの科学者が「大地は平面ではなく、球体である The earth is not a flat, it is a sphere.」と抵抗したであろうことを、胸のことに茶化しているわけである。
ははあ、
ははあ、昨日の騒ぎの原因はコレか。
- 震度3なのに緊急地震速報 茨城・石川で揺れ同時 規模を過大評価(産経、平成30年(2018)01月06日(土)08時07分)
ま、しかし、システムの改良はもちろん必要ではあるけれども、これしきのこと、目くじら立てずに「いやあ、大事に至らず、とりあえず良かった」……という反応で、いいと思う。
手毬
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