#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha
月: 2019年12月
今週のさえずり季題
さえずり季題【472】は「足袋」です。古くは鎌倉時代に皮製が木綿製は江戸時代からと言われ元々は防寒用でした。近頃は色物や柄物も見られますが、伝統芸能の男性の白足袋がとりわけ目に眩しく感じられるのも冬の最中故でしょうか。
足袋にあり男の白といふ色も 山崎みのる #saezuriha #saezuriha_odai— 山本真里 (@Mrkmbc) December 20, 2019
読書
約60年前の古書、平凡社世界教養全集第5巻に所載の評論「恋愛論」を読む。
フランスの小説家、スタンダールが
気に入った箇所
憎悪も結晶作用を持つ。恨みを晴らす希望が生じるやいなや改めて憎み始める。
「結晶作用」というのは、スタンダールが本論で提示した恋愛における主要現象の一つである。恋する者が相手に想像上の価値を付け加えていく様子を、ザルツブルグの塩坑での現象に例えたものだ。
ザルツブルクの塩坑では、廃坑の奥深く、冬葉を落とした木の枝を投げ込む。二、三ヵ月して取り出して見ると、それは輝かしい結晶で蔽われている。山雀の足ほどもないいちばん細い枝すら、まばゆいばかり揺れてきらめく無数のダイヤモンドで飾られている。もとの小枝はすでに認められない。
私が結晶作用と呼ぶのは、我々の遭遇するあらゆることから発して、愛する者が新しい美点を持つことを発見する精神の作用である。
もっとも賢明なる人々が音楽において狂信者であるのは、彼らが彼らの感情の「何故」を知ることが出来ないからである。
かかる反対者に対し自説を固持するのは容易ではない。
情熱恋愛を感じ得ない男は同時におそらくいちばん烈しく美の効果を感じる男だ。すくなくともこれは彼が女から受けるもっとも強い印象である。
遠くに愛する女の白繻子の帽子を見て心のときめきを感じる男は、社交界随一の美人が近づくのを見ても、自分が冷淡なのに驚く。他人の熱中を見て、彼はちょっと悲しくなったりする。
絶世の美人も二日目にはそれほど驚かせない。これは非常に不幸なことで結晶作用を頓挫させる。彼女らの値打ちは誰にもわかり、いわば飾り物にすぎないから、彼女たちの恋人のリストには馬鹿者が多いに相違ない。大公とか百万長者とか
… …<1> 著者が大公でも百万長者でもないことはいうまでもない。私がこの機智を弄するのはちょっと読者に先廻りしたいと思ったからにすぎない。
もし女特有の自尊心の強い女の前で、悪口を笑って受けたりすると(これは軍隊生活の習慣からあり勝ちなことだ)、諸君はこの気高い魂をがっかりさせる。彼女は諸君を卑怯者と思い、間もなく侮辱するようになる。こうした高慢な性格は他の男に容赦しないような男に屈服するのを喜ぶ。とにかく我々は女の側へつかねばならぬ。恋人と喧嘩しないためには隣人と喧嘩しなければならないことはよくあるものである。
上記、「ああ、いるよなァ、こういう女」と深く共感した(笑)。
言葉
諂い
これで「
多少とも諂われもしくは傷つけられた虚栄心は熱中を生ぜしめる。
佯る
これで「
恋する女は自分の感じる感情にあまりにも幸福であるから、上面を佯ることはできない。
スタンダリアン
熱烈なスタンダール・ファンのことをこう言うらしい。
- スタンダリアン(コトバンク)
p.297訳者注より
(11) Vol.Guarna――スタンダリアンはVol=Volterreすなわち前出スタンダールが一八一九年六月メチルドを追ったヴォルテルラ。Guarna=giorgi彼の恋敵の若い士官ジョルジュと解読している。「彼女は親しげに彼によりかかった」
揶揄った
これは
フランソア一世の王妃付きの若い女官を皆がその恋人の浮気について揶揄った。
桃金嬢
「モモカネジョウ」ではない。これで「
ごらん、あそこに小川が
桃金嬢を洗っているところ
あそこに私の憩いの場
私のお墓を立てるだろ。
次
まだ半分ほどしか読んでいない。引き続き本論を読む。
俺とグレやん
俺も仕事をボイコットして、二酸化炭素を増やすような奴らは滅んでしまえ!……とか物凄い顔で
しかし、そんなことをすればアッという間にクビになり
だから、
そこでふと思いついたのだが、何の責任もない中学生に変な知恵を吹き込んで
これが女の子であればなおよい。……いや、性同一性障害や薬物中毒など、話題の現代的な疾患に悩む子供なら、更に良いかもしれない。
戦地から頭の良い子供を連れてきて、これくらいのことを言わせれば、もっと目立つな。
グレやん。いろいろ参考になるのう。
一杯
枇杷の花
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今週のさえずり季題
さえずり季題【471】は「枇杷の花」です。その果実の艶やかさからは想像できないような地味な地味な花。花言葉は「ひそかな告白」「治癒」と言われればそんな気もしてきます。いい香がするそうな。あたたかな夜風が顔に枇杷の花/岸本尚毅 #saezuriha #saezuriha_odai
— 砂女 (@sunajopon) December 13, 2019
結婚記念日
今日は結婚記念日だ。満24年、25年目にかかる。来年は銀婚式だ。
たまたまなのだが、大東亜戦争の開戦記念日なので、結婚記念日を忘れることはない。
嘘
嘘新聞、嘘テレビ、嘘先生、嘘教科書、嘘歴史、嘘電話、嘘メール、嘘広告、嘘ブログ、嘘ツイッター、嘘ホームページ、嘘ニュース、嘘SNS、嘘政治家、嘘官僚、嘘社員、嘘商売人。
もう、ほとほと見飽きた。こうなってくると、嘘でも本当でも、何でもいいような気すらしてきた。
開戦日
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