戦争をしない

投稿日:

 反戦・不戦、まあ、いろいろあるが、それらの言葉の定義はひとまず置くとして、戦争が悪いことであるのはわかりきった話である。

 戦争を防ぐ、他国から侮られたり攻撃を受けない、また、万一攻撃を受けた場合でも勝つか、有利条件で講和する、そのために必要なものは何か。

 軍事力は当然であるからそれはもはや論ずるまい。

 それよりも、軍事力と同等か、あるいは “戦争をしない” の続きを読む

自衛隊制度異感

投稿日:

 40年あまり勤めた自衛隊を定年退官して、はや4年目も半ばを過ぎた。最近、(たま)さかには自衛隊の思い出話なども書くようになった。

 多少、雑感を(したた)めておくのも悪くない。

憲法に関して

 諸論あるところであり、私のような退官自衛官が全員同じ意見とは思 “自衛隊制度異感” の続きを読む

定年退職3年目元自衛官の確定申告

投稿日:

 ほとんどの自衛隊の同期生、御同輩各位と同じく、定年退職して数年たつ自衛官が「ハテいかほどのものか」と興味津々戦々恐々として迎える退職3年後の確定申告を済ませた。

 大したことはなかった。e-Taxとマイナンバーカードでちゃっちゃと申告、他の控除と差し引き、納税65万円。クレジットカード払いでサクッと爽やか納税。アバヨ、おカネちゃん……ってなもんである。

 さて、なんでこんなことが興味津々戦々恐々なのか。それは、自衛隊の定年制度と退職金制 “定年退職3年目元自衛官の確定申告” の続きを読む

射撃指揮通話の思い出

投稿日:

 自衛隊を定年で辞めて会社員となり3年経つし、野戦特科部隊から離れて20年以上経つが、今でもふとした折などに

「ヒトサン、こちらニイロク、修正射、送れッ!」

「ニイロク修正射マテ……送れ!」

「座標ヒトニイ、サンヨン、ゴオロク、ナナハチ、標高サン、ニイマル、方位角サンニイ、ヨン “射撃指揮通話の思い出” の続きを読む

時間がはやい件

投稿日:

 去年一昨年とくらべて、今年は蝉の声をあまり聞かないようだ。蝉の繁殖には周期があると聞くが、多分その谷間なのだろう。

 毎日日中は37℃を超えるなど暑熱が厳しいが、この4、5日ほどは早朝などにふと秋の気配を覚えることがある。来週は原爆忌、そして8月7日にはもう立秋、再来週は月遅れの盂蘭盆、それから終戦記念日。

 流れ去る季節のはやさ。あっという間だ。この調子な “時間がはやい件” の続きを読む

スウェーデン

投稿日:
スウェーデン、NATO加盟

 ついにあの、中立の王国スウェーデンが、「もう中立やめますッ!」と、ブチギレてしまった。

 無論、ウクライナ紛争の影響によるものだ。

 勿体(もったい)ない。スウェーデンは、実は戦闘機を含 “スウェーデン” の続きを読む

デケェ(ささや)き声

投稿日:

 あれはたしか、定年で自衛隊を()める1年くらい前、最終ポストの、情報セキュリティや守秘の責任室長(情報保証・保全室長)をしていた頃のことだったか。新コロの猖獗(しょうけつ)っぷりたるや、もはや最大火力と言ってよいほどの猛威を極めていたが、紙の秘密文書を(つかさど)らなければならない仕事の特性上、テレワークへのシフトが難しく、私はガラ空きになってしまった通勤電車で毎朝毎晩、自宅から市ヶ谷まで通勤していた。

 その日、私は早めに仕事を切り上げ帰りの電車の中の人となった。都心から北千住に向かう日比谷線は三ノ輪と南千住の間で地上に出る。次第次第に陽永(ひなが)となる心地よさ、暮れ(なず)んでいる黄色い光の中を電車はのんびりと走っ “デケェ(ささや)き声” の続きを読む

ジェーン年鑑の思い出

投稿日:
「ジェーン海軍年鑑」??

 新聞の軍事に関する記事などで、データの出典元として、かつてはよく「シプリ年鑑」などとともに「ジェーン海軍年鑑」という書名が記載されていたのをご記憶の方も多いと思う。

 実は、「ジェーン海軍年鑑」という書名の本は、ない。図書館へ行ってこの書名のとおりで探しても、出てはこない。そもそも、この本は図書館にはない。

 刊行されているのは、英国ジェーンズ社の浩瀚(こうかん)にして膨大な年鑑群「ジェー “ジェーン年鑑の思い出” の続きを読む

変人落想

投稿日:

 このところ、よくアニメや漫画を見たり読んだりするようになった。若い頃は活字だけでなく漫画もよく読んでいたが、ここ数十年は活字にばかり親しんでいたので、60歳を前にしてまたずいぶん変わったものだと我ながら思う。

 アニメや漫画は楽しい。

 このところ楽しんでいるのは、「異世界おじさん」「葬送のフリーレン」「薬屋のひとりごと」だ。「薬屋のひとりごと」は単行本は買っていないが、「異世界おじさん」と「葬送のフリーレン」は単行本も全部買って読んだ。

 これら3作品のうち、「異世界おじさん」と「葬送のフリーレン」には、「旅」が共通項としてあるが、「薬屋のひとりごと」に旅の要素はない。他方、これら3作品に共通しているのは、いずれも「主人公が相当な変人 “変人落想” の続きを読む

給料一件顛末(てんまつ)

投稿日:

 今の会社に雇い入れて貰ったときに給料の相談をした。

 会長は私が提出した当時の源泉徴収票などを仔細に検分し、「あなたが今貰っている程度までなら払える」と言った。が、私はあべこべに、慌ててこれを辞退し、「その半分でお願いします」と値切ってのけたものだ。これを私は、前代未聞の珍事だと評価している。給料を貰う側が値切るなんて、実際珍事だろう。

 会長も耳を疑ったようで、「ハァ?!何を言ってる。……どういうことだ」と尋ね返してきた。

 これには理由がある。自衛官は “給料一件顛末(てんまつ)” の続きを読む